- 前日は、大野盆地北側の奥越高原牧場で山スキーの練習をした。2月13日に来た時には下の牧場まで雪が残っていたが、この日は管理事務所付近まで登ってようやく雪が出てきた。管理事務所前に車を停め、シールを付けてスキーで登り始めた。積雪は10-20cmだった。
- 牧場の最上部まで二往復した。一回目はシールを付けたまま、二回目はシールを外して滑った。快晴で牧場上部からは周囲の山々がきれいだった。
- 大野市街に戻り、スーパーで食料を調達してから宝慶寺いこいの森に向かった。車道は駐車場まで除雪されていた。キャンプ場にはところどころに雪が残っていた。駐車場は雪解け水で濡れていた。車の中で一夜を明かした。
- 翌朝、暗いうちに二人組が駐車場横の登山道を登っていった。明るくなってからスキーを担いで林道を登り始めた。10分ほど歩くと林道の雪が続くようなったのでスキーを履いた。数日前のスキーの跡があった。途中の小室谷との分岐からは少し林道をショートカットして杉植林の中を登った。林道の終点が羽衣の松だった。ここまで雪が途切れて土の出ていたのはスキー一本分位の長さだけだった。
- 羽衣の松で登山道に合流し登山者の足跡が出てきた。足跡の上だとスキーでは登りにくいので、できるだけ足跡を避けて登った。標高780m付近までは立木が多く歩きにくかった。
- 標高780mを過ぎると、木も少なめになり、ようやく歩きやすくなった。風の音が大きかった。しばらく登ると上から朝の二人組が下山してきた。「稜線からは風が強かったので山頂に行かずに引き返してきた」とのことだった。
- 相変わらず風の強い中を登っていった。前山の手前は少し急坂で手間取った。同行者からは「まだ行くのですか」と声をかけられた。「そこまで」と前山まで登った。
- 前山も風が強かった。少しでも風の少ないところをと、右手に少し下がったところで一休みした。積雪は30-40cmだった。空には暗い雲が広がり始めていた。風も強いので今日はここまでと判断した。昼食休憩にして、ゆっくりと休んだ。
- シールを外して滑り始めた。最初の急坂はキックターンを使って時間をかけて下った。急坂が終わって、ようやく滑りながらターンできるようなった。足跡の多い所も慣れてくると滑ることができた。最後はそこそこ快適に滑り羽衣の松に着いた。
- 羽衣の松からは林道を下った。雪はだいぶ融けていた。土が出ているところが合計20m位に増えていた。
- 途中で引き返したおかげで、いこいの森には予定より2時間半ほど早く着いた。結局、この日は山中では二人組以外には会わなかった。
- 車で大野盆地に出てから振り返ると、銀杏峰の山頂が恨めしげに姿を見せていた。