- 巻機山からの縦走を終えて丹後山の避難小屋に宿泊した。宿泊者で体調を崩した人がいて、朝5時にヘリで運ばれていった。
- 少し霧の出ている中、大水上山に向かった。霧は時々晴れて、右半分だけ雲におおわれた兎岳が見えた。
- 利根川水源碑を過ぎてしばらく進むと、少し高くなったところに大水上山の山頂があった。霧が流れていた。中ノ岳が霧の合間に見え隠れした。東側の平ヶ岳に続く稜線はガスにおおわれ何も見えなかった。数日前のものと思われるワカンの足跡が平ヶ岳方面に続いていた。
- 小屋に戻り荷物を回収して十字峡へ向かった。下り始めるとガスが晴れてきた。標高1700mの平坦地では、幕営していた7人組がちょうど出発の準備をしていた。ジャコの平付近まで来ると暑くなりだした。日差しも強くなり、日焼け止めを塗った。振り返ると国境稜線には、まだガスがかかっていた。
- 標高1100m付近までは雪上を下る事ができた。標高970m付近にはシャクナゲが咲いていた。標高900m付近はブナの新緑がきれいだった。
- 栃の木橋からの林道は何ヶ所かなだれの跡で道がふさがっていた。大きななだれ跡では川の対岸まで雪が続いていた。なだれの上をトラバースして進んだ。特に急な所ではピッケルを使った。
- 十字峡の売店は休業していた。車を回収し下っていくと途中に落石が有り、更にその先でバリケードが有って外に出られなくなっていた。やむなくレンチを使ってバリケードのネジを外して通過した。