紅葉はどこ?


 この季節といえば、紅葉。
 旅行が終わった週末、紅葉を求めて、広島空港近くにある日本庭園・三景園のもみじまつりに行ってきました。
 このもみじまつりに行くのも今年で3度目。去年は、園内の散歩を子供と一緒にゆっくり楽しんで、紅葉をバックにした悠太・光太の写真もたくさんとることができました。 
 いざ今年も・・・とデジタル一眼レフを抱えて出かけたのですが・・・

 なんだか、悠太、高速に乗った時点からぐずぐず。どうも、悠太の予想を裏切る方向へ車は進んでいるらしい。
 駐車場から三景園へ向かう道すがらも、「いやーっ!」と抱っこから下りないし。
 ようやく、はっと顔を輝かせて走り出した!・・・そこには、たくさんの鯉が泳ぐ大きな池が。
「水!お水です!ボク、入ります!」
意気揚々と、柵を乗り越え、くぐり、池に入ろうとする悠太。もちろん、「待ったー!」
「なんでですか、どうしてダメですか。うわーんっ!」
どうなだめてもすかしても、悠太の目には池の水しか目に入らない。お水を見たらとにかく入るんだ、と。

池に突進中、悠太。


去年は、池の水面を眺めてはニコニコしていたんですがねえ。
去年よりも、水へのこだわりは確実に激しくなっている悠太。水遊び、楽しい、大好き!やりたい! もう、それだけが先走って、「夏じゃないんだから」なんて理屈は分かりません。

とにかく、すきあらば柵をすりぬけようとする悠太、もちろんそれを止める親。「ダメよ、お水遊びしません」
とうとう、悠太が「うぎゃーっ!!」と大パニックになってしまいました。
これはだめだ、もう。引き返そう。「だめ、だめ」とばかり言われてちっとも悠太の希望(いくらそれがムリな希望でも)がかなわない、これでは悠太が辛すぎる。

入園料大人二人ぶん500円払って、滞在時間10分少々。きれいな紅葉をめでる間もなく退散。光太は割とニコニコしてくれていたのになあ。悠太ってヤツは。とほほ・・・


11月最後の週末、紅葉の見ごろはラストチャンス!
どうしても、紅葉にこだわる私。三景園のリベンジ!と、土曜日は宮島へ行ってきました。
目的地は、宮島のもみじ谷公園、あわよくばその先のロープウェー。ずっと前から、悠太・光太をロープウェーに乗せてやりたい、と思っていたのです。
しかし、ロープウェー入り口まで徒歩約25分。この距離を、悠太・光太は辿り着けるのか!?いや、抱っこしつつ歩かせつつ、で何とかなるだろう!
と思っていたのですが・・・甘かった。

紅葉最終シーズンとあって、とにかく半端でない人の数。数え切れないほどのツアーグループ客、行きかう添乗員さんの持つ旗、いろんな国の言葉が飛び交う。とにかく人・人・人・・・ここはどこ?
悠太・光太、あまりの人の多さと鹿に歩くことすらできず、現実逃避に走る。
いつもなら喜ぶお土産物屋さん街も、ひたすら抱っこ・おんぶ。そりゃあなあ。子供の目線、目の前、大人の足だらけだもんなあ。

それでも、あきらめきれずに、目的地へと向かう。けど、なかなか足は進まない。
悠太、抱っこから下りたと思ったら、露店で売られているイカ焼きにうっとり(笑)。はう〜ん、いい匂い。この焦げ目がステキ。でも、あんた食べないでしょ、買わないよ!

またもや、悠太、抱っこから下りたと思ったら、今度は魅力的な砂利と苔を見つけて、砂利遊び。と、そこへ鹿がとことこ歩いてきて・・・砂利遊びに夢中の悠太のほっぺたをぺろり!悠太は、うひゃーっ!という顔をしながらもにっこり。鹿は、何事もなかったかのようにそのまま去っていく・・・
宮島の鹿って、食べ物を持っていない人間には興味ないんだと思っていたのですが・・・あの、ほっぺたぺろりは、あの鹿なりの「コンニチハ」だったんでしょうか。それとも、悠太のほっぺたがおいしそうだったのかな?

