- 十文字峠から甲武信ガ岳を通って雁坂小屋まで一気に来たので、さすがに少し疲れが出て来た。雁坂小屋の管理人に進められるままビールを購入し、テント場のテーブルでゆっくりとくつろいだ。テントは4張りだった。
- 翌朝、一晩寝て体力はすっかり回復した。雁坂峠を通ると少し遠回りになるので水晶山への稜線へ直接向かう道を通った。ヒガラが鳴いていた。稜線に出てからはシラビソの森をルリビタキやメボソムシクイの鳴き声を聞きながら歩いた。
- 展望の無い水晶山を通過し、古礼山まで来ると南側が笹原で展望が得られた。あいにくと霞んで遠くは見えなかった。古礼山からの稜線は、ところどころに笹原が有り明るい雰囲気だった。笹原のあちこちにカラマツが生えていて新緑がきれいだった。キツツキのドラミングが聞こえた。燕山付近はシャクナゲが咲いていた。
- 燕山からはカエデなどの新緑を見ながら下っていくと急坂の笹原に出た。下りきったところが雁(がん)峠だった。ベンチが有り、いつまでも休んでいたい雰囲気だった。
- 時間の余裕が有ったので、先に水干(みずひ)に行く事にした。途中に水場に下りる道が有ったので行ってみた。下り5分で水場に着いた。多摩川源流の水は冷たくておいしかった。分岐に登り返すとすぐに水干に着いた。狭い場所でこちらには水は流れていなかった。
- 水干の先で笠取山に取り付いた。山頂近くになるとシャクナゲがたくさん咲いていた。山頂は狭いので少し先の西峰(山梨百名山の標識有り)で休憩した。登山者が10人ほど休んでいた。
- 山頂でひとしきり登山者と話しこんだ後、雁峠へ戻った。雁峠からの下り始めには水場が有った。新緑のきれいな沢沿いの道を下っていくと、古い林道の終点に出た。林道はところどころ崩れていて、徒渉が2箇所有った。
- 新地平からのバスは満席でかろうじて座れた。