ＰＣ日誌：Ｍａｙｄａｙの記

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＜第１話：マイマシン（導入編）＞

　私が初めて自分のパソコンを手に入れたのは、平成７年（１９９５年）５月１日の事である。ＥＰＳＯＮのノートパソコン「ＰＣ４８６ＮＡＶ」、命名「メーデー」と云う。職場の労組の日比谷メーデーのデモ行進に参加の帰り、秋葉原で購入したので、このように命名した。
　やりたかったことは３つ。以下に記した条件で購入機種を選定した。

（１）運賃計算ソフト「駅すぱあと」を職場で使いたい。
　　　ゆえに、初購入ながらもノート型に決定。
（２）ワープロソフトはＯＡＳＹＳだ。
　　　よって、ＷＩＮマシンに決定。
（３）鉄道経営シュミレーションゲーム「Ａ列車で行こう」がやりたい。
　　　結果、ＮＥＣ９８またはその互換機に決定。

　価格は安い方が、画面はでかい方がいいに決まってる。最終的に、ＣＤ−ＲＯＭドライブが内蔵ではなかったという一点を除き、ほぼ＠の満足度を満たしたＥＰＳＯＮのＰＣ４８６ＮＡＶを購入したのである。
　ＣＰＵはIntel４８６ＤＸ２−５０ＭＨｚ。ＨＤＤは当時最大級の３４０ＭＢ。メモリが５．６ＭＢとやや少なめではあったが、液晶画面はＳＴＮながらも１０．５インチの大画面だ。
　ＯＳはＷＩＮ３．１を搭載。ＤＯＳ時代よりも相当な操作性のアップが図られていたとはいえ、まだまだ素人には触れられない部分の多かったＷＩＮマシン。しょうがないので、独学でマニュアルを読破（？）し、１ヶ月ぐらいはマインスイーパなんぞで遊び暮らし、ＯＡＳＹＳで駄文を書きながら、ｗｉｎ環境に慣れるよう、努力の日々であった。
　だが、人間というものはどうにも欲が深いモノであって、すぐにこんな立派な環境に不足を感じてくる。しかも、世間様では。どんどん機能アップした次機種が矢継ぎ早に市場に送り出されてくる。
　とか言っているうちに、夏が過ぎ、秋が来て、１１月を迎えていた。
　Ｗｉｎｄｏｗｓ９５日本語版が発売してしまったのだった。

＜第２話：マイマシン（アップグレードへの遠い道）＞

　＠が初めて手にしたＰＣ、愛称「メーデー」の初期メモリは５．６ＭＢ。何となくハンパなサイズだった。大抵のｗｉｎ３．１向けソフトは４ＭＢ程度での動作保証をしていたが、推奨環境は８ＭＢ。普通にワープロソフトや表計算ソフトを動かしているだけではあまり問題は無かったが、複数のソフトを立ち上げたりすると時々凍ってしまった。　しかも、新発売のソフトは殆どがＣＤ−ＲＯＭ媒体による供給である（ToT）。運良くＦＤでの発売があったとしても、ＭＳ−Ｏｆｆｉｃｅ（ｐｒｏｆｅｓｓｉｏｎａｌ　ｅｄｉｔｉｏｎ）のインストールでフロッピーが３０枚ぐらい。いやはや何とも面倒だ。
　こうなったら、もう<S>改造</S>アップグレードしかないでしょう。ＷＩＮ９５も出ちまったことだし（^-^;）……。


