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■セブンアイ 「再会」
近鉄・白子駅に着くと、小雨の中迎えに来てくれたのは、ハンドボールの日本代表GK・橋本行弘(本田技研)である。本人は意識していないだろうが、改札で手を振る姿は、なぜかキーパーがボールを扱う動作を連想させる。昨年、ドイツ・フランクフルト空港で見送られたときと同じだった。 「本当にご無沙汰でした。家族も待っていますから、ウチに行きましょう」 出会いは、私が『ゴールキーパー論』(講談社新書)と題しハンドボール、サッカー、グランドホッケー、アイスホッケー、水球と異種目のGKばかりを本にまとめたことにある。ドイツブンデスリーガに移籍した最初のプロGKとしてフランクフルトを拠点に活躍しており、2度立寄った。現在は帰国して鈴鹿の本田で監督として、また、代表GKにも選ばれる史上最強のプレーイングマネージャーとして活躍する。 「いい年をしてあんなにドイツ語を猛勉強をしたのに、今ではまったく使いませんからもったいない。でも行ってよかったと思っています」 「こうやってお目にかかれるなら、また何か忘れ物をして行ってください」 (東京中日スポーツ・2002.4.12より再録) |
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