- 林道は雪が積もっていて、悪場峠手前の駐車場の少し先で通行できなくなっていた。駐車場までバックして車を停めた。他に車が2台停めてあった。
- 悪場峠の取付点からは、ところどころで雪を踏む登りになった。450mピークには巻道が有ったが見落としてしい、少しヤブ気味の踏み跡をたどってピークを通過した。水無平までは斜面を横切る道で、ところどころにカタクリやイワウチワが咲いていた。
- 水無平から稜線までは雪の斜面の登りだった。二人の単独行の足跡が有った。途中で足跡から離れ、登りやすそうなところを適当に登った。稜線に出る手前で少しヤブが有った。
- ところどころ夏道が出ている稜線を木六山まで登った。雪の有るところは柔らかく、時々踏み抜いて膝の上までもぐってしまった。木六山には七郎平まで行ったと言う単独行が休んでいた。
- 木六山から15分歩いたところで別の単独行とすれ違った。五剣谷岳まで日帰りで行ってきたとのことだった。ブナ林が続いた。あちこちで夏道が出ていた。やがて七郎平山への急な登りになった。一面の雪で足跡に自分の足を重ねて登った。七郎平山の最初のピークと奥のピークの間にテントを張った。
- 翌朝は暗いうちに出発した。途中で懐中電灯の電池が無くなり、明かりがついたり消えたりする中、苦労して登った。銀次郎山の前衛峰でアイゼンを付けた。銀次郎山は眺めが良かった。
- 銀次郎山から銀太郎山にかけては、ところどころ夏道が出ていた。銀太郎山への最後の登りは急だったのでピッケルを使った。銀太郎山の最高点は狭くて雪庇ができていた。
- 銀太郎山からは雪面が続いた。鞍部から五剣谷岳への最後の登りは割と急な雪面だった。足跡に従ってアイゼンを効かせて登った。右から回り込むような感じで山頂に着いた。西風が吹いていたので山頂の少し東側に下がったところで休んだ。どこを見ても白い山だった。携帯が通じた。
- 帰りの下りは軽快だった。雪がゆるんできたので銀太郎山まで登り返したところでアイゼンを外した。銀太郎山からの下りで日帰りの3人組とすれ違った。更に銀次郎山からの下りで単独行とすれ違った。
- 七郎平山でテントを回収し、重い荷物に少し苦しみながら木六山へ登り返した。途中で暑くなりTシャツ1枚になった。木六山からはできるだけ雪を拾いながら下った。水無平先では昨日よりだいぶカタクリの花が増えたような気がした。林道は前日より奥まで車が入れるようなっていた。