サプライズ、サプライズ!

上の写真。
何ももうコメントは要りますまい。
悠太です。園のクラスで食っています。しかも自分で、スプーンをつかって。
・ ・・・・なんじゃ、お前は。
先週一番のサプライズ。
月曜日、子供を迎えに行き、子供を家の車に乗せると、いつものように、まずその日の連絡帳をチェックします。
前の週に引き続き、悠太の給食にはカレーを出してもらっているのですが・・・
「椅子に座って、スプーンですくって、ゆーっくり口へ持っていったり、指でつまんでパクッと食べたり、自分のペースで食べられました」との先生のコメント。
よしっ!食べられたか!けど・・・スプーンで?自分で?先生に「あーん」してもらってではなくて?
頭の中にクエスチョンマークがぽん、ぽん、ぽん、と浮かびます。
連絡帳に、何やら一枚の封筒が。その封筒を開けてみて、「おおーーーっ!」と思わずのけぞりました。そして、わっはっはっは〜と大笑い。なにこれ、この真剣な顔。
それが、上の写真なのです。
かえすがえすも、家では自分でスプーンを使って食べることはありません。一口ずつ、食べられる温度かどうか、私が温度を確かめてから、「はい、あーん」と子供の口に運びます。
確かに、2年くらい前からスプーンに興味を持ち始め、食べ物ののったスプーンを悠太の目の前に置いておけば、自分でそのスプーンをつかんで口に入れることはたまにありましたが、それでも、二人が究極におなかがすいているときには、そんな悠長なことをしていられません。はい、悠太、はい、光太、と二人の口にスプーンを運ぶので精一杯。
結局、「自分で食べる」練習は遅々として進んでいなかったのです。
そういえば、この7月、夫婦でお出かけしておばあちゃんに子守を頼んだとき、おばあちゃんの食事の介助を嫌がって、自分でスプーンをつかって食べたことがありました。
そのときも驚きでしたが、なにせその姿を私自身が目にしていないので、「ほんとかな〜」と(もちろん事実なんだけど)、なかなか信じる気持ちになれませんでした。
けど、こうも証拠写真を見せ付けられたのでは。ねえ。
その日の夕方、園長先生から電話がかかってきました。
「写真、見ました〜?かわいいでしょーっ!」
給食の時間、たまたま園長先生が悠太のいるクラスの前を通りがかり、椅子に座って頑張っている悠太を発見。これはシャッターチャンス!と「カメラ、カメラっ!」とデジカメで、悠太の雄姿をカメラにおさめ、急いでプリントアウトした写真を持たせて下さったのでした。
いつも思います。
私に、これでもか、というくらいストレスを溜め込ませ、地獄のどん底に突き落とすのも悠太・光太なら、私を天にも昇るような気持ちにさせ、勇気を与えてくれるのもまた、悠太と光太なのです。
どうせあんたたちはできないよ、だめだよ。
ってなに、できてるじゃん。やったじゃん!
もちろん、こうして悠太が頑張れるのも、クラスの先生方の適切な関わりがあってこそ。
無理強いをせず、悠太が食べる気になるのを待つ。
食事が冷めてしまうと、食べる気をなくして遊び始めてしまう悠太に、お皿を二つ用意して、遊び始めたのを見ると、さっと温かいお皿を出して、その間に冷めてしまったお皿をまた温める、というふうにしてくださっているようです。
悠太の温度のこだわりを理解して、少々(?)悠太がご飯で遊んで散らかそうと目をつぶり(後片付けが大変ですよね、先生。すみません〜)悠太の「食べよう」という意欲を途切れさせないように、気を配ってもらっているのです。
食べる量としては、日によってほんの一口だったり、なめるだけだったり、さほど多くはありません。
それでも、「あの悠太」が、食べ物に口をつける、口をつけようと頑張っている、その気持ちだけで十分!花マルです。
ここ最近、悠太は、毎日のように服をカレーのしみだらけにして帰ってきます(お食事エプロンは嫌がって着けてくれないのです)。
かわいい服は着せられんなあ。白い服なんて最悪っ!
