- 縦走も三日目。前日に続いてこの日も快晴だった。少し硬めの雪だったのでアイゼンを着けて歩き出した。しかし、すぐにヤブになったので外してしまった。ヤブの中ではイワウチワが咲いていたが楽しむ余裕もなく、ひたすら枝をかき分けながら進んだ。大幽朝日岳はヤブの途中の山頂だった。展望は良かった。
- 大幽朝日岳をすぎてもヤブは続いていた。枝に乗るような感じでヤブをかき分けて進んだ。風は涼しいが汗をたっぷりかいた。稜線通しより、少し下の方が踏み跡がわずかながらも有って歩きやすかった。ヤブの中でいつの間にか先頭を抜かしてしまい、前後が逆になっていた。1552m峰の手前でようやくヤブも終わった。結局ヤブの通過には3時間ほどかかった。気が付くとスパッツのゴムが切れていた。手は小さな擦り傷だらけになっていた。
- 1552m峰からは雪面が続いた。意外に急な丸山岳への登りが終わると平坦な丸山岳山頂に着いた。比較的新しい会津駒方面からの4人組の往復の足跡が有った。
- 丸山岳から先は足跡をたどりながらの稜線歩きだった。梵天岳へは暑くて苦しい登りになった。梵天岳山頂は稜線から少し西に外れたところにあった。肩のところに荷物を置き山頂に登った。山頂からはスキーの跡が有った。
- 梵天岳から高幽岳にかけては、この付近のどの山よりも真っ白な雪面が続いていた。幅広の斜面にはスキーのウェーデルンの跡が有った。
- 高幽山付近は雪庇が多かった。山頂部は南北に長く、にせピークが次々現れ山頂になかなか着かなかった。ようやく着いた山頂にテントを設営した。シュラフを木に引っかけて乾かし、マットを雪の上に敷いて昼寝した。真西にスキー場が有るせいか、携帯が通じた。