鹿とご対面。悠太


おんぶして、抱っこして・・・体力が限界に来てしまいました。
とても、ロープウェーにはたどりつけない。もみじ谷公園も、もうだめ。悠太・光太を抱っこ・おんぶした状態では、きっと、地球の果てと同じくらい遠い。リタイア。
紅葉を求めてここまで来たのに、その足元にすらたどりつくことができませんでした。
悔しいなあ。残念。
いや、ね。宮島のもみじ谷公園、結婚前に夫とデートで行ったことがあるのですよ。いつか、悠太・光太と一緒に行きたいなあと思っていたのですが。今年はだめでしたねえ。まあ、二人がもっと、ちゃんと歩いてくれるようになってから、かな。
今年は、ことごとく紅葉を求めたお出かけは空振りだったなあ(涙)


さて。
光太の入園から1ヶ月、12月1日から、悠太もK学園に正式に入園できることが決まりました!
ちょうど一月違い、またもや空きができてラッキーでした。
これでようやく、本当の「年少さん」になれる。
やっと、悠太の名前の張られた靴箱もできる、出席のシール帳ももらえる。
母子通園クラスも、通園部さんとほとんど変わりない療育が受けられるのは事実ですが、やっぱり、そこに「差」があることも事実なのです。

11月の一ヶ月、悠太も母独占状態の母子通園を楽しんでくれていたのですが・・・最近では、楽しむというより、母にべったりで離れられず、なかなか遊びにも参加できない状態が続いていました。
抱っこしてくれるのなら、母でも先生でも、よそのお母さんでも誰でもいいのだと思っていたのですが(実際、母よりも先生に甘えることのほうが多かったし)、先生の抱っこを嫌がり、先生の手を押しのけ、私のもとへ駆け込んで来たこともありました。あんな顔をした悠太を見たのは初めて。それはそれでうれしいのですが、どうも、甘えというよりも依存。ちょっと母独占の状態が、よくない方向に行っているなあと感じ始めていました。
クラスにも、どんどん悠太より小さい子が入ってきて、知らない顔が増える、日替わりでメンバーも違う。ちょっと、母子通園クラスの居心地が良くないなあ、悠太にとってしんどくなってきつつあるかなあ、と思っていた矢先の入園決定だったのです。

やっと、悠太にも安住の地が与えられる。固定のクラスで、同じ先生で、同じお友達。ほんとに、ようやく、ようやく、です。
お試しに、12月から入る新しいクラスでも1日過ごしてみたのですが、問題なく、楽しく遊べたようです。
ほんとに、一安心。新しいクラスでまた、悠太がどんな成長を見せるのか、12月からが楽しみです。

平和な笑顔、悠太。 おサルの光太。


悠太・光太の近況あれこれ。
入園に際して、健康診断書の提出が必要とのことで、悠太を連れて小児科へ行ってきました。これが、大変だったのなんの。
もともと医者要らずの悠太(光太も)、この前はいつ病院へ連れて行ったか思い出せないくらいで、お医者さん・病院慣れしていません。
「一応」かかりつけの小児科は、割と新しく、明るく優しい雰囲気で、私はお気に入りなのです。子供用のテレビも流れているし、きれいなおもちゃも絵本もたくさんあって、さほど「病院」っぽくないのですが・・・
悠太、待合室にいるだけでもう限界。
待合室が込み合ってきたので、奥にあるベッドが並ぶ処置室に通されると、大爆発。大号泣、大パニックになってしまいました。
まだ何もしていないのに、延々と泣き続けます。

先日、インフルエンザの予防接種に別の小児科へ連れて行ったのですが、どうもそこでの恐怖がよみがえってきたよう。病院はどこも同じに見えるのかも。
インフルエンザの予防接種を受けた日は、あまりのショックで、悠太、半日、食べ物も飲み物も喉を通らなかったのです。

診察を受けるときも、最悪。
悠太の障害のことは先生も知っているので、いやな顔は決してされませんが、聴診器を当てようにも、服もめくらせてくれない。聴診器を当てる手をどうにかして払いのけようとする。おい、こら・・・
威圧感のない、優しい先生なんですけどねえ。
やっぱり、病院慣れしないといけないのかしら。
それにしても、そろそろ悠太を病院に連れて行くのに、体力の限界を感じました。これ以上大きくなったら、私の力では手に負えません。
お医者さんごっこでもするか。っていっても、何のことか悠太には分からないだろうしなあ・・・


