これからコンベアBー36爆撃機について書いていきたいと思います。この飛行機のことは、もう相当の年配の飛行機マニアでないと覚えていないと思います。Bー29のように第2次世界大戦で活躍した飛行機ではないし、Bー52のように長く使われている飛行機でもありません。しかしこの飛行機の就航当時は世界最大のレプシロ機でした。そして6個のプロペラを主翼に後ろ向きにつけた機体は大変魅力的でした。
私はまだ実物は見たことはありません。本の写真と映画の中だけです。そして私はこの飛行機のとんでる映画をみて、空と飛行機にのめりこんでいったのです。
その映画とは「戦略空軍命令」といい原タイトルは「STRATEGIC AIR COMMAND」です。
1955年 米・パラマウント映画製作の作品でビスタビジョン・サイズの最初の航空映画でした。原作はバーン・レイJr、監督は「グレンミラー物語」のアンソニー・マン、出演はジェームス・スチュアート、ジューン・アリソンです。
この映画を私は地元の映画館で「子鹿物語」と2本立てでみました。多分、小学校1年の頃だと思います。親は「子鹿物語」を私にみせようとつれていったと思いますが、私はこの飛行機映画の世界に魅せられてしまいました。飛行機もそして飛行機が棲んでいる美しい空の世界にも。その時、私はこの映画を親にねだって同じ日に2回みています。そしてこの映画をスクリーン上でみることは2度と機会を得ていません。
つぎにこの映画をみたのは大学時代だと思います。テレビで放映されたのですが、まだわが家にはカラーテレビがなく、友人の家に見にいった記憶があります。その時、小学校1年に見たときの視覚的記憶がいかに確かだったかを思いしらされました。スクリーンでみたときは、字幕でほとんど内容は理解できなかったのですが、シーンのながれはほとんど覚えていました。と同時にテレビ放映のとき放映時間の都合でカットした部分まで指摘できました。その後、何度かテレビで放映されていますので、みられた方もいると思います。
上のパッケージは1988年にN.Yにいったとき購入したセルビデオです。1987年にパラマウント・ピクチャー・コープから発売されています。
(1999年2月13日 補足)
映画「戦略空軍命令(Strategic Air Command (1955) )」のセルビデオはamazon.comで$12.99で購入できます。くわしくはこちらへ。
(1998年3月4日 補足)
「戦略空軍命令」は昭和30年(1955年)7月14日〜30日の間、銀座スカラ座の開館 第1作としてロードショウ上映されました。1998年1月の東京宝塚劇場改修による閉館まで同館は460本の映画を上映、最後の上映映画は「エアフォースワン」でした。
(つづく)