- 白馬岳からの親不知への縦走も三日目。朝日小屋から栂海山荘へは距離が長いので3時半に起床し、まだ暗いうちに出発した。曇り空だった。
- 少し歩くと明るくなった。チングルマなどのお花畑を見ながら登った。白馬岳の山頂部には雲がかかっていた。朝日岳山頂にはマツムシソウが少し咲いていた。他の登山者はいなかった。霧がかかり始めた頃に下山し始めた。
- 吹上コルへの下りではユキクラトウウチソウやマツムシソウが咲いていた。吹上コルの登山者が3人ほど栂海新道へ入って行くのが見えた。上から下りてくる霧に追われるように吹上コルへと下った。
- 吹上コルは風が強かった。蓮華温泉への道を分け、栂海新道に入った。少し登り坂のシラビソの森を進むと照葉の池に出た。今にも霧がかかる寸前だった。
- 長栂山付近では雨が降り出した。レインウェアを着るか迷っているうちに下りになると雨はやんでしまった。急坂を下って行くとアヤメ平に出た。名残のアヤメが少し咲いていた。キンコウカがたくさん咲いていた。標高1920m付近には小さなお花畑が有り、イワイチョウやハクサンコザクラが咲いていた。
- 黒岩平への下りで雨が再び降ってきた。今度は本降りでレインウェアを着た。残雪がたくさん有った。チングルマがたくさん咲いていた。この日、唯一の登りの登山者、学生風の4人組とすれ違った。池の上の残雪に乗り遊んでいた。黒岩平には水場とベンチが有った。
- 黒岩山の手前までキンコウカがたくさん咲いていた。アヤメも少し咲いていた。雨がやんだので黒岩山山頂で視界が良くなるまで休んだが、たいして良くはならなかった。黒岩山で北アルプスらしい雰囲気は終わり、日本海へは灌木帯の尾根道が続いていた。