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シドニーオリンピック2000
しかし前半ロスタイム、中村が突破を仕掛けたところでファールを受け、フリーキックをもらう。中村がフリーキックで上げたボールに稲本潤一(G大阪)が飛んでこれがダミーとなり、後ろで高原直泰(磐田)がヘディング。これまで何度も繰り返してきたセットプレーで同点に追いついて折り返した。 後半もメンバーチェンジはせず、南アフリカは相変わらず強い1対1をベースにして突破をはかり、日本のディフェンス陣はこれにズルズルと下がってしまい、なかなか攻撃のいい形が作れない。後半30分過ぎ、壮行試合2試合ともで途中交代からチャンスを作った「スーパーサブ」本山雅志(鹿島)が柳沢に替わって登場。これで流れが一気に変り、本山のファーストタッチから、中田英寿(ASローマ)がチェンジプレーをしてチャンスボールをキープする。スペースを作った高原が相手の逆、ゴール正面に動くプレーを見逃さずゴール正面にスルーパス。これを高原がゴール前に流しこんで逆転した。 日本五輪代表はこれで18連勝、勝ち点3でリーグ突破に前進した。ブラジル対スロバキアは3−1でブラジルが勝ち、こちらも勝ち点3とした。 試合後のコメント 日本サッカー協会・岡野俊一郎会長「とにかく勝ち点3が必要だった。ボールの扱い方では南アのほうがうまかったと思うが、チームとしては非常に良かった。勝ち点6が次の試合で取れることを祈りたい。高原くんには感謝している」 大仁邦彌強化委員長「日本にとってはとにかくいい試合だったと思う。後半になって逆転できたのは、本当に地力がついた証拠だと思う。とにかく地力がつきました」
(本山雅志の替え時については、の問いに)いつ替えるか非常に迷っていた。けれども、あの時間帯になって相手が上にあがってきたことでスペースが生まれ始めていた。あのスペースを生かすのは本山だと思って替えた」 高原直泰(磐田)「1点目は、トルシエ監督がずっとやってきたセットプレーの形をそのままやったもので、うまくいったと思う。自分たちの意図したものが結果につながったことが非常にうれしかった。2点目は、ヒデさんが僕の動きをよく見てくれていたおかげで、素晴らしいパスが来た。僕は流し込んだだけです。ヒデさんのおかげです。日本代表が今までやってきた組織的なプレーが最後までできたことが、とてもうれしかった」
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