- 奥秩父縦走も四日目になった。この日も晴れだった。朝日を受けながら雁坂小屋を出発した。
- 雁坂峠は笹原になっていてベンチが有った。富士山が見えた。雁坂峠からは針葉樹林帯の登りだった。林床は笹原だった。
- 樹林に囲まれた雁坂嶺にはベンチが有った。木がまばらな方向に富士山が見えた。
- 雁坂嶺からの下りは所々縞枯れになっていた。縞枯れの中では日が差して明るかった。鞍部の笹原を過ぎると東破風山への登りになった。岩混じりの急坂だった。コメツガとシラビソの森だった。シャクナゲの木が少し有った。ホシガラスの鳴き声が聞こえていた。登りつめると東破風山に着いた。樹林の中で展望は無かった。
- 東破風山と破風山の間は岩が多かった。所々の岩場では視界が開けた。シャクナゲの木が多かった。
- 破風山は樹林に囲まれていた。休んでいると74歳の単独行者が登ってきた。雁坂トンネル入口から往復との事だった。
- 破風山からの下りになると岩場で見晴らしが良くなり、正面に甲武信ヶ岳が見えた。岩場が終わると針葉樹林帯になった。林床は草地だった。避難小屋の建つ鞍部付近は笹原になっていた。
- 避難小屋からの登りは、花崗岩が多くなった。掘られた溝を登る所が多かった。縞枯れとなったシラビソの森で一休みした。
- 更に登って行くと花崗岩のガレ場が有った。見晴らしが良かった。最後にシャクナゲの緩い坂を登って行くと木賊山への分岐に着いた。巻道を甲武信小屋へ向かう事にした。巻道では所々で広葉樹が少し紅葉していた。
- 甲武信小屋のテントは我々だけだった。小屋の宿泊者は6人だった。小屋で日本酒とワインを購入し、夕食までのひとときをくつろいだ。
- 五日目も晴れだった。小屋前で写真を撮ってから出発した。
- 甲武信ヶ岳山頂には大きな山頂標識が有った。朝日がまぶしかった。北アルプスが見えた。南側は曇っていた。風が冷たく、手が少しかじかんだ。
- 甲武信ヶ岳からの最初の下りは岩場だった。やがてシラビソの森になった。ダケカンバが少し混ざっていた。林床は苔に覆われていた。水師への登りになると少し体が暖まってきた。
- 水師手前にガレ場が有り眺めが良かった。甲武信ヶ岳山頂と木賊山が見えた。携帯が通じた。水師で30代の男性に抜かされた。水師からはシラビソの森になった。林床の苔がきれいだった。富士見は平らな山頂だった。樹林に囲まれ展望は無かった。
- 両門ノ頭手前で40代の男性とすれ違った。「この先で眺めが良いですよ」と教えてくれた。両門ノ頭は岩場で眺めが良かった。富士山が見えた。日が差して暖かだった。
- 東梓までの間で黒いカリマーのザックの30代の男性とすれ違った。国師のタルまでシラビソ、コメツガ、ダケカンバの森が続いた。林床は苔でキノコも多かった。
- 国師のタルは平らで広い場所だった。標識が有った。付近は針葉樹の森で樹高は20m位だった。国師のタルからは国師ヶ岳に向けての登りになった。