4歳になったよ!


 7月26日、悠太・光太は4歳になりました!
 4歳になったからといって、特に変わりはないのですが、「4歳」っていう響きがね。またほんの少しだけお兄ちゃんになったような気がします。「4歳だぞ、えっへん!」ってな感じですね。

 1年が早いです。
 1歳、2歳、3歳ときて・・・4歳ってどうも中途半端だよなあ。地味な年齢だよなあ、と去年などは思っていたのですが、なかなかどうして。
集団生活を送るようになって初めての誕生日。私の手から、少しずつ離れ始めた二人。私にとって、4歳の誕生日はとても感慨深い1日でした。
1年、1年、特別じゃない誕生日なんてないんですよね。1年、1年変わっていく、成長していく二人。毎日のなかでは気がつかないけれど、1年前よりも、ずっと頼もしくなった二人。
そのぶん、大変なことも多くなってきていて、「どうやら、(自閉ちゃんを育てる上での)地獄の一丁目に来ちゃったかなあ」と感じる今日この頃です。
嵐の4歳代突入か!?

体も大きくなりました。
悠太・光太が4歳児として誇れることは、体格くらい。それだけでもね、4歳児「並」と言えることがあるのがうれしいのです(だって、オツムの中はいまだ、花の1歳代を爆進中なんだものっ)。
誕生日を前に、アバウトながら身体測定をしました。
悠太の身長は100センチをゆうに越え、体重も15キロ。布団に大の字になって寝る姿は、存在感たっぷりです。「悠太、でか〜い!」と夫は毎日のようにつぶやいています。
光太の身長もほぼ100センチ。体重は13.5キロありました。なかなか体重が増えず、やせっぽちの光太。病院で薬をもらう際に体重を聞かれるたびに、「12キロくらいです」と答えていたのですが、案外重くなっていました。

ほ〜、大きくなったなあ。
あんな手のひらサイズの赤ん坊をここまで大きくしたのは、まぎれもなく私なのだ。私のつくったご飯が、彼らの血となり、肉となり・・・
私って、すごいじゃん!と改めて自画自賛してしまいました。
うん、本当によく頑張ったなあ・・・


さて、誕生日といえばプレゼント。
毎年、これが悩みのタネです(クリスマスの時期もしかり)。
だって・・・悠太・光太に何をプレゼントすれば良いのやら。何か特定の、これが好き!これが欲しい!というものが二人にはないのです。
普通の4歳児なら、そろそろ「○○レンジャーの変身セットが欲しい!」とか「トーマスがいい」とか言うんだろうけどなあ。悠太・光太はキャラクターにも全然興味が無いし・・・
お店で好きなものを選ばせるなんて不可能!だって、二人ともトイザラスが大嫌いなんだもの〜。耳をふさいで、一歩も動けないぞ、あいつらは。
なので、いつもは二人が喜びそうなものを適当にみつくろって買ってきます。でもこれが、結構当たり外れがあるのです。一時は喜ぶけれど、しばらくすると見向きもしなくなったり(涙)。
でもやっぱり何か、プレゼントを買ってあげたい。
ちょくちょく、絵本や小さなおもちゃは買っているので、ここぞとばかりに大きなものを。

なかなか夫と二人で買いに行く時間がないので、今年は私一人で買出しの大役を果たしてきました。
買出しの前日、「何がいいかねえ」と夫と話し合ったところ、夫は、トイザラスのホームページで見たという大きなビーズコースターがいいと言う。確かに、ビーズコースターは二人とも好きだけど、家にもうあるじゃん、と私。けど、夫いわく「ビーズコースターなんだけど、他にもいろいろついてるの」
なんじゃ、そりゃ。要領を得んなあ。ハイハイ、わかった。いろいろついたビーズコースターね。

