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8年目の開幕を11日に控えたJリーグの概要を発表する会見が行われ、J1の16チーム、J2の11チーム、合計27チームの監督、チームを代表して選手1人ずつが出席した。 「形ばかりではもったいない」 監督会議は、トルシエ監督の置かれている立場、つまりチームのエースを供給しながらも(対等な相手には)勝てない、(流れの中で)点が奪えない、という状況から考えても、もっと白熱したものになっていいはずだった。 会議では、福島のJビレッジで行われた代表合宿で行った体力測定について、「日本人は……」といった概論のみを監督が報告。これに対して、大宮の新監督・三浦俊也監督が「具体的にどういう話なのか、それと具体的な測定値もしっかり報告してほしい」と質問したが、回答はなかったという。 会議は非公開だったが、会議後、トムソン監督に話を聞いた。 スコットランド出身のトムソン監督にしてみれば、1年にたった1度だけ集まることができる監督会議こそ議論の場、なのだろう。また同じ3バックをチームのシステムとしているだけに、「今の3バックには日本選手の長所を活かされていないのではないか」と率直に指摘する。 また、15日の中国戦での代表収集については、「中国戦は代表の今年の日程では大切な一戦。中田も名波も城についても、等しく重要な戦力として考えている」というトルシエ監督の強い意向もあり、協会側と調整し、中田英寿(ローマ)、名波浩(ヴェネツィア)、城彰二(バリャドリード)の3人とも召集することになった。 「監督同士は、和解」 5日の「ちばぎんカップ」で、柏の洪明甫が退場となった件について、市原のザムフィール監督と柏の西野朗監督は、監督会議に出席した際、真っ先に謝罪をし合った。 「未来と世界はかすかでも見える」 恒例の華やかな会見と監督の集合は、8年目のJリーグの序幕、となる。 鹿島の新監督・トニーニョ・セレーゾ監督は、W杯を戦った世界的なプレーヤーでもある。 監督の一言(会見、パーティでの囲みから抜粋、開幕対戦カード順に): 磐田・ハジェヴスキー監督「日本で仕事ができることは光栄だと思う。日本は大きな進歩を遂げているし、そのリーダーとして磐田を率いたい。今年は新しいシステムに挑戦し、さらに上を目指したい。柏の洪の退場? ええ、彼が柏のベストプレーヤーであることは承知している。しかしサッカーとは個人とではなく、チームとするものだということも忘れてはいけない」 柏・西野監督「(磐田が4日のスーパーカップを制した、と質問されて)ええ、うちも昨日のちばぎん“カップ”を制してますので、タイトル戦では並んでますね(会場が爆笑)。洪の退場、出場停止は痛いが、短い期間でも開幕まででしっかり修正していきたい」 鹿島・トニーニョ・セレーゾ監督「きょう来日したベベットは、ジーコのトレーニングセンターでみっちり体を作ってここに来たと聞いている。しかし大切なのは、スター選手の存在ではなく、有能な外国選手と日本人選手の融合である。私自身、まだ時間は短いが何とかいいチームにできると思っている」 名古屋・ジョアンカルロス監督「(昨シーズン2ndステージ第7節の磐田戦からリーグ戦負けなし)いい形で準備もできたとおもう。あとは早く始まってほしいし、(6日に来日した)ベベットが出ても出なくても、名古屋は名古屋のサッカーをするだけだ」 福岡・ピッコリ監督「昨年リーグ昇格を争った因縁の対決ではあるが、私にはほかのチームの対戦と何ら変らない。敬意を払ってプレーするだけだ」 川崎F・ゼッカ監督「13人が新しい選手となり、新しいシステム、コンビネーションともまだ時間をかけなくてはならない。ただ、シーズンを戦いながら、きっといい結果が出ると思う」 J2 平塚・加藤監督「ゼロからの新しいチームを作るため、キャッチフレーズは“汗”です。大きなスポンサーはいないけれど、こういうチームでもクラブができるんだということを証明したい」 J2 仙台・清水監督「J2も、非常にレベルアップしているので激しい戦いになるだろう。勝負にこだわりながらも、J1のサッカーの流れに沿いながら若手も育成