- 諏訪付近の大雨のため特急が遅れ、岡谷駅には深夜に着いた。岡谷でN女史と合流し、新穂高温泉には明るくなってから着いた。ほとんど寝ていない状態で歩き始めた。
- 最初は林道歩きだった。林道ゲートのところで軽い朝食を食べた。穂高平小屋までは林道を近道する山道を登った。小屋からはシラビソに囲まれた林道を白出沢出合まで歩いた。白出沢出合で右に曲がり石畳の山道に入った。シラビソとコメツガの森でルリビタキが鳴いていた。重太郎橋手前の右から涸れた沢が落ちてくるところで一休みした。笠ガ岳が見えた。重太郎橋から水場までは梯子と鎖が連続した。
- 荷継小屋跡からは岩だらけの谷間の登りになった。最初は草地が有ったが、やがて岩だけになった。ペンキマークを探しながら登った。メボソムシクイの鳴き声が谷間に響いていた。雪渓が近付くと冷たい風が吹いてきた。標高2450m位から雪渓の登りになった。角度が30度位あり約10分間だったものの緊張した。最後に大岩のゴロゴロのところを登ると穂高岳山荘に着いた。7.5畳の部屋に12人だった。
- 二日目、5時からの朝食を食べてから出発した。奥穂高岳までの間、トウヤクリンドウが少し咲いていた。
- 奥穂高岳でロープを結んで出発した。しばらく進むと両側の切れ落ちた馬ノ背の下りになった。苦労していた先行の男性二人組の通過を待ってから下りた。下で待っていた登りの単独行女性が「ここが一番難しい」と言っていた。
- ロバの耳の岩場を登り、ジャンダルムの信州側を巻いて西穂側に出るとジャンダルムへの登路が有った。ジャンダルムに登り記念撮影をした。
- ジャンダルムから天狗のコルへは楽な下りだった。岳沢から登って来た単独行二人とすれ違った。天狗のコルからは鎖場の登りで急だった。天狗ノ頭付近は、やや緩い坂の稜線だった。天狗ノ頭から間ノ岳を見ると荒々しかった。
- 間天のコルへの下りは長い鎖が有った、岩の手がかりが少な目で鎖に頼って下りた。間天のコルからの登りですれ違いが多くなった。間ノ岳近くで、すれ違った人が落石を起こし15cm位の岩が後から登ってくる人の1m位横をバウンドしながら落ちて行った。間ノ岳への最後の登りは鎖場だった。頂上でN女史を確保していたら、すれ違いで待っていてくれた人に「ここは愛ノ岳。十分楽しんでください」と言われた。
- 間ノ岳からも鎖場が有った。赤岩岳の先の鎖場で鎖から左に1mほどずれたところを登ったら手に掛けた25cm位の岩が急に動きだし、あわてて手を離した。岩は落ちなかったが、回りの小石の落石を起こしてしまった。
- ピークP1からはあっけなく西穂高岳に着いた。西穂高岳山頂にはたくさんの登山者がいた。ロープを外し、稜線踏破を祝った。西穂山荘まで下り宿泊した。
- 最終日は山荘でゆっくりコーヒーを飲んでから出発した。ロープウェイで新穂高温泉まで下山した。