でも、汚れた服を見ては心が温かくなる母なのでした。
さて、週末、世間は3連休。
普段、夫の会社は、祝日は休みではなく、休日は土・日のみ。いつも祝日となると、「みんなはお休みなのに〜」と寂しい思いをしていました。けど、珍しくこの体育の日は夫の会社もお休み。ゴールデンウィーク、お盆、年末年始を除いて、唯一の祝日の休日です。
これは遊びに行かなくては!と、先週の倉敷チボリ公園に引き続き、この日曜日は、またもやちょっと遠出してきました。
行き先は島根県。しまね海洋館・アクアス(水族館)です。
今回は、なかなかのヒットでした。
お水大好きの二人。入り口入ってすぐの最初の水槽から動けなくなってしまいました。魚をじーっと見たり、ゆれる水面をうっとり見つめたり。
しかし、光太。
どうにかして自分も水槽の中に入りたいらしい(笑)。水槽をよじ登ろうとしたり、それが難しいとなると、抱っこしてこの中に入れてくれ、とおねだりします。
いや、無理だってば。おぼれるし、あんた。
望みがかなわないからって泣くなー!
人気の白イルカのショーは、あまりの人の多さに断念。30分前からすでに席取り合戦は始まっており、一応私たちも席取りにチャレンジしたものの、やはり子供たちには待つことは不可能でした(涙)。
一番のヒットはアシカ・アザラシプール。
アザラシのゴマちゃんはとってもキュートでした。アシカもとっても人懐こく、水槽にへばりついて見ている悠太の目の前に、何度も泳いできてくるっとターン!そのたびに、悠太はキャッキャッと声をたてて喜んでいました。
しかし、光太・・・
ここでも「水槽に入る!」と入り口を探しています。
・ ・・・あほ。
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悠太の目の前でターンするアシカ |
ボクもプールに入りたいな。光太 |
水族館の外、少し歩くと海に出ることができます。
「ちょっと海に行ってみようか」子供も喜ぶよね、と仏ごころを見せたのが間違いの
もと。
疲れた〜、抱っこ〜となかなか歩いてくれなかった二人、海のにおいをかいだとたん、猛ダッシュ!もうほんと、目の色が変わるのですよ。
親も必死で追いかけます。この時点でしまった!と後悔。
私たち、分かっていたはずです。悠太・光太に「海を見る」という概念はないのだと。彼らにとって、海は、水は、つかって遊ぶもの。たとえ10月の海でも。
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にんまり光太の目の前は・・・ |
やったー!海だー! |
悠太・光太は全身入水覚悟で10月の日本海に向かって激走していきます。
「待ってー!ここは遊泳禁止区域よーっ!」
とりあえず、波打ち際で遊ばせようと、子供の靴と靴下を脱がせます。しかし、日本海は「波打ち際で優雅に遊ぶ」なんてことはできないのだと、初めて知りました。
波が高い!
ちょっと油断すると、あっという間に子供たちは波に持っていかれそうです。
躊躇することなく海に入ろうとする子供を捕まえようとする私も夫も、あっという間に膝下までずぶぬれ。靴の中は海水でぐちゅぐちゅ〜(涙)。
撤収、強制撤収――っ!
遊び足りないと暴れる子供を抱きかかえ、おんぶして歩く砂浜は、なかなか足が進まず、泣きそうでした。
今度は夏、海水浴で来ようと心に決めた日本海でした。
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悠太、待てー! |
波にのまれるって! |
3連休最後の体育の日。
地元広島の人なら知らない人はいない、夏場はプールで有名なチチヤスハイパークに行ってきました。
もちろん今の時期はプール営業はなし。けど、年中開園していて、ミニSLとゴーカートもあるということだったのですが・・・
駐車場に着いたとたん、いや〜な予感。
だって、うち以外の車は、ほんの3、4台あるだけ。「ミニSL弁慶号、ゴーカート営業しています」の張り紙はあるものの・・・
中に入ってみると、さながらゴーストタウン。
夏場はさぞかしにぎやかだっただろう、いくつものプールには濁った水がたまって、なんともいえず、うらぶれた雰囲気。
そして・・・人が、いない。家族連れと数組すれ違ったけれど・・・
目的のミニSL、弁慶号、あった。人がいた!係員さんが一人。
お金を払って乗車、もちろん私たち家族で貸切状態。
のんびり走るミニSLはとっても気持ちいい!景色もいいし、コースもいい。悠太・光太もさわやかな風を受けてニコニコです。
次はゴーカート。これも私たち家族だけしかいません。
係員のおじさんいわく、夏のプール営業期間は、このゴーカートもずらっと列ができて、30分待ちなのだとか。
ゴーカートは悠太、やる気まんまんで、2回乗りました。
あー、楽しかった。楽しかったけど・・・これで、おしまい?
