絶叫マシン好き!?

先日、食材の買出しに出かけたスーパーで、悠太・光太の先輩とおぼしき、20歳前後の青年を見かけました。
ぱっと見、普通の青年。服装もこざっぱり、なかなかのハンサムくん。けどよく見ると、首から写真カードを下げていました。写真は本人の顔写真のよう。察するに、その裏には氏名や住所、連絡先が書かれているのではないかと思います。
その彼は、おじいちゃんとお母さんと買い物に来ていたのですが、とても楽しそうに買うものを一緒に選んでいます。そして、時折、おじいちゃんのはげ頭をいとおしそうにすりすりして抱きしめたり、カートを押すお母さんの後ろから、お母さんの肩を「タントン、タントン、タントントーン」と歌いながら叩いていたり。か、かわいい〜!
おじいちゃんもお母さんも、そんな彼ににっこり。いい家族だなあ。

彼の姿を、十数年後の悠太・光太に重ねます。
あんなふうに、一緒に楽しく買い物できたらいいな。あんなふうに、私の肩をたたいてくれないかな。
そりゃあ、世間一般の目で見たら、彼の行動はとっても幼いし、人目もひくかもしれない。けれど、彼のように、優しい青年に育ってくれるといいな。
 できれば、今のままの笑顔で。


 さて、先週も悠太・光太は元気いっぱい!
 なんと悠太、は先週の金曜日は、給食に出た焼きそばを食べたそうです。クリームシチューも家から持たせていたんですが、先生いわく、「他のものには目もくれず」(笑)。
 家では、麺類なんて本当に口にしないんですよ。というか、私が出さないんですけどね。やっぱり、必ず食べてくれる!と分かっているものしか、出しません。食べてくれなかったときがショックなので・・・

 ご飯ものばかりじゃない、いろんな食べ物があることを「見る」だけでも、悠太・光太にとってはいい機会。それを食べるか、食べないかは本人しだいということで。
 金曜日は、「焼きそばを食べてみよう!」という気持ちになったんだね。
 悠太にしてみれば大冒険!えらいぞ!
 悠太の世界が、ゆっくりではありますが、確実に広がっているようです。

 もう一つ、先週の悠太の面白くもかわいかったエピソード。
 金曜日の夕ご飯は、子供の大好物の麻婆豆腐。早くくれ、早くくれ、と二人がせがみます。アツアツのご飯を、私も汗だくになりながら適温に冷まして与えます。
 光太がぱくっと一口したところで、どうもまだ温度が熱すぎたのか、そのままべーっと床に吐いてしまいました。
 「あー、まだ熱かった?ごめんごめん」
 次の瞬間、光太がご飯を床に吐き出すのを見ていた悠太が突然、なぜか、うわーん!と涙をぽろぽろこぼしながら、泣き出しました。
 私もなんとなく、あ、光太が吐いたのが原因かな、と気付いてはいたのですが、次の一口を冷ますのに必死で、ま、後でいいか、とそのままにしていました。
 すると、泣いていた悠太が椅子から下り、光太の吐いたご飯をつかみ、「はい、これ!」と懸命に何かを訴える表情で、お皿に戻そうとするのです。
 お皿はやめてー!お母さんにちょうだい!と私の手を差し出すものの、どうしてもお皿に戻したい悠太。握りしめたご飯を仕方なくお皿に戻させて、悠太も納得。ようやく泣き止んでくれました。
 「拾ってくれてありがとねー、悠太」の言葉は忘れませんでしたよ。
 
 しかし、なんだったんでしょう?察するに、ボクの大好きなマーボ豆腐を吐くなんて、許せない!うわーん!という感じだったんでしょうかね。
 光太が吐いて、床にべちゃっと音をたてて落ちた瞬間を見ていたので、その光景がいやだったんでしょうか。それにしても、泣くほどのことじゃないでしょうに。
っていうか、あんただって、飲み込みきれず自分の口の中に残ったご飯、吐いて床に落とすじゃないの(笑)。

一方、光太の近況はというと。
 園から持って帰る連絡帳から。
 「最近、いつもに増してチューチューしてくれます。顔のあらゆるところにチュッチュッしまくりです」(笑)・・・光太め。
 先生が顔をそむいていると、「ボクを見て!」とばかりに先生の顔を正面に向けて、チュ〜!・・・だそうです。
 先生ばかりでなく、クラスのお友達にも、女の子だけじゃなく男の子にも!チューしに行っているとか。

 うーん・・・
 光太のチューは、「スキ、スキ〜」の言葉の代わりに違いないのですが、これって、4歳だから許されることですよねえ。ある程度トシがいってから無分別にこれをすると、単なるセクハラになってしまうぞ。
チューに代わるほかの表現ができるようになったら、やらなくなるものかしら?


元気いっぱいの悠太・光太とうってかわって、どよーんと元気がないのは夫。
先々週は3連休もあって生き生きとしていたのですが、先週は仕事が忙しく、土曜日は休日出勤でした。

聞くと、仕事の締め切りが10月末なのに、それがなかなか終わりそうにないのだとか。よほど、仕事のことで頭がいっぱいなのでしょう。最近、みんな寝静まった布団の中、何やらボソボソつぶやくのですよ。はっきりとは聞き取れないのだけれど、仕事の内容のよう。そして、「は〜っ」と深いため息をつく(笑)。あまり熟睡できていないようで、夜中に何度も夫の声とため息が聞こえます。
翌朝、「夜中にため息ついてたでしょう〜」とからかうと、「うるちゃいっ!」と恥ずかしそうに苦笑いする夫。

どんなに忙しくて疲れていても、家族の前ではいつもどおりの笑顔のパパ。
「はー、疲れた」とぼそっと口にすることはあっても、職場でのストレスは家庭には決して持ち込まず、イライラも家族に向けられることはありません。
そこのところは、夫を、人として、悠太・光太の父親として、最も尊敬する部分のひとつです(なにせ自分の父親が、職場のストレス家庭に持ち込みまくり、家族に八つ当たりしまくりの人だったもので)。
頭の切り替えが早い人なんですね。今考えても無駄なことは考えないのが信条。その切り替えの早さに私はついていけず、たまにそれが諍いのもとになることもあるのですが。


さて、そんなお疲れの夫に鞭打つように、日曜日はもちろんお出かけ!
全く無計画だったこの日曜は、急遽、グリーンピア安浦に行ってきました。大浴場もあり、宿泊もできるこの施設、子供の遊べるミニ遊園地があるとのこと。ガイドブックを見て、決定!

