3月14日


小出義雄・積水化学監督 ボルダーへ出発

「富士山よりも高いところ」

 13日の陸連理事会でシドニー五輪代表となった女子マラソン、高橋尚子(積水化学)を指導する小出義雄監督が、この日、米国コロラド州ボルダーに向け出発した。
 ボルダーは、標高1600メートルの準高地で、これまでも高橋ら日本選手がベースにしているキャンプ地。小出監督は、名古屋女子マラソンが終了した12日のパーティーで「米国とシドニーの下見を早いうちにしたい。最低でも5回、自分は10回は見るつもりでいる。また直前合宿を行うのは別の場所を検討している。さらに上に上がってやってみようと思っている」と話し、ボルダーからさらに上がった地点、3800メートルもの場所で練習するための候補地を実際に視察することを明らかにしていた。
 これまでも2300メートル近くなるネダーランドなどに上がることはあったが、3000メートル突破、しかも富士山(3776メートル)よりも高い山岳トレーニングとなると初の挑戦になる。
「高橋は、夏場の米国で最高の練習がこなせる。それは自信があるし、サンプルもできた。だから今回も別に冒険ではない」と小出監督は話しており、すでに合宿場所で料理をなどができるようにするため、今回の視察に夫人も同行してもらっている。
 なお、あす15日には、市橋有里(住友VISA)が浜田コーチとともにやはり高地の、中国・昆明にある中国ナショナルチームのトレーニングセンターでの長期合宿に出発。山口衛里(天満屋)もすでに合宿中で、それぞれの代表が早くも五輪に向けて始動した。

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