その１：ＣＤ−ＲＯＭドライブ接続
　理屈は簡単。ＰＣカードで繋ぐ。それだけの事である。
　ところが、実はこれはこれでひぢょーに面倒なことが起こった。ＰＣカードやらディスクドライブやらのドライバーをインストールしたところ、Windowsが自動で起動しなくなってしまったのだ。しかも、Ａプロンプト状態（黒地に￥Ａ：＞っていうアレ）なら、「ＷＩＮ」と入力しＥｎｔｅｒキーを押下すればWindowsが起動する、ってことは知っていたが、ＤＯＳシェルとかいうモノを立ち上げられてもなんのこっちゃか全く判らん（ToT）。こんなことなら、大学時代に一度パソコン買っておいてＤＯＳの勉強でもしておくんだったよ（ToT）。
　まあ、それはそれでしょうがないので、その手の本を３冊位買って読んでみた。もともと、ＥＰＳＯＮのマニュアルには、「ソフトのインストールによりｃｏｎｆｉｇ．ｓｙｓが書き換わり、Windowsが自動起動しなくなることがあります」とあったので、この辺に的を絞ったところが大当たり（^-^;）！ｃｏｎｆｉｇ．ｓｙｓが妙な仕様に勝手に書き換えられてしまっていたのだ。もー、まったく、ヘンなクセがついちゃって、＠はそんなＰＣに育てた覚えはありませんよ（ToT）。
　原因は、電源投入時（起動時）の各種ドライバ読み込みの順番に、余計なもの（メモリのドライバみたいなやつ？）の、が入ってしまったからであった。コレのお陰で、ＤＯＳが起き上がってきてしまうのだ。要は、この余計な１行を削除してしまえばいいだけである。
　解説書を片手に、なんとかＷＩＮ３．１に移り、「システムエディタ」なるものをマニュアル通り組み込んで、ｃｏｎｆｉｇ．ｓｙｓを書き換える作業に取り掛かった。「システムエディタ」の操作性は、「メモ帳」程度のものである（いたって簡単）。
　でも、いいのかなぁ、コレ、こんなに簡単に書き換えられちゃって（^-^;）。こりゃ、うっかりしたことは出来ないなあ……。
　なんだかWindowsって、結構綱渡りで動いてんのね（ToT）。
　コンピュータプログラムのブラックボックスの中身を垣間見てしまった、キチョーな経験となりました（^-^;）。

その２：メモリー増設。
　ＣＰＵはなあ……、４８６ＮＡＶアップグレード用アクセラレータボード（→替えのＣＰＵ）は発売されてたけど、１０万円ぐらいするらしいしなあ。とりあえず、メモリ増やしておきましょうか。と、ゆー訳で、新宿西口駅の前・ヨドバシカメラに出かけた。８ＭＢあればいいから、４ＭＢ買っておけばいいか、それぐらいだったら、財布も痛くないだろう。

＠：「すいません、ＥＰＳＯＮ４８６ＮＡＶ用のメモリを４ＭＢほど欲しいのですが……。」
店員：「かしこまりました。少々お待ち下さい」
　店員、奥の棚の方へ行く。
店員：「……お客様、申し訳ございません、只今当店には１６ＭＢのものしかございませんが、これではいかがでしょうか？。……メモリは多ければ多い程良いものですから、ぜひこれをお薦めいたしますよ。」
＠：「……お、おいくらなのですか（^-^;）？」
店員：「えー、と……」

　結局、＠は清水の舞台から飛び下りる決心で、購入した。
　んで、早速メモリーボードの装着に取りかかる。
”静電気がメモリをダメにすることがあります。必ず体の静電気を放電させてから、メモリ装着に取りかかりましょう”
　と、モノの本には書いてあった。
「放電ｩ（￣ー￣）←何だか楽しい……」
　その辺の金属物に触りまくって放電を済ませ、マニュアル通り切り欠きの方向を確認し、かちりと言うまで、ひと思いに押し込む。
　どきどきわくわく。
　蓋を再びネジ止めし、スイッチオン。
「やったー＼（＾―＾）／＼（＾O＾）／＼（＾―＾）／」
２０ＭＢ　ＯＫ　　（←９８系なので、１ＭＢ減るのよ（^-^;））
　なんだ。思ったより簡単ぢゃん♪
　お蔭様で、マイマシン、格段に動きが良くなりました♪♪
　さあ、みんなも動きが悪い時は、メモリ増設にチャレンジだ（￣ー￣）９

