クールガーディ  11/15

 パースでレンタカーを借り、バッパーで知り合った4人でパースの南を旅行する。 レンタカー会社はハーツ。 大手だけあって、料金は保険込みで1日85ドルと高いが、車は新しくて快適だった。 

 初日の目的地はクールガーディ。 パースから東に500kmくらいの所で、途中見所は何もなく、ひたすら真っすぐの道が続く。 車の調子が良い事もあって、こんな道ではついついスピードがでてしまう。 しかし快適なドライブの最中、バックミラーを見ると、赤いシグナルが迫ってきた。 「もしかして!」 と思っているうちに、私達の車の後ろにピタリとつかれてしまった。
 仕方なく車を路肩に止めると、パトカーから警官が降りてきて、声をかけてきた。 「Hi! How are you doing ?」 こんな時はどう答えれば良いのか分からなかったが、いつも通り 「Good Thank you!」 と答えておいた。 それから 「いい天気だね。」 などと世間話?をした後、その警官はいきなり核心をついてきた。 「15kmオーバーだよ。」 「・・・・・・・。」 言い訳も思いつかない。 一応、「Really?」 と言ってみる。
 しばらく困った顔をしていると、彼は 「西オーストラリアに来てどれくらい?」 と聞いてきた。 「2週間くらい。」 そう答えると、 「ここは厳しいから気をつけな!」(かなり意訳)と言って、パトカーに戻っていった。 なんと見逃してくれたのだ! 「いい警官もいるもんだ。」 ちょっと感動した。

 朝、パースを出発して、夕方やっと着いたクールガーディは、やけにさびれた街だった。 「さびれ過ぎ」 と言ってもいいくらい。 この街では観光する事もなく、トランプにふける事になる。

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