- 扇沢の登山口近くに車を停め、柏原新道を登り始めた。曇り空だった。最初は針葉樹帯だった。八ツ見ベンチを過ぎると向かいの谷の雪渓が時々見えた。下山者が多かった。少し雨が降ったので一時的にレインウェアを着た。
- やがて石畳の道になった。晴れてきてメボソムシクイとルリビタキが盛んに鳴きだした。雪渓を2本渡り、森林限界を越えるとコバイケイソウのお花畑になった。
- 種池山荘付近はコバイケイソウが満開だった。今年はコバイケイソウの当たり年のようだった。大勢登山者が休んでいた。爺ヶ岳が良く見えた。
- 種池山荘からの稜線はキヌガサソウが多く咲いていた。シナノキンバイやミヤマキンポウゲもたくさん咲いていた。
- 岩小屋沢岳への登りになると雨が降って来た。レインウェアを着た。雷も鳴って来た。岩小屋沢岳は小走りに走り抜け少し下がったところで休んで雨足が弱まるのを待った。
- 新越山荘にはずぶぬれになって着いた。宿泊者は90人ほどだった。偶然知り合いのS夫妻に会い、話し込んだため少し飲み過ぎてしまった。
- 二日目、小屋を出てすぐのところの雪渓で滑って転んでしまった。シャクナゲの多い登りで、やがて霧の中になった。鳴沢岳山頂は展望が無かった。
- 赤沢岳との鞍部付近になると霧が晴れてきた。鳴沢岳、赤沢岳とも山頂が見えてきた。虹が黒部湖から立ちあがっていた。赤沢岳に着くと霧になったり晴れたりした。赤沢岳付近は赤い岩が多かった。チシマギキョウが咲いていた。
- スバリ岳への登りになるとコマクサが咲いていた。時々登山者とすれ違った。スバリ岳は霧で展望が無かった。スバリ岳からの下り始めもコマクサが多かった。
- 針ノ木岳山頂に着いた時は誰もいなかった。霧で展望は無かった。10分ほどしたら登山者が数人登って来た。新越山荘からの団体が着く直前に出発した。
- 針ノ木小屋まではタカネヤハズハハコやシナノキンバイが咲いていた。登ってくる登山者が多かった。針ノ木小屋が近付くと霧が晴れた。
- 針ノ木小屋から少し下ると雪渓歩きになった。いったん登山道に入ったところで小休止した。再び長い雪渓を歩いて下った。アイゼンを持ってこなかったので一度転んでしまった。
- 雪渓を下ったところで再び雨になった。1時間ほどでやみ、扇沢に着くころにはすっかり晴れていた。