久しぶりに行くトイザラスに、ウキウキの私。おもちゃ屋さんって、大人が行っても楽しいものですよね。
さあ、何がいいだろう?と店内をくまなく物色。
おお、これ!これもいい!と、私が選んだものは、木製の工具セット。パーツはすべて木製で、かなづちで釘を売ったり、ドライバーでネジをまわしたりできます。ちょっと背伸びの選択だけど、そう遠くない先には興味を持ってくれるに違いない!
二つ目はアンパンマンのキッズドライバー。ちょっとした車の運転席のようです。ハンドルも、ウィンカーも、シフトも、アクセルもブレーキもあります。
これは自信満々の選択です。最近二人とも、私が車を運転していると、隙を見ては運転席を乗っ取ろうとするのですよ。助手席からワイパーを動かしたり、クラクションを鳴らしたり。やめてくれってば。

ここまでで、結構な金額になってしまいました。
しかしまだ、夫の言う「いろいろついた大きなビーズコースター」は見つかりません。う〜ん、本当にそんなもんあるんかいな、と思っていた矢先、あった!これだ!
これ、これ。父さんの言っていたやつ、絶対これだ!確かに大きくて、いろいろついていて、そのどれもが悠太・光太のツボにはまりそう!
しかし・・・高い〜(涙)結構いいお値段です。
でも、欲しい。全部欲しい。だって、絶対悠ちゃん・光ちゃん喜ぶもん!
折りしも、この日は夏期ボーナス支給日。一応、仕事中の夫にメール。
「いっぱい欲しいものがあるの。結構金額するんだけど買ってもいい?ボーナスも出たことだし」
夫の返信「どうぞ、買ってください」
 ま、夫がダメって言うわけないと思ってたんだけどね。悠太・光太のためにかけるお金をケチる人ではないのです。

ちょっと話はずれますが、夫と私、普段はそりゃあケチです。エンゲル係数と、エンゼル係数ばかりが高い(紙パンツとかミルクとかね)、質素な暮らしです。けど、「どこでお金をかけるか」という感覚がまったく一緒。
家を買うとき、車を買うとき、ちょっと値の張るデジタル一眼レフを買うとき・・・「欲しいねえ」「いいねえ」とまったくケンカになったことはありません。特に、理由付けに「子供のため」が入ると、とたんに太っ腹になる夫なのです。

話は元に戻って・・・トイザラスの大きなカートいっぱいに、大型おもちゃばかりを入れて。レジを通るときの快感といったら!あー、買ったーーー!
悠ちゃん・光ちゃん、喜んでくれるかな(ドキドキ)。

この日買った誕生日プレゼント、翌日には開封してしまいました(誕生日の10日前)。
それはもう、誕生日プレゼントじゃないじゃん!という声も聞こえてきそうですが、な〜に、誕生日だのプレゼントだの、悠太・光太が分かるはずがないのですから。それなら、早く喜ぶ顔が見たい!
果たして、二人の反応は・・・

いい食いつきぶり!大当たりでした。
工具セットはやはりちょっと早かったみたいですが、大型ビーズコースターとアンパンマンのキッズドライバーは、二人が争うように遊んでいます。
うれしそうにニコニコ、というよりは真剣な表情なんですが(笑)。

ビーズコースターに集中。 運転上手だね、悠太。


私の兄夫婦からは、トミカのシール絵本と携帯電話のおもちゃをもらいました。あまり絵本に興味を示すことのない光太ですが、このシール絵本はいたく気に入ったよう。シール貼りはまだ苦手な二人ですが、奪い合ってケンカしています。

悠太、リラックスしてます 光太、熟読してます


さて、26日当日は平日。夫も仕事だし、子供も普通に通園します(子供の夏休みは8月6日から21日までです)。
昨年までは、両家のおじいちゃん・おばあちゃんを招いて(昨年は私の兄夫婦も)、26日に近い週末にお誕生日会をしていたのですが、今年はお客さんはなし。まだしばらく通園の続く悠太・光太にとって、週末は大事な休息日。二人の体調維持を考えて、今年はのんびり、初めて家族4人だけのお誕生会を24日にすることにしました。

それにしても、お客さんがいないと盛り上がらないこと(笑)。
ご馳走をつくるといっても、悠太・光太には「いつもの」クリームシチューで十分だし(変わったものは食べないので)、親だけがちょっといい料理を食べて。
まあ、子供の誕生日=夫と私がパパになり、ママになった記念の日ということで、スパークリングワインで乾杯。

