- 駒ヶ岳登山口バス停からしばらくは車道の登りだった。曇り空だった。途中、山道の近道を通った。ヤマツツジが咲いていた。再び車道に出ると、やがて登山口に着いた。登山届けを記載して出発した。
- ハルゼミの声を聞きながらブナの森を登って行った。標高1450m付近まで登るとセミの鳴き声は少なくなった。遠くでツツドリが鳴いていた。少し日が差してきた。水場までで約10人の登山者とすれ違った。
- 水場は登山道から標高差20m程下ったところに有った。水場の横には雪が残っていた。少し霧雨が降ってきた。水場付近で登山者6人とすれ違った。
- ブナの森は、次第にシラビソの森に変わっていった。山頂まで2.2kmの標識を過ぎると登山道を雪解けの水が流れるようなった。やがて登山道は完全に雪の下になってしまった。駒の小屋の手前の雪面では雪に立てられたポールを頼りに登った。霧で視界は20m位になりで次のポールがかろうじて見える程度だった。
- 小屋の宿泊者は4人で、自然に酒盛りになった。夜はワールドカップの日本対オランダ戦をラジオで聞きながら眠りについた。
- 翌朝は濃い霧に覆われていた。出発をためらっていたら急に霧が晴れ、あわてて出発した。残念ながら会津駒ヶ岳山頂に着いた時は再び霧におおわれてしまった。ウグイスが鳴いていた。
- 中門岳往復の間に晴れる事を期待して予定通り中門岳へ向かった。稜線はすっかり雪におおわれ、5月連休の頃とあまり変わらない景色だった。時々木道が現れた。中門岳の標識付近は少し湿原が見えていて、ショウジョウバカマが少し咲いていた。標識の少し先の高いところまで行ってみた。木道がUターンしていて湿原が少し見えていた。
- 会津駒ヶ岳へ戻る途中、時々日が差した。残念ながら、すっきりとは晴れなかった。駒ヶ岳山頂には夫婦の登山者がいた。中門岳までの時間を聞かれた。迷った様子だったが結局あきらめて引返して行った。小屋に戻ると同宿だった人が、まだ朝食を食べていた。小屋を出発するころ、ようやくすっきりと晴れ上がってきた。
- 大津枝峠までの縦走路は眺めが良かった。1996m峰まではミツバオウレンやシャクナゲ、シラネアオイが咲いていた。1996m峰を過ぎるとイワウチワが咲いていた。ところどころに湿原が有った。日差しが強くなったので日焼け止めを塗った。大津枝峠近くなると正面の尾瀬方面の雲が取れ、燧ヶ岳が見えて来た。
- 大津枝峠からの下りではムラサキヤシオやツバメオモトが咲いていた。
- 小屋からキリンテに下山するまでにすれ違った登山者は一人だけで、静かな縦走路だった。バス停前の店で、ビールで喉をうるおした。