(2004)

ここはひとり言日記風、落書き風写真など
何でものせちゃおー。コーナーです



◆3月24日◆
最近、田辺聖子さんのエッセイの『いっしょにお茶を』を読む・・
読み終えたあと、とてもすがすがしいさわやかな気持ちになって
またこの方の本をブックオフで探そうと思う・・

・・

日曜に姉と暫くぶりの兄と3人で会った。
兄の病気が心配で、姉も私も病院へ行くように言う・・
でも実際は、何もしてあげることができない・・

姉も持病をかかえている・・
1年前に仕事をやめてから、
人から「家にいて暇でしょう」なんて言われるけど
そういう人には「そうねぇ」と受け答えて聞き流していると言う・・
実のところは家にいてもやる事は沢山あって、またどんどんやってしまう姉である・・
人は一面だけを見て判断してはいけないという当たり前の事を思い出させてくれた・・

目を患っていても
今は医療も最新医療で何年かしたら人口網膜ができて手術が出来るようになるから
それまで今の治療を続けて
見えるうちに何でも見ておこうと言って病気をちゃんと受け止めて・・
くよくよしない、おおらかで前向きの性格の姉・・


夫に兄の事を話すと、間髪をいれずに「いっしょに住むか?」と・・
現実にはとても難しいことなのに、それをさらっと口に出して、
一瞬こちらの気をほぐしてくれる・・


田辺聖子さんの本の中に書かれている
「男のかわいげがわかりますか」というのがある・・
ふと、そんな夫の一面も喩えられるのかなって思っていた・・

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◆3月11日◆
先日、お友達のMさんから絵手紙が届きました。
とってもかわいいひなあられの絵とすてきな言葉にうっとり・・
右は返事の絵手紙です。

   

友達が少ない私にこうして絵手紙が届くのは
とってもしあわせな事・・

いつも励まされてまた頑張ろうって思う・・

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今日読み聞かせの反省会の帰りにTさんにある委員を勧められる・・
それは以前からSさんからすすめられていた委員で、ずーっとお断りしていたもの・・
私にはそんな器量も度胸も才覚も人望もなにもないのにかいかぶっているのです・・
内心は臆病で、ドジで、いつも子供からは日本語の使い方を指摘されてるし、
なまけもので、ルーズな所もあるし、はっきり言ってとてもそんな事が出来る人間ではないのです・・
そんな自分をよく知っているのでこれからもすることはないと思う・・

今自分のしている事がベスト・・
畑とベランダと読み聞かせと絵手紙とテニスとHP・・
どれもいろんな人に助けられて成り立っている・・
ウォーキングはしばらくお休み・・

ひとつとしてちゃんと出来ているとはいえないけど・・
どれも等身大の自分であって・・
それ以上でもそれ以下でもないありのままの自分・・

気負わず・・無理をせず・・焦らず・・あきらめず・・


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話は変わってベランダのデモルフォセカと思っていた花は
本当はオステオスペルマムという花でした。
この前デモルフォセカを買って分かりました。
間違って憶えてウソを書いていました。すいませんm(__)m・・
こういうことが多々あるドジな私です・・
今種から育てている金魚草の苗をポット鉢から少しずつ大きな鉢に植え替えをしています
パンジーとビオラは花が咲き始めて植え替えが終わって
きれいな色にうっとりとしてみつめたり
冷え込みの厳しかった日にはいつもぎりぎりまで寝てるのに
しばれるのを心配して早起きをして見たりしていました。
狭いベランダがますます狭くなって作業するのもちょっと大変だけど
花の時期をじっと待っている子達がいとおしくて
作業も楽しいひとときなのです・・


(デモルフォセカです)


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◆2月14日◆
今日はバレンタインデー・・
デパートに行くことも無くて
チョコを買いそびれてどうしようかと思ってたけど
スーパーで明治製菓のホームメイドショコラセットを買って
トリュフを作りました。
自宅で用意する物は生クリームとラム酒やブランデーの洋酒類だけ・・