その３：遂にＣＰＵ交換
　ある日、＠が秋葉原をぶらついていると、あんこうパソコンタワー（デンキのナカウラＰＣ館）で、偶然にも掘り出し物に遭遇してしまった。メルコの４８６ＮＡＶ用ＣＰＵアクセラレータ（ＤＸ４−１００Ｈｚ搭載）である。価格はなんと￥１３，０００（ぐらいだった気がする（^-^;））。ＥＰＳＯＮ純正品の定価の約１０分の１ではないかぁあぁっ！！これは迷わず買いでしょう。
　＠はほくほくとこれを購入し、早速、メーデーに搭載した。
　おぉ、順調順調♪
　ＤＯＳのゲームで画面が一回り小さくなってしまうものがあった程度で、ＷＩＮ３．１使ってる分にゃそれはもう快適そのもの♪何てったって、理論上倍速だもの（笑）。
　うふふふふ。これなら、ＷＩＮ９５載せても大丈夫かも（´ー｀）。もしかして、＠の人生、結構ツイてるのかもしれない。

その４：かなわぬ夢、ＨＤＤ増設
　ＷＩＮ９５はなぁ、プログラムでかいから、動作が重いんだよぉ。
　特に機動時。Pentium１２０ＭＨｚでもイライラするしね。どうしようかな。
　それに、いまのメーデーのＨＤＤぢゃ、たったの３４０ＭＢっきりしか搭載してないし。ＯＳ入れて、ＭＳ−Ｏｆｆｉｃｅ（Ｐｒｏ）入れて、ワープロ２つ入れて、デジカメソフト入れて、インターネット関係入れて、……ああ、もういっぱいぢゃん（ToT）。
　ＣＰＵのこれ以上のアップグレードは不可能だから、ＨＤＤの仮想メモリ領域をずいぶん食うんだろうしな。
　と、ゆー訳で、もう長いことアップグレード用の４８６ＮＡＶ専用の内蔵ＨＤＤ（最低でも８００ＭＢ以上のもの）を探し続けている。聞くところには、１ギガ以上のものもあるらしい。
　普通のショップのみならず、中古専門店も回った。ジャンクショップにも行った。
　無いんだな、これが(-_-；)。
　いまでも、時折、仕事帰りにソフマップの中古コーナーなんか覗いちゃったりしていく。
　……もしかして、このまま終わっちまうのか（ToT）？？
　それは、イヤ〜（ToT）（ToT）（ToT）。

　とかなんとかいいながら、今日もＷＩＮ３．１のままメーデーは＠の職場で健気に動作している。使うソフトは主にエクセルとＯＡＳＹＳ。ｗｉｎ３．１用バージョンとｗｉｎ９５のそれとの間には、互換が保たれている。……向かうところ問題なし。むしろ、ＷＩＮ９５搭載マシンより快調に動作している……なんでやねん（ToT）。
　(ﾟ0ﾟ;!!、もしかしてこのＰＣ環境こそが世に言う「トホホ」なのか（ToT）？？

　かなわぬ夢、ＨＤＤの増設が実現するのはやってくるのであろうか？
　……それは誰にも分からない。

＜第３話：マイマシン（新・アップグレードへの道その１）＞

（ToT）←嬉し涙
　遂に、遂にですよ!!!!!!!!。愛機「メーデー」用の交換ＨＤＤ（８００ＭＢ）が手に入ったんです。
　もう、出会えないと思った、中古パーツショップ店員さんからも見放されていた、ＥＰＳＯＮの今は亡き９８互換機ノートＰＣ用のアップグレード部品が、ＧＥＴ出来たんです＼（＾―＾）／＼（＾O＾）／＼（＾―＾）／。
　いやはや、一時はプロの改造ショップに依頼しようかとも思い詰めるところまでいきました。
　これで遂に「夢のWin９５（笑）環境」が可能となりえる状態に辿り着けるんですな（ToT）。
　さっそく、メーデーをバラして、ＨＤＤを入れ換える。
　とりあえず、現況と同じ環境（Win３．１）に設定しましょう♪
　次に、ＤＯＳで領域確保してから、ＤＯＳ，Win３．１、各種ドライバソフトを組み込む。ｃｏｎｆｉｇ．ｓｙｓとａｕｔｏｅｘｅｃ．ｂａｔを書き換える。
　おぉ。順調順調♪
　しかし、何しろインストールがフロッピィを利用してるもんだから、えらい時間が掛かる（ＤＯＳ：４枚、Win３．１：１６枚、ドライバ：３枚……番町皿屋敷ぢゃないっつーの(-_-;)）。
　丸１日掛かっちまったわい（泣笑）。

