2003年6月17日

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サッカー

コンフェデレーションズカップ
日本代表にアウェイの洗礼!?

 コンフェデレーションズ杯初戦を控えて、公式練習のためにサンドニで4時からの練習に臨むはずだった日本代表は、スタジアムに到着し着替えてピッチに到着したところで、「本日使用禁止」を言い渡される前代未聞のドタキャンをされることになった。組織委員会側は、この日昼頃の雷雨を理由に「ピッチコンディションが悪い」と説明。75分の練習時間を45分に短縮することをピッチで言われたために、ジーコ監督がこれに怒って、「もう一度合宿地に戻って予定通り練習する」と、代表はそのままバスで、16日までの練習会場だった、マルセルコーウェンスタジアムにとんぼ帰り。現在、約数十キロをかけて選手、メディアとも移動中。もっと優先されるべき公式行事のひとつが、連絡ひとつなく、しかも選手がピッチに到着してから伝達されたのは、単なる連絡ミスか、アウェーの掟か、いずれにしてもFIFA公式戦で前代未聞のドタバタ劇となった。

日本サッカー協会・福士広報の話「現地に到着してから、今日は雨のためにピッチコンディションが悪く、使用を75分から45分にして欲しいといわれた。ボールの使用などは禁止されていないが、予定だった練習ができないならば、と監督がキャンプ地に帰って予定通り練習を行うと決めた。これから戻りますので、監督会見も後ほどとします」


 日本代表は、合宿地の練習に切り替え、恒例の試合前ミニゲームと攻撃陣はシュート練習を行って、現地時間午後7時30分(日本時間18日午前2時半)前日練習を終了した。

 ジーコ監督は練習後、待ち受ける報道陣にお疲れ様と声をかけて、会見をせずにバスに乗り込もうとした。
 本来、公式練習、公式行事として尊重されるべき練習が大幅にカットされることは、しかもそれが着替えてピッチに立った瞬間に通告されることは、監督にとってプライドをかけたことだっただろう。場所を移しての練習後、監督は広報から何度も何度も「これだけのメディアがサンドニから移動してきたので、お願いできませんか」と頭を下げられて、「わかった」と短い会見をしたが、バスの後ろに隠れたところで荷物を投げた。
 短いコメントだが、これが大会前直前の最新の声となる。ちなみにニュージーランドは、短縮された45分を受け入れ、会場で練習を行ったそうである。

    ──いよいよですが
    ジーコ監督 明日、選手には偉大な一歩を踏み出して欲しい。
    ──監督にとって、あまりいい思いでのないサンドニですが
    監督 関係ない。ニュージーランド戦を戦うだけ。
    ──今日のハプニングは
    監督 いや、ここでやれたことで問題はない。(無事に終わって)良かった。
    ──嫌がらせか
    監督 そういうことは考えていない。
    ──中村、中田のコンビは
    監督 2人とも偉大な選手だから少しずつよくなっている。心配はない。



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