丸いケーキは、やはり誕生日には欠かせません!去年より一回り小さい、直径12センチのものにしました。子供は食べないけれど、それでも、年の数のろうそくをフーッってやりたいんだもの(親が)!
 ケーキに4本のろうそくを灯すと、光太は真顔で興味深々。悠太はにんまり、うれしそう。
 ハッピーバースデーの歌を歌って、「4歳も、元気で過ごせますように!」と願いを込めて、夫と私でろうそくを吹き消しました。
 悠太・光太が「ろうそくフーッ」できるようになるのはいつのことかなあ?

 以前だと、得体の知れない食べ物は触ることもできませんでしたが、最近の二人は積極的に手を出してきます(食べはしないんですけどね。触って、感触を確かめている感じです)。
 この日のケーキも、おそるおそる手を出してきました。触るまで、それが固いものなのか、柔らかいものなのか分からないですもんね。
 今年は家族だけの誕生日会。ケーキを人数分切り分ける必要もないし、悠太・光太のために買ったケーキ。二人の好きなようにさせてみました。
 指先が、生クリームに触れて「うひいっ!」と微妙な表情。でも、「ちょっとおもしろいかも」と、慣れてくるとどんどん手をだしはじめました。クリームを少しはなめていたようですが、あまりお気に召さなかったよう。
 手についたクリームを、服や、テーブルやそこらじゅうになすりつけはじめたので、「そこまでーーーっ!」とやむなくケーキは撤収。
丸いケーキの3分の1は二人によって無残に崩されてしまいました。それでも、「よく触れたね!」興味を持ってくれただけで十分です。
 ぐちゃぐちゃになったケーキは、ほどよく夫と私のおなかに入りました。

悠太・光太使用前 悠太・光太使用後


 週半ば、夫は会社の研修で「人に伝わる話しかた」の講習を受けてきました。なぜ、技術系の夫が?という疑問は置いておいて・・・
 講習に参加した人全員が、3分間スピーチをしなければならなかったそうです。スピーチのテーマは「今までの人生で一番感動したこと」。
 「お父さんは何を話したの?」と聞かなくてもいいことを聞いてしまった私。うれしそうに夫は、「悠ちゃん・光ちゃんが生まれたときのこと!」
 あー、ハイハイ。あなたにはそれしかないだろうねえ(笑)

 普段は話下手かつ無口な夫ですが、スピーチを始めたら止まらなくなって、時間を無視して延々喋り続けてしまい、講師の人からストップをかけられてしまったそうです(笑)あほやねー、あんたは。悠太・光太のこととなると、突っ走ってしまうんだから。


 そんな「悠太・光太命」の夫をはじめ、「元気でいてくれれば、それだけでいい」と目を細めるじじ・ばば、ありのままを受け止めてくれるK学園の先生たち・・・たくさんの人たちに愛され、かわいがられて、悠太・光太は無事、4歳の誕生日を迎えることができました。

 私はといえば、悠太・光太との距離感は相変わらず。きっと子供のことは、自分の命よりも大切なんだろうなあ、と思う反面、「我が子」という感覚とはちょっと離れたところから悠太・光太を見ているような気がします。それが、障害のせいなのかはよく分かりませんが、子供と気持ちがぴったり寄り添う、というのは、特にこの子たちは難しいですからね。
 それでも、たとえは悪いかもしれませんが、拾ってきた子犬が、時間をかけてかけがえのない家族になっていくように、私たちも1日1日を積み重ねて行くだけなのだと思っています。

 きっといろんなことがあるだろう4歳代。
 4歳の悠太・光太の成長を、我が家の一喜一憂を、この「ゆうた・こうた通信」で見守っていただけたらうれしいです。


 さあ、夏も本番!
 我が家の夏男・水男にとってはベストシーズンです。
 コドモと一緒にどこ行こう?ま、近所の川遊びで十分ですかね。子供も喜ぶ、お財布も喜ぶ、ってことで。
 計画性なしで、あれこれ大物買いしたツケがきてるのではーーー?(心の声)




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