初戦の中国戦で2−0と白星でスタートを切った日本代表が香港戦(埼玉スタジアム、キックオフ19時15分)を前に公式練習を行った。練習後の会見で、ジーコ監督は「中国戦と同じく3バックシステム、同じメンバーで臨む」と明らかにし、練習では、でん部の筋疲労によって別メニューだったMF小笠原満男(鹿島)の出場についても「問題ない」とした。
また、6日午前、ドイツ・フランクフルトで行われた2006年ドイツW杯(6月9日から)大陸予選の抽選会(アジア第一次予選)で、日本は第三グループに。オマーン、インド、シンガポールと最終予選に進出するため首位を争うことになった。
◆ジーコ監督のコメント
●香港戦について
「FIFAランキングは本当の実力をはかる上ではあまり意味がない。この大会で優勝を狙っているのだという気持ちで相手にサッカーをさせず、しっかりしたサッカーで優勝を勝ち取ろう、最初からガンガンいこう、と選手にも話した。小笠原は、ここ数週間の厳しい日程で筋肉の疲労があり、今日は別メニューだったが、明日の試合は十二分にプレーをできる。中国戦でいい動きをした同じメンバーでいこうと思っている。(3バック導入は)選択のひとつとしてテストを試みたところ、うまくいった。今後は(予選をにらんでも)いろいろなケースが考えられる。(日本の3バックは)フラットに並ぶというのではなく、2枚が人について1人が残る、2人のボランチのどちらかがDFに戻ってカバーに入り、サイドバックのボールのない側で中に絞って、少なくても5枚が相手のカウンターに備えることができる、そういうシステムでもある」
●予選組み合わせについて
「とにかく侮ることは許されない。どんな相手であっても、予選に限っては全く計算ができないことを頭に入れておかなくてはならないだろう。相手はどこであれ、本大会に絶対に行くという気持ちが大事。昨今のサッカーは、実力が均一化されてどの国も油断できない。特に、一次予選は本大会以上にプレッシャーが掛かり、難しい。選手たちには『ワールドカップは2月18日から始まる。すべて勝たないと意味がない』とだけ話してある」
◆川淵キャプテンのコメント
「ドイツへの道は、この一次予選からスタートする。一次予選の突破なくしてドイツの道はない。また、W杯予選は何が起こるかわからないので、相手をみくびることなく、恐れることなく、一戦一戦を確実に勝利して一次予選を突破してくれると信じている。みなさまの応援をよろしくお願いします」