鬼は友達


 2月3日、節分でしたね。
 年間の季節ごとのイベントの中で、節分は割と地味な部類に入ると思うのですが、私個人的には、節分って大好きなんです。
 何が好きって、あの、豆まきの豆。あの、何の変哲もない炒っただけの大豆が、私は子供の頃から大好きなんです〜!あの、大豆独特のほのかな甘み。おいしい〜♪
 幼稚園のとき、教室の大きなストーブの上で炒った、炒りたての豆を食べさせてもらったことがあります。あのおいしさは、今でも忘れられません。
 私の母親などは「こっちのほうがおいしいでしょ」と、大豆をお砂糖でコーティングした「お菓子」の豆菓子を食べろ、食べろと言うのですが、あんなもの邪道!あれこそまずいっ!どうして、ただでさえおいしい大豆に、とってつけたような味をつけるのか分からんなあ。

 節分の豆まきも、子供の頃から楽しいイベントの一つでした。
 小さな社宅アパートの家中に豆をまき、玄関や窓からも外へどんどん豆をまきます。
 普段は厳しかった母親も、この日ばかりは、この激しい、目を覆わんばかりの有様にニコニコと笑って、一緒に豆まきをしていました。
 子供はね、「あー楽しかった。さあ寝よう」でおしまい。でも、母は私たちが寝た後に家中の片づけをしていたのですよね。
 私が大人になってから、「よく、あんな豆まきやらせてくれてたよね。片付け、大変だったでしょう?」と聞くと、母は、「まあ、1年に1回のことだしねえ。でも、あの後1週間くらいは、掃除するたびにあっちこっちから豆が出てくるのよねえ」とおかしそうに話してくれました。

 私が大人になってからも、実家に居た頃は「豆まきは?」と母に催促していましたねえ。さすがに、子供の頃のように家中にまきちらしたり、「鬼は外―!」なんて叫ぶことはなかったですが。

 悠太・光太が生まれてからは、豆まきする余裕などもなく、ただ私が豆を食べるだけ(笑)の節分でした。悠太・光太は、豆まきの意味も節分も分からないし・・・
 しかし!
 今年は、2月3日、K学園での節分会が!節分大好きの私、この日を待っていたんです!「豆まき、豆まき、節分、節分」と鼻歌まじりに、園に向かいました。もちろん、カメラ持参です。
 園で、お子さんを送りに来ていた、悠太と同じクラスのお母さんにばったり出会いました。「節分会に来たんです!」と意気揚々と言うと、「えっ!わざわざこのために来たんですか?まあ、物好きな。悠太くんのお母さんっておもしろい」と言われてしまいました。
えっ、そうかなあ?確かに、カメラ抱えてまで乗り込んだ保護者は他には見かけなかったなあ・・・

節分の鬼がやってくるまで、私はお部屋の窓の外から、子供の様子を伺います。私がお部屋に私が入ってしまえば、「お母さん抱っこ、お母さんおんぶ」になってしまって、「本当の」普段の様子は見られないのです。
 以外にも、悠太はお部屋でリラックス、ニコニコ。おやつのテーブルをみんなで囲んで、ちゃんとその中に悠太も混じって座っています。この日のおやつは小さなクッキーだったのかな?それを不思議そうにながめつつ、口に入れたり出したりして遊んでいました。
その後は先生の背中に張り付いていたり、おひざを独占したり。みんなでやる体操も、悠太は先生の背中でニコニコ。それじゃ、体操にならんだろ・・・

一方、この日の光太は神妙なおももち。朝の会では絵描き歌をやっていたのですが、それをキラキラした顔で見つめるほかの子供たちの中で、光太はあまり興味がないようで、大好きなM先生のおひざの上で、なんとかその場をやりすごしている、といった感じ。
途中、M先生が光太をおひざから下ろし、なんとか椅子に座らせようとするのですが、光太、身を固くして抵抗!M先生は他のお子さんをおひざに抱っこ。結局、ちょっと泣きが入ったものの、仕方なく、本当にすご〜く嫌そうな顔で椅子に座りました。光太、我慢しています。頑張っているのがよく分かります。

さて、そうこうしていると、大きな太鼓の音とともに、赤鬼・青鬼が登場!鬼たちは一クラスずつ、お部屋をまわります。
子供の反応はそれぞれ。おもしろいですね〜。やっぱり泣き出してしまう子、果敢にも豆を鬼にぶつけ鬼退治をする子、そして平然としている子・・・
悠太・光太の反応はいかに?

まずは悠太のクラス。
大きな赤鬼・青鬼がお部屋に入ってくるやいなや、悠太・・・ニッコニコなんですけど!「いらっしゃ〜い!遊んで、遊んでっ!」と鬼を熱烈歓迎。
鬼が恐いという感覚はまるでなし。それよりも、装束のフサフサがおもしろかったり、「変な顔〜!あはは〜」って感じかしら。鬼につきまとってニコニコ、挙句の果てには鬼と手をつないでご機嫌!って、鬼と仲良しになってどうするよ。
そこへ、白塗りメイクをほどこした、かわいらしい福娘が登場するのですが・・・鬼の迫力に、福娘の影が薄かったような気がするんですが(笑)そこんとこ、どうでしょう、先生?

