- バスを下りた扇沢にはすでに大勢の観光客が来ていた。左手の静かな登山道を登り始めた。
- 最初は作業道の横を登っていった。トンネルのところで作業道からは離れ本格的な登山道になった。大沢小屋まではブナ林の中の道だった。鳴沢、湧き水、赤沢と、3箇所水のくめる場所があった。
- 脇にギボウシの咲いている登山道をしばらく進むと雪渓に着いた。軽アイゼンを履き、雪渓を登り始めた。時折、冷たい風が吹き抜け、気持ちの良い登りだった。
- 狭くなったノドと呼ばれるところを過ぎ、傾斜が緩くなると、行く手に雪渓上の中州が見えてきた。中州には水が流れていて、ちょうどオアシスのような感じだった。中州で昼食を食べた。
- 中州から少しで雪渓は終わった。沢の横に着けられたジグザクの道を登っていった。
- 針ノ木峠のテント場は混雑していた。隅の方にかろうじてスペースを見つけた。遅れて着いた人は、5分ほど登った稜線にテントを張っていた。
- しばらく休憩した後、ガスが出てきたが、針ノ木岳に行ってみることにした。登山道脇にはチングルマが咲いていた。山の斜面を回り込むところで雷鳥の親子が登山道を歩いていた。更に登るとシナノキンバイのお花畑があった。
- 時間が遅いせいか、山頂には誰もいなかった。ガスのため、展望はかろうじて黒部湖が時々見えるだけだった。スバリ岳もガスの間から時々見えるだけだった。しばらく待ったが、いっこうに晴れないので、あきらめてテントに戻る事にした。
- 小屋で缶ビール600円を購入し、テントの中で乾杯した。水は15分下ると得られるそうだが小屋で1リットル200円で購入した。