春なのに


 3月は一体なんだったのだろう・・・
 たちの悪い風邪に家族が順番で翻弄され、結局、個人懇談もできず、楽しみにしていたクラスの母子遠足も参加できず、久々に会えるはずだった義姉にも会えず、実家に遊びに行く予定もキャンセル、ママ友達との飲み会も行けず・・・
 できないことを挙げてもきりがない、いいこと、できることを考えよう。
 そりゃあね、理屈ではそうかもしれない。でも、とてもじゃないけど、そんな前向きな気持ちになんてなれるもんか!ってな3月だったのですよ。

 鬱々と過ごしていた3月半ば、悠太の担任の先生がお見舞いに来てくださった。
 そのとき、光太はすでに元気になっていたのだが、悠太がまだ熱が出たり体調がしっくりきていなかった。そんなわけで、当然光太も園をお休みしていたのだが、なんと、「もし、来週(3学期の最終週)どっちか1人が元気でどっちか1人がお熱が・・・って時には、1人をお家までお迎えに来ますよ〜」と先生がおっしゃったのだ。
 あまりにも長期の欠席となった3月。元気な子が園に通えないのはいかがなものか。先生方もいろいろと考えてくださったらしい。
 その先生の提案にびっくりするやら、うれしいやら。
 なにせ、園から我が家まで車で片道40分はかかる。在園児のなかで一番遠いところに住んでいるかもしれない(我が家の地名を言うと、たいていのお母さんはびっくりする)。
 そんな遠いところまで、うちの子1人のために(3学期の終わりまでの期間限定とはいえ)、先生の手をわずらわせていいものか。そうは思ったものの、本当に困り果てていたため、ありがたくご厚意に甘えさせていただくことにした。

 結局、悠太の体調も持ち直し、先生に迎えにきていただくまでもなく、3学期最後の週は二人とも元気で通うことができたのだが、本気で我が家まで子供を迎えに来ようと思ってくださった先生方には感謝の気持ちでいっぱいになった。
 やっぱり、K学園を選んでよかったなあ・・・としみじみ。
 
 子供が元気になった3学期最終週、とうとう私が発熱、ダウン。4日間高熱に苦しんだ。私が一番治りが悪く、子供や夫が元気になっていくのを尻目に、来る日も来る日もしんどい日が続く。病院にかかっても、薬を飲んでも治らない。なんでだろう、もしかしたら悪い病気になったのではないか・・・不安で不安でたまらない。食事もとれない。しんどくても子供の世話は休めない。休めないから治らない・・・
 母親とは、こんなに苦しくても休めない生き物なのか。

 結局、熱が出たおかげで、体の中の悪いものがなくなったらしい。ずるずる引きずっているより、落ちるところまで落ちたほうがいいというのは、体調にも言えることなのかしら。
 やっと復活!これで、みんな元気で春休みが迎えられる!春休み、何をしようかな?
・・・と思った矢先、光太が発熱39度。悠太がセキでゲホゲホ。
まーたーでーすーかーーーー?!
このときの落胆といったら。まじで、泣いた。いつになったら、元気になるの?いつになったら、みんな笑顔で遊びに行けるの?

幸い、光太の熱は2日でひいた。悠太のセキも、さほどひどくなる様子はない。が、夫も私もやっぱりまた喉が痛くなったり、セキが出たり・・・
もー、やだ。どうしてこんなに風邪ばかりひくのだろう。抵抗力のない子供だけならまだしも、大人までもが。
私はセキが腰にひびき、腰を痛めてしまったし。


寝込むほどではないけれど、好調とは決して言えない体調ゆえ、春休みに入ったものの、引きこもり生活継続中。
春なのに。春なのに。春休みなのに。
青い空がうらめしい。
本当なら、この春休みはヘルパーさんの利用も計画していた。けど、事業所に連絡する気力も、精神的な余裕もなかった3月。
もーほんと、ダメダメ。

4月に入った。
この春休みは、捨てた。新学期の始まる7日までに、体調を整えることを目標にしよう。うん。


さてさて、4月になり、障害者自立支援法が施行され、新しい居宅介護受給者証が届いた。上限月額を見てのけぞった。なんと、今までの上限月額の約17倍!今までの負担がかなり少なかったとはいえ、それにしても、この落差は衝撃、家計に大打撃である。
折りしも、園の先生のアドバイスで、利用しにくい移動介護だけでなく身体介護も役所に申請、かなりの時間取得することができた。これからはどんどんヘルパーさんを利用していろんなことに挑戦してみよう!と、広がった選択肢にわくわくしていたのだが・・・
うーん。もちろん、子供のため。払えない金額ではない、とは思う。けど、かなり苦しいのは事実。
こちらも、頭の痛い春。

やっと元気になりました。左:悠太、右:光太



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