その悠太の最近のこだわりはパジャマ。
大好きなパジャマがあります。春先まで着ていたときも、そのパジャマが大好きだったのですが、一夏越えて、今シーズンもちゃんと覚えています。新しいパジャマも買ったのですが、やっぱりお気に入りのがいい。
お出かけするときにはちゃんと別の服に着替えてくれますが、帰宅後はいそいそとそのお気に入りのパジャマを私のところへ持ってきてニッコリ、「これ、着せて〜♪」
面倒なので、服を着た上からそのパジャマを着せると、納得。
しばらくすると、もう一枚同じものを見つけ(同じ服がもれなく二組ある我が家)、「これ着せて〜」とニコニコ。
もう同じの着てるじゃん!なんて無粋なことは言いません。同じパジャマを重ね着した悠太は大満足。でも、すごい着膨れなんですけど・・・(笑)

ある休日の朝。その前の晩は二階の部屋で一人でゆっくり寝ていた私は、階下へ下りてきてびっくり。悠太が朝から、お出かけ着のシャツを着ています。なんでこんなの着てるの?
夫いわく、前の日の晩、寝る前に、悠太がこのシャツをどうしても着ると言い張ったのだそう。ハンガーにかかったシャツを、「あれ、とって!」シャツをとると、そのシャツをぎゅっと抱きしめて「これ、これ。これが着たかったの」とニッコリ、「ほら、お父さん、着せて、着せて」と腕を通させて、納得。そのまま眠ってしまったのだそう。
 このシャツ、今一番のお出かけ着なんですけど。パジャマじゃないんですけど。
このファッションセンス、どうなんだろう・・・


 新しいクラスに入って一月たった光太、すっかり新しいクラスにも先生にも慣れ、元気いっぱい、楽しく通っています。
 たまに、光太のクラスでの様子を垣間見ることがあるのですが、なんというか・・・甘え上手、ですねえ、光太は。笑っちゃうくらい。全然心配ないです。

 給食も、量はそれほど多くないですが、毎日いろんなものを食べています。
 マカロニサラダ、ラーメン、しゅうまい、コロッケ、さばの味噌煮、ポテトサラダ、ウィンナーサラダのウィンナー、ポテトサラダ・・・
 へーっ!こんなもの食べたんだ、と日々驚きです。なにせ、家では食べさせたことのないものでも、給食では食べているのですから。うれしいですねえ。その反面、家では食べられるもの(カレーやハッシュドビーフなど)は食べられません。なぜなら、手づかみできないから。スプーンはまだ使えない光太、でも園では人に食事の介助されるのはイヤなのです。光太なりのプライドがあるらしい(笑)。
 最近の一番ヒットはさんま。
 半身を食べやすく開きにして焼いてある、その半分の一枚が子供一人分なのですが、それを光太、3枚食べたそうです。
 最近、魚好きの光太。いいことです。うんうん。


 母は、最近ようやく子供服の衣装ケースの衣替えをしました。
 まだ大丈夫だろう、履けるだろうと思っていた95センチのGパンが、悠太はぱっつんぱっつんで、焦ってズボンを買い足したり。
 去年までは、ズボンもトレーナーもそれほど数は必要なかったのですよ。
 夏場と違ってそれほど汚さないし、ちょっと砂がついてもはたけばいい。一人3枚くらいあれば、十分でした。
 けど、今年はそうはいかない。
 まあ、園で汚してくること。汚してくること自体はうれしいことなんだけど、ああ、服がない。買い足さなきゃ。

ご機嫌でピザを食べる(遊ぶ?)悠太。


 せっかくの双子でおそろい、かわいい服を着せたい私。結構、今までは「それなりの」お店で服を買っていました。(決して高いブランドのお店ではなく、手頃な値段の、ね)
 けど、もうそんなことを言っていられない。ワゴンセールがあれば吸い寄せられ、ワゴンの中をあさり、赤札ねらい、そして最後は西○屋。1枚500円、ワンダフル!
 ああ、ありがとう西○屋、これでいくら汚しても大丈夫!
 何かがふっきれました。ちょっと寂しい気もしますが・・・




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