- 戸蔦別川の林道は、びれい橋の先にゲートが設置されていた。10台車が駐車してあった。
- 翌朝は晴れ。林道は最後には崩れて山道状態になり、八ノ沢出合に着いた。渓流シューズを履いた。
- 膝くらいの徒渉を繰り返しながら登って行った。十ノ沢出合を過ぎたところで稜線の紅葉が見えた。たき火が有り、単独行が釣りをしていた。函を少し苦労して通過すると標高995mの三股に着いた。足速の別の単独行に追いつかれた。同じく七ツ沼カールに宿泊との事だった。右の沢に入りBカールを目指した。
- 三股直後の10m滝は右岸を巻いた。その後、しばらくナメ状の所が続いた。1120m二股の左股の滝は、一段登ったところから左岸の巻道に入った。踏み跡がなくなり薮こぎに苦労した。通過に25分かかってしまった。
- 次第に水量が少なくなった。水量の多い方を選んで進むと1350m付近に二股があった。BCカールの分岐と思い左股に入った。伏流になった後、カール手前で再び水流が出てきた。潅木をくぐりながら水流を登った。
- Cカールの外れに出た。水は伏流だった。Bカールに向け熊の掘り起こしの多い草原を進んだが薮になり引き返した。約20分ロスした。今度は稜線を目指して進むと本当のCカールに出た。アズマギクが咲いていた。
- 霧の急斜面を勘を働かせて登って行くと稜線に出た。約10mハイマツをかき分けると縦走路に出た。
- 霧の中を戸蔦別岳に登った。沢登り中にひねった膝が少し痛かった。戸蔦別岳山頂には単独行のテントが有った。戸蔦別岳からの下り、夕闇迫る中に七ツ沼カールが見えたときにはほっとした。
- 七ツ沼のテントは4張りだった。足速の単独行は「Aカールから七ツ沼は薮がひどかった」と言っていた。
- 翌朝、テント内は5℃だった。明るくなってから出発した。標高1500mで水流が出てきたので靴を履き替えた。
- 6m、3mの二段の滝は右岸に明瞭な巻道が有った。標高1180mまで下ると函になった。左岸の巻道に途中で行き詰まってしまった。対岸に幌尻岳東カールからの沢が見えた。結局沢に下り、腰までの水で通過でした。3mの大岩では残置ハーケンを利用して懸垂下降した。函出口手前で右岸の不明瞭な巻道を登ると、この日唯一のテープが木に巻き付けてあった。テープから斜めに下り笹藪を急下降すると函出口の河原に着いた。幌尻岳東カールからのもう一つの沢の出合だった。結局、函の通過に約4時間かかってしまった。
- この後、小滝の所で再び巻道に行き詰まってしまった。結局、沢を直行したら股下まで水につかるだけで通過できた。851m二股のたき火が見えた時はほっとした。エサオマン北カールまでの予定を変更し851m二股に泊まる事にした。テントは3張りだった。七ツ沼からの足速の単独行は12時半に着いたとの事だった。