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■ピッチの残像 「優勝チームには必ず素晴らしいキャプテンがいる」
W杯のジンクスならば事欠かない。 「90年のスコアを忘れても、彼のことは誰も忘れないだろう。私も任務を果たし、そういう存在になれたらと思っている。」 「今回はピンチヒッターだが、我々は優勝にふさわしいチームだと思う。最後はセレソン(代表)の魂が試合を分ける」 「優勝チームには、必ず素晴らしいキャプテンが存在する」 フットボール(ラグビー)に初めて「キャプテン」が登場したのは、1857年の著書、『トム・ブラウンの学校生活』(トマス・ヒューズ著、岩波文庫)である。しかし、サッカーに限定すると、明確な規定、記録はない。彼らが示すのはコイントス以上の「何か」である。カーンとカフー、決勝ではキャプテンシーのせめぎ合いも勝負を分ける一因となるだろう。 トム・ブラウンの学校生活はこう続く。「キャプテンには手腕と、優しさ、剛毅さ、そのほか僕の知らないいろんな稀な資質が必要なのだ」 (東京中日スポーツ・2002.6.30より再録) |
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