早速箱に書いてあるレシピに沿って
明治のミルクチョコを包丁で刻んで湯せんにかけて
どんどん作って最後に種をお父さん用にブランデーを入れたのと
将史用にラム酒を入れたのに分けてハート型のも作って出来上がり。。
とここまでは良かったけどせっかく分けたのに数が少なくて一緒の器に入れたら
どれがどれやら・・あたりまえか(ーー;)・・
ま、いいか。なんて・・
なんか2種類のお酒の微妙な違い・・
食べて見なきゃ分からない。。の混ぜこぜトリュフの出来上がり。。



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◆2月13日◆
よむよむでお世話になっている小学校の校長先生の試みで
学力向上フロンティアスクールの公開授業と
新しい授業形態の先生の研究発表を見学・・

昨年度から行われている、授業形態を180度転換したそのシステムは
今までの学級王国を脱ぎ捨てた新たな形の授業システム・・
問題は数多くあるかもしれないけど
まずは変革・・模索しながらもまずは実行・・と思われる・・

先生方やお母さん達も学力向上を願っている・・
誰よりも子供たちが一番願っている・・
その中で行われた全校一斉の公開授業・・

本当に新しいことをするのは大変です・・
全て1からなのですから・・
でもそれは子供たちを思ってのことなのです・・

違いにとまどいながらも、
現状を打破する為にも変わらなければ始まらない・・
それを一番感じているのが先生がた・・

そんな事を強く思いながら小学教育の研究発表を見ていました・・

1時間30分授業として、
その時々の教科に応じての45分、60分、90分と選択肢がある授業時間・・
担任プラス補助教諭の複数教師の授業・・
担任のクラス以外での授業を持ち回りで行う・・
小人数のコース別授業・・
1教科の中での分野別教諭取り入れ・・
等など・・

一クラスの子供たちを10人の教諭がそのスタッフとして
係わりながら学校運営を図るというものです・・
それはまさしく学級王国をなくす、
子供たちを多角的に見ての指導体制・・
先生方の連携プレーなくして成り立たないシステムで、
それはとてもすばらしいもののように思われます・・

・・
先生方の子供たちへの強い思いを感じながら・・
その情熱を子供たちが心で感じる授業を、と思い、

今はもうおおきくなっちゃったけど、
子育てはまだまだ続く母親として
変わらなくてはいけないことは大いにあるのかな、
と思っていました。。

学校ではイメージの醸成として絵手紙を描く授業もあり、
廊下に張り出されていた子供達の絵手紙に感激していました。

子供たちは本質的には何も変わっていないような気がします・・
変わらなければいけないのは本当に大人のような気が、
素直で純粋な絵手紙を見て本当にそう思いました。。

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◆2月12日◆
よむよむの会のNさんに誘われて
図書館主催の江川多喜雄先生の「科学の本はたのしいよ」と題しての
小学4年生の公開授業を見学。
沢山のお母さん達の中で前列に立ちひざをしての見学・・
まったく前知識も無く飛び込んだ教室の授業だけど
実に面白い・・
フイルムケースの手作りの独楽の実演から始まって、
水を入れたペットボトルの空気の実験や
手作りのスプレー缶に空気を入れて、上皿天秤で空気の重さを量る実験と・・
自身の子供の頃や昔の事物にまつわる話などを取り入れての
もう目が離せないくらいの授業の展開に見入っていました・・
先生の書いた本のリストや携われた本の数々が載っているプリントを目にして、
本当に科学が好き、実験が好き、そして何よりも不思議を発見して、
それを解くのが好きなんだと思っていた・・
そう、昔は遊び物もなかったし、調べようにも調べる物がなかった・・
だから、調べる為に道具を作る・・
「道具とは調べたい時に作るもの」とおっしゃった・・
そう、その繰り返しが人間の歴史のようにも思えた・・

ヘアースプレーのようなスプレー缶に孔を開け、
自転車の空気入れのところの物と同じ物をふっつけて、
空気入れポンプで、空気を入れる・・
数人のお母さんと一緒に空気が圧縮されたスプレー缶を触らせてもらった・・
・・もわっと温かい・・・。
そんなこともあって、あっというまに授業が終わった・・
おだやかで、楽しげで、それでいて秘めたパワーを感じさせる
ちょっとだけ初老の先生の話し掛ける授業は
教え聞かせるといった講義ではなく、
体全体で見て感じ、想像して、
実験は不思議を解き明かし、子供たちと一緒になって
その答えを受けとめていました・・
本当にとても面白い授業でした。・・