ほんと、他に何もないのです。遊具も、広場も。奥には牛もいるんだけど、牛を見てもねえ。
子供はすっかり満足して、さっさと駐車場へ行ってしまいます。
時間はまだ3時前。まだまだ遊ぶ時間はあります。
3連休の最後がこれでは、あまりにも寂しい。
どこへ行こうか少々悩んだ末、急遽、チチヤスハイパークからも程近い、宮島へ行くことにしました。
宮島へ行くにはフェリーにも乗れるしね。よし、乗り物いっぱい乗っちゃおう!
行きのフェリーには、悠太、大きな道路地図を持って乗船。外の風が気持ちい甲板よりも、客室の座席で道路地図を広げてご満悦です。
それじゃあつまらんだろ、と母、悠太を抱きかかえて甲板に連れて出ると、「うわーん!」とそっくり返って泣かれてしまいました。すみません、余計なことしちゃって。
でもすぐに、「ま、ここでもいいか」と海風にあたりながら、甲板でも地図を広げていました。
宮島に着くなり、二人は大はしゃぎ。
前回、この春に宮島に行ったときは、二人とも鹿におびえて、鹿が視界に入るたびに固まってしまい、一歩も動けなくなっていました。けど、今回はまったく平気なよう。向かってこられるとさすがに恐いようですが、そこに居るぶんにはOKらしいです。
どうも、二人ともこの宮島、来たことがあるのは分かっているようです。
確かに、船、鹿、お土産屋さん、鳥居、海と、場所を認識する手がかりはたくさんありますからね。
悠太・父ペア、光太・母ペアに分かれて、しばしフリータイム。
光太は一目散に、鳥居の方向めがけて、ゲラゲラ笑いながら走って行きます。
ん?お前の目的は海か?!
前回来たときは、鳥居のずっと向こうまで潮が引いていて、そこで遊んだのです。
妙なところで記憶力と方向感覚のいい光太、きっと覚えていたのでしょうね。
この日は、ちょうど満ち潮。
光太、海に下りることのできるところまで辿り着き、もちろん、にじにじと海に下りようとします。
母、悩みました。遊ばせてあげてもよかったのですが、砂浜は、はだしでは怪我をしてしまうだろうというくらい、小さな貝殻が密集していました。
時間もあまりないし、危ないし。
「光ちゃん、今日はお水遊びはやめとこうね」
もっと抵抗されるかと思ったのですが、意外にもすんなり引き下がってくれました。ちょっと拍子抜けです。
その後は、仲良く手をつないでお土産物屋さん街を散歩。
光太、すかさず店先にあった風車を発見。すーっと近づいていって、「欲しいなあ」とばかりに手で触れます。
そうだね。この間も宮島で風車買ったよね。
よし、買ってあげようね。もちろん二つ、悠太のぶんもね。
光太は風車を手に取り、にっこり。
しばらく歩いていると、悠太・父ペアとばったり鉢合わせしました。
悠太は、父と一緒にお土産物屋さんをくまなく物色していたらしいです。けど、財布を母が握っていたので、何も買えず(ゴメンネ)。通りがかりに、よその子供が持っていた風車を、「それ、オレんだぞ。よこせよ」と恐喝まがいのことをしていたらしいです(笑)。
悠太、念願の風車を手に入れて大喜び。二つとも光太から奪い(コラっ!)、両手に一つずつ持って、観光客の行きかう通りの中、「んっでっでっでっで〜あいあー!」と叫びながら「喜びの舞」を披露していました(動画がアップできればお見せしたいくらいです。すっげーおバカ・笑)。
とまあ、なんだかバタバタと3連休が終わってしまいました。
夫は、悠太の抱っこに疲れ果て、腰が痛いと言いながら出勤していきました。
お財布が寒いです。まずいです。私は、今更ながら青ざめています。トホホ・・・
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