同じ広島県内、地図の上ではそれほど遠くない場所なのですが、なにせ、ど田舎にある施設。ほとんど下道を通らなくてはならず、途中の町では、秋祭りの山車が3台連なって国道を時速10キロで走り、片側一車線では追い越すこともできず(警察が出て誘導していたのに、このノロノロ運転、黙認ですよー!)2時間かかって到着しました。

勇んで「こどもの国」に向かったものの、なんともさびれたふうの遊園地に「・・・・」でも、悠太・光太の喜びそうなものはひととおり揃っていました。
トランポリン、ボールプール、ゴーカート、ジェットコースターなどなど。

トランポリンは、長方形の大きなものを6面つないでさらに大きく、たくさんの子供が遊べるようになっています。
これは、トランポリン大好きの光太がさぞ喜ぶだろうと思いきや。それなりに笑顔は見せるものの、なんだかまだ表情が硬い。悠太にいたっては、トランポリンじゃないところでジャンプしてるし(足元の不安定感が恐いらしい)、おしまいにはガイドブックを広げて読書を始めるし。

「僕はトランポリンが得意なのさ」光太 「僕は本を読むよ」悠太


うーん。じゃあ、ボールプールはどう?とボールプールに連れて行くと、二人とも固まってしまった。
うーん・・・じゃあ、ジェットコースターに乗ろうか?と夫に相談するも・・・
このジェットコースター、もちろん子供用で、注意書も「3歳以下は大人の付き添いが必要」とあるだけだったのですが、他の人が乗っているのを見ると、かなりのスピードなのです。
これに悠太・光太が乗れるのか?吹き飛ばされやしないか?
と躊躇しているうちに、「あれ、おもしろそう!」と目ざとく見つけた光太が、ジェットコースターに向かって一直線に走りだしました。
こうなったら乗るしかない!

「ボールプールなんて関係ないよ」悠太


急いでチケットを買って、乗車。うちの家族だけの貸切状態です。子供はすでにニコニコ、大人はヒヤヒヤ。
がったん、がったんと上り坂を上り、下りの加速スタート!と同時に、悠太・光太はがははは、げらげらと大笑い!大人のほうが、「ぎゃー!」「ひーっ!」と叫んでいます。
1周はあっという間におしまい。悠太・光太はやる気満々で、お約束の2度乗り。
あんたたち、ひょっとして絶叫マシン好きなのか!?
しかしこれ、ほんとに子供用かー!?チボリ公園の子供用ジェットコースターの比ではない、私も、絶叫マシンが苦手の夫も満足するほど、スリリング。この日の大ヒットでした。

ジェットコースターに乗って、一気にテンションが上がった悠太・光太は絶好調!わっはっはっはー!と大笑いして、ようやくいつものご機嫌モードに。
ゴーカートにもニコニコで乗って、またトランポリンでジャンプ、ジャンプ!今度は悠太も果敢にトランポリンに挑戦していっていました。

最後にもう一度ジェットコースターに乗っておしまい。
いっぱいいっぱい遊んで満足〜!
ただし、お金も飛んでいく・・・母、また青色吐息。

トランポリン楽しいね 「ジェットコースター乗ろうよ」


帰宅して、晩御飯を子供に食べさせた後、大人も食事。この日は簡単メニューで焼肉でした。
ホットプレートを出すと、子供はいつもながら興味しんしんで近寄ってきます。
なぜか、生肉にいたく興味をもった光太が、どうにかしてその生肉を食べようとします。夫が「生はだめよ!」と光太の手の届かないところにお肉を置くと、光太、激怒!
執拗に夫にまとわりつき、ついに、夫の怒りを買ってしまいました。

「もー、だめって言ってるでしょ!お父さんが食べられないじゃない!」
疲れも空腹もピークの夫が本気でむっとしています。ここまで本気で夫が子供のすることに怒るのを見たことがない私のほうがどきどき。
でも、光太にはちーーーっとも通じていません(笑)。
だって、ねえ。あんたたち、お母さんの、腹の底から出すべらんめえ口調の怒鳴り声に慣れてるもんねえ。上のせりふだって、私が言ったら、
「こらーっ(巻き舌で)!だめじゃ言いよるんがわからんのんかーっ!」
そりゃあもう、子供はさすがに震え上がります。まあ、ここまで怒鳴ることはめったにないんですけどね。いや、ほんとに。


そんなどうでもいいことは置いておいて。
一つ、お知らせです。
我が家のホームページにもリンクを張らせてもらっている、「そよ風の手紙」という、シングルパパと自閉症児りょうまくんのサイトがあります。夫も私も大好きな、超・人気サイトです。
そこに「きり番さんの贈り物」という、アクセスカウントのきり番をゲットした人・家族を紹介するコーナーがあり、今回、ちょうど20万番目のきり番をふんだ我が家が登場しています。
ぜひそちらも合わせてご覧下さいね。



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