本当に急だったけど、誘ってくれたNさんに感謝感謝です。。

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◆2月1日◆
姉と東京都美術館で行われているマルモッタン美術館展を観る。

19世紀のフランスの印象派の画家達の作品展で、作品は全部で80点・・
そのうちアンリ・ルアールという画家でコレクターでもあった人が持っていた
モネやモリゾ、そのほか数人の作品のコレクションを
1996年にマルモッタン美術館が寄贈されたもの40点も出品されている、
日本で初公開されている展示会です・・

印象派というのもあまりよく分からなかったけど
モネの「睡蓮」はあまりに有名なので知っていたけど詳しい絵画の技法など知らなかった・・
そのままの色の絵の具を幾重にも重ねて色彩を集合させて
自然や光を表現する点描画法という技法・・

モネが43歳でフランス郊外のジヴェルニーという所に移り住んでから
庭園を造り、睡蓮の池を作ってからは以来35年間睡蓮を描き続けた・・
モネの自然に対する深い愛情を見つめていました・・

印象派とはどういうものなのか・・
ちょっと印象という言葉にこだわって考えてみる・・
睡蓮という花も言葉も知らなかったら・・
睡蓮の描かれてある何枚もある絵画を見て睡蓮と分かるかしら?
睡蓮と頭にインプットしているから「睡蓮」と思って見ているけど・・

モネはその美しい庭園に植えられてある樹木や草花から、
自分の受けた印象そのものを描きたいと・・
自然が織り成す様々な表情・・刻々と変化する様・・
その美しい自然を前にして、ひたすら自然を愛し、
輪郭や精密な写実を求める事をせず、
ひたすら自身の印象を映し出したいと思っていた、と思っていました。

柔らかな光を受けて浮かび上がる透明感のある色彩・・
庭園というイメージを離れて真紅の色が際立つ庭園・・
そのどれもがその時々の自身の印象なのだと思っていました・・
その印象を見る私達が少しでも共有する事ができるとしたら
それはどんなに素晴らしいことでしょう

印象は100人の人がいたら100通りの印象があって当然だけど、
美しい自然を前にして、モネはその印象を絵画を見る人と共有する事を願っていた?と
勝手に思い込んでしまうくらい、
その印象を同じくしたいと思ってしまいました。・・

:

何気ない日常の風景や景色を描く19世紀のそれぞれの印象派達の絵画は
画家達の革命のようでもあります・・

女性画家モリゾの絵画も、優しい母として、妻として、女性として、
また凛として一人の人間として描いてる・・
その象徴が、キャンバスの隅々まで綺麗に塗る事が重要ではない、と思わせる、
目を見開いてこちらをまっすぐに見つめている自画像、のような気がしていました。

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◆1月21日◆
読み聞かせの練習
今度は「うまそうだな、ねこ」という本・・
野原の池に住む一匹の小さなさかなと毎日その魚を見に来る猫のおはなし・・
ねこは毎日歌を歌っている・・
「うまそうなさかな、俺がいつか食べるさかな、きょう食おうかな、あした食おうかな」
と歌っては魚をつついたりしている。
さかなはそんなねこが大嫌い・・ねこは魚が大好き・・
あるときさかなが池から飛び出している・・
陸に上がったさかなはどんどん進化して、
しだいに大きくなって恐竜になって、池の周りを走りまわり、
歌を歌っている。
「うまそうなねこ、俺さまがいつか食べるねこ、きょう食おうかな、あした食おうかな」、と・・
逆転して今度は進化したさかながねこを怖がらせていく・・
でもそこで・・さかなはまたもとのさかなにもどって、
最後には仲良くなるような暗示を感じさせて終わっていく・・
と、これだけじゃーちょっと分からないけれど、
とっても意味が深くて考えさせられて、素晴らしい本なので、
少しでも子供たちに何かを感じて欲しくて、いま一生懸命練習してる・・

今回初めて歌の挿入があるので明日はちょっとドキドキもの・・
伝えたい事が少しでも伝わりますように・・

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