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※無断転載を一切禁じます サッカー 日本代表候補トレーニングキャンプ 21日のウクライナ戦、またポーランド遠征を控えての合宿が始まり、34人(GK4人、DF10人、MF14人、FW7人)がこの日午後、静岡県内のホテルで明日まで2日間のキャンプをスタートさせた。今回の合宿は、今後に控えている公式戦、本番に向けて人数を絞り込んでいく第1段階として重要視される。
「DON'T WORRY」
選手の中では2番目に宿舎入りしたのは、故障で全治6週間と診断されたばかりの森岡だった。車を運転して到着。しかし、駐車場に車を入れずに、玄関につけるとそのまま中へ。駐車場から玄関までわずかに20メートルほどの距離も「歩けない」というほどの痛みがあるという。 横浜FMの松田直樹も、同じ個所を痛めている。かろうじて開幕には間に合ったものの、試合中、まだ一度も右脚でのキックをしてないなど、完治とはほど遠い。同じチームの波戸康広は腰痛でやはり万全ではなく、ほかに合宿に招集されていないメンバーの中にも、左サイドもできる守備のスペシャリスト、服部年宏(磐田、急性腹膜炎)などコンディション難を抱える選手たちがいる。中盤の名波 浩(磐田)も昨年4月のスペイン戦で代表を離脱して1年と、寂しい。 リーグ日程の前倒しし、変則的な日程、代表合宿そのものが異例の早さでスタートしたこと、W杯の特別な1年となる過大な緊張感とストレス、プレッシャー、こうした状況に少しずつマイナスの要素を受けた状態が、ケガとなって現われていることの一因だろう。いずれにしても「全治」だけではカウントできないコンディショニングでのズレは、非常に痛い、ネガティブな要素ともなってしまう。 前回のフランス大会では、メンバーがある程度固定されており、最後の最後、もっとも肉体的負荷がかかる4月に岡田監督が新しいメンバーに加えたのは、17歳の市川大祐(清水)と18歳の小野伸二(フェイエノールト、当時は浦和)だった。フランス入りの直前となるニヨン合宿(スイス)まで遠征したメンバーの中では、中山雅史(磐田)が半月版損傷を抱え慢性的な痛みに苦しんでいたが、これは磐田、代表のドクター、中を橋渡しするフィジカルコ―チの協力、連携によって、乗り越えていた。また出発直前、中田英寿(パルマ、当時は平塚)がアレルギーで離脱。しかし故障という故障は、井原正巳(浦和、当時は横浜M)がニヨンでの紅白戦で接触し膝を痛めたことだけだった(結果的に初戦には間に合う)。 森岡が車を降りたとき、駐車場にいる報道陣を避ける意図もあったが、「玄関から駐車場からの20メートル程度も「歩きたくない」と言い、その姿は痛々しかった。ドント・ウォーリー、バット、ウォーリー。
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