- 臨時列車が有り集合時刻の1時間近く前に六日町駅に着いた。良い天気だった。集合後、バスで終点の野中まで行き、車道を歩き始めた。
- 三国(さぐり)ダムの下にある「しゃくなげ湖観光センター」の先からはゲートで車両通行止めになっていた。車の通らない緩い坂を登っていった。トンネルの中間にダムに出る道が分岐していた。
- トンネルの出口は半ば雪で埋まっていた。雪の脇を通りしゃくなげ湖の横に出た。一休み後、先に進むとスキーをザックに付けた二人組がやってきた。「この先でなだれが発生したので引き返してきた。ここから登るのはやめ、鳩待峠に向かう。」との事だった。我々も予定を変更し、湖の南岸を進むのをやめ、ダムの上を経由して北岸を通ることにした。北岸もダムから先は通行止めになっていた。大戸沢の手前で対岸に雪崩の跡を見た。発生したばかりで湖には1m以上もある大きな雪のかたまりが何個かぷかぷかと浮いていた。北岸にも木の幹の混ざる雪崩の跡が有った。十字峡先の三国川を渡る橋の所で一休みした。
- 三国川沿いの林道は雪に覆われていた。ピッケルを使って斜面を横切って進んだ。この日の朝のものと思われる足跡が有った。何度も細かい上り下りが有り時間がかかった。栃ノ木橋の手前、無雪期の水場になる場所では、川が全面覆われるほど雪が多かった。栃ノ木橋先の傾斜が少し緩くなった斜面にテントを張った。テントの中でくつろいでいたら対岸の崖を落ちる雪崩の音が聞こえた。
- 二日目も快晴だった。最初の登りは雪で覆われ夏道を見つけるまで少し迷った。夏道の登りになると、シャクナゲ、イワウチワ、タムシバが咲いていた。新緑がきれいだった。暑くなりシャツ1枚になって登った。標高1180m付近から雪道になった。急な登りではピッケルを使った。八合目の手前には鎖が有った。
- 八合目から先は笹原になった。夏道が出ているところがほどんどで、カタクリ、ショウジョウバカマ、イワウチワが咲いていた。展望が良かった。
- 丹後山避難小屋から大水上山までは雪庇が発達していた。先頭を歩いていたI氏は隠れていたクレバスに太ももまで落ちてしまった。夏道の出ているところではカタクリがたくさん咲いていた。
- 大水上山からの最初の下りは快適な雪面だった。足跡が少し有った。快適な雪面はすぐに終わり、ヤブと雪面の繰り返しになった。ヤブのピークからの下りで踏み跡を見失い苦労して進んだ。狭い雪の稜線で先に通った二人が馬乗りになって進んだところでは、横の斜面を通ろうとして身長分位滑ってしまった。1610m峰~1659m地点間ではヤブが少なくなり、雪庇歩きが多くなった。南からのそよ風が心地よかった。
- 藤原山への登りでは2パーティ合計5人とすれ違った。藤原山山頂はヤブなので横の雪庇を通過した。藤原山から少し下がった平坦地にテントを張った。横の茂みで寝袋を乾かした。