- 剣山からの縦走も半分を過ぎた。伊勢の岩屋からは、やぶがひどくなった。男性単独行、女性の二人組とすれ違った。石立分岐を過ぎてやぶを抜け笹原になった。曇ってきて三嶺山頂は雲の中に入ってしまった。
- 予定では、この日は白鬚避難小屋までだったが、三嶺まで足を伸ばしておくと、翌日一本早いバスに乗れるので、先へ進むこととした。カヤハゲまでの間で6人とすれ違った。
- 三嶺山頂に着く直前にガスが晴れた。山頂では剣山で会った男性に追いついた。「結構いいペースですね。僕も今着いたところです」と言われた。山頂に居合わせた二人の登山者に林道終点から車の置いてある見ノ越まで送ってもらうと言って下山していった。入れ違いに50歳くらいの夫婦が登ってきた。柿をもらった。やがて山頂は再びガスに覆われてしまった。山頂出発直前には45歳くらいの3人組が登ってきた。豆をもらった。「今日はナイターだ」と言いながら南の方へ下って行った。
- ヒュッテに荷物を置き踏み跡を水場へ向かった。沢の源頭にチョロチョロと流れていた。笹の葉を組み合わせて入れやすくして水筒に水を汲んだ。ヒュッテには後から男女二人ずつの4人グループがやってきた。宴会をして盛り上がっていた。この日の宿泊は5人だけだった。17時頃から雨が降り出した。日本シリーズをラジオで途中まで聞き20:30に就寝した。
- 翌日は、あたりのコメツツジの紅葉が朝焼けで真っ赤になり、この世の景色とは思えないほどきれいだった。山頂からは朝日の中に遠く紀伊半島の山も見えた。
- 西熊山までは、昨夜の雨で笹に着いた水滴のために靴がずぶ濡れになってしまった。お亀岩で新しい小屋を横に見た後、躄峠を通って天狗塚まで行った。コメツツジは天狗塚の登りにも多かった。天狗塚からは、はるかに石鎚山が見えた。
- 躄峠まで戻り北へ向かって下り始めた。すぐに樹林帯になった。すれ違った単独行者に「紅葉がきれい」と言って励ました。林道まで下ると暑くなった。久保まで下山し、バスを待つ間にジュースを買いパンを3個食べた。