ナイショの嘆き
　……さて、問題は、Win９５だ。実は、ＥＰＳＯＮ９８互換機用のWin９５ソフトは既に絶版となったらしい。
　ってコトは、もう、どこにも売ってないってコトなのだ。
　いくら絶版になったからとはいえ、コピって使えば著作権法に触れるという噂。しかし、不況の現在、潰れてしまった周辺機器メーカーも多いのだそうだが、ドライバソフトやなんやかんやに付いての消費者保護は一体どうなってるんだろう？アンダーグラウンドでやりとりされているという噂も聞くのだが……。ウインドウズ用のソフトライブラリーセンターとか作って管理＆お客様サービス位はして欲しいものだ。ね、シャチョーさん＞び○・げーつ氏

＜第４話：さよならメーデー＞

　遂に、＠と５年間職務を共にしたマイマシン「メーデー」との別れの時がやってきたのであります（ToT）。購入当時（１９９５．春）最新型の４８６ＤＸ４搭載Win３．１ノートＰＣも、よる年波には勝てず、手放すこととなったのです。
　でも、廃棄じゃないから安心してくだせえ。同じ職場だった（→旧所属のＳ局の方ね）ＥＲ主任のもとで、￥○○，○○○−にて第２の人生を送ることになったのです（ＴーＴ）。＞要するに売っ払いなのね（^-^;）
　５年と言えば、日進月歩のパソコン技術開発の中で、最後は相当の老兵であったと思います。大学時代にＭＳ−ＤＯＳ版の一太郎をちょっとだけ齧り、習った言語はＦＯＲＴＲＡＮ（^-^;）という状態から、Winを使いこなし、職場でも頼りにされる便利にこき使われるまでに＠が成長した戦歴を見据え、＠と共に一時代を生き抜いたということになります（遠い目……）。
　だが、増設＆改造を繰り返してもさすがに新しいソフトを入れるだけのスペックはもう無く、ゆっくりと引退していただき、ときたまＰＣ９８用ゲームでも楽しむくらいかな〜、と計画していたところへ、ＤＯＳ使いのＥＲ主任登場（´ー｀）。なんでも、メーデーのスペックは、ＭＳ−ＤＯＳを使うのには最適のマシン環境なんだとか。そこで、話がまとまって、メーデーはＥＲ主任のところへと参りました。
　メーデーは、ＥＲ主任のところへは、Win３．１やＯＡＳＹＳ／Win等も添付してお送りしたのですが、その後の状況を聞いたところ、「ＤＯＳのＣＡＤをばりばり使ってるよ♪」とのことで、とても元気そうでなにより。
　ありがとう、メーデー。これからもがんばれ(´ー｀)ノ。

＜第５話：メーデーその後（新･アップグレードへの道･最終章……？）＞

この春に、無事ＥＲ主任のもとに送られていきましたノートＰＣ「メーデー」の近況画像が送られてきました（´ー｀）。元気そうで何よりです（´▽｀）。 　ＰＣ熟練者のＤＯＳ使いであるＥＲ主任によって、立派なＤＯＳマシンとしての第二の人生を送っているとのこと。ＣＰＵこそ４８６ＤＸ４というWin９５以降を使うにはだいぶ苦しい前世紀の遺物でしたが、ＤＯＳ環境ではかなり快適に利用できるということです。目下、ＣＡＤマシンとしてお役目を果たしているらしいっす。たまたま最近、仕事で図表を多く描いているということで、活躍してるみたいです。 　捨てる神あれば何とやら、と言いますが、やはり最大限の力を引き出せる人のもとで役目を果たしている今のメーデーの姿は、Win３．１でバージョンの古くなったソフトに息切れしながら苦闘している姿よりも、カッコイイですな（^-^;）。 　とりあえず、左隣に並んでいるＭＯドライブをぶら下げてもらって、容量も万全のようです（＾＾）。 　デキる人に可愛がって使われている姿に、安心してます。これからもガンバレヨ〜（´ー｀）ノ♪＞メーデー