鬼と手をつなぐ悠太


次は光太のクラス。さあ、光太はどんな顔をするのかな?と思っていたら・・・お部屋に入ると、あれ、光太がいない。どこだ?と思ったら部屋のすみっこで固まっていました。そして、カメラを片手に入ってきた母を見つけるなり「抱っこ〜!」母にしがみついて、きました。まさに、天の助け?
光太は、鬼が恐いというよりも、大きな太鼓の音やその場の騒然とした雰囲気に飲まれて、固まってしまっていたようです。
う〜ん、残念。光太の写真はとれませんでした。
でも、兄弟でもこんなに反応が違うなんておもしろい!驚きでした。
すっかり意気消沈してしまった光太ですが、その後の大好きな園庭遊びでお口直し。園庭でも鬼が登場したのですが、もう平気のよう。
この日の給食は鰯のフライだったのですが、光太は3切れ食べて帰ってきました。おなかの中から鬼退治だね!

毎年、私が豆を食べるだけだった節分ですが、今年は夫も早く帰宅してきたので、家でも夜、豆まきをしました。(夫がいると片付けがラクだし・笑)
子供がいるときに窓は開けられないので(脱走しちゃいますから)、豆まきというより、和室で静かに豆遊びといった感じでしたが、家族4人で豆をつつきあって、ほんわか、幸せな節分となりました。


さて、全く話は変わりますが、私、今年の正月休み明けからダイエットをしています!
今まで、太りやすい体質を理由に自分を甘やかし、甘やかししてきた結果、とんでもないことになってしまいました。
夫と私は身長差約30センチあるくせに、とうとう夫の体重をかる〜く越えてしまったのです。確かに、夫は痩せすぎです。会社の健康診断でもひっかかるくらいの筋金入りです。夫が悪い。けど、私ももっと悪い。毎日のお茶タイムのお菓子に、夕食時のビール。
さらに恐ろしいことに、夫の体重を越えたばかりでなく、悠太・光太を産む3日前、妊娠32週と同じ体重になってしまったのです。
この意味わかりますか?胎児二人ぶんの重さでもなく、羊水でも胎盤の重さでもなく、この重さの正体は、ぜ〜んぶ無駄なお肉。あまりにもリアルな数値に思わず顔が青ざめ、さすがの私も、このままではまずい、と悟りました。
それでなくても、今年で35歳。歳をとるとどんどん痩せにくくなっていく。体力も自信がない。白髪も増えた。このままでは、本当にまずい!
そして、体脂肪計付体重計を買い、自分の体脂肪率に完璧ノックアウト!まぎれもなく、肥満ゾーン。軽度肥満なんかじゃありません。肥満です、肥満。
今ダイエットせねば、このままではただの中年女に成り下がってしまう!
20代はおしゃれのため、さらには愛する彼(=今の夫)のために痩せました。けど、今度ばかりは自分の健康のために痩せるぞ!

しかし問題は、私がとにかく食いしん坊だということ。単なる食事制限では絶対長続きしないだろうなあ・・・
ということで、1年計画でなが〜い目で見てのんびりやろうと。
とりあえず、主食を白米から玄米に変えてみました(もちろん私だけ)。間食はなし、毎日飲んでいたビールも、夫と一緒に食事を取る日にコップ1杯だけ、というゆる〜いダイエットです。
あとは筋力増強のため、1日15分の家の中でできるエクササイズも取り入れてみました。スポーツクラブに通うお金も時間もないし、健康器具を買うお金ももったいないし、これで十分。

食事に気を遣うようになって、以前よりも食事内容が充実してきました。
以前は、おかず一品・つけあわせとご飯だけ。お味噌汁も、私は毎日お味噌汁のある家で育ったのですが、夫がそうではなく、「別にいらないよ〜」と言うので自然と作らなくなっていました。が、そのお汁物も復活。メインのおかずにサブには煮物、野菜に漬物と品数豊富にバランスよくとるようになりました。
品数が多くなったその余波が夫に。
深夜帰宅して、ご飯をかきこんで寝るだけだった夫が、ついついビールに手が伸びるようになったのです。もともと晩酌の習慣のない夫ですが、食事をゆっくり楽しんでとろうという気持ちになってくれたんですね。
めざせ、夫の体脂肪率アップ!

食事作りもとても楽しくて、「いろいろ作ってみたけれど、実は今日の一番のお勧めはほうれん草の炒め物!」ってときに、夫が「あのほうれん草はおいしかったねえ」と気付いてくれたときには、思わず「やったー!」と思っちゃいます。
しかし、一生懸命鶏のささ身をほぐして作ったサラダを、「ツナだと思ってた・・・」と言われたときにはがっくりでしたが(笑)

さて、ダイエットを始めて約1ヶ月。体重はそれほど(2キロちょっとかな?)落ちていないけれど、体脂肪率は大幅にダウン。なんと、肥満から正常範囲内に突入しました。これはうれしい!頑張ったかいがあるというものです。
けど、目標はまだまだ遠い。健康第一で頑張ります!

この私のスリム作戦に何かを思った夫が突然、「家計簿をつける!」と言い始めました。この際、家計も無駄をなくしてスリムになろうと。
 「記帳してある通帳見せて〜」と言われ、ドキッ!
 私も夫も二人揃って、筋金入りの丼勘定です。二人とも普段ケチなぶん、「まあ、いっか〜」と大きなものを計画性なく買って、結局カツカツだったりします。
 その上、子供が通園するようになってからは、毎週映画だ、整体だと私が色々散財しています。そのことについてとやかく言う夫ではないのですが・・・
 「う〜ん、毎月3万円の赤字だね」と苦笑。すみません。
 さて、どうしたものか。
 家計のスリム化のほうが、私のダイエットよりも難しいかも(笑)。って、笑いごとじゃないですね。私が悪うございます。
 う〜ん、こっちも頑張ってみるかなあ・・・(ってまた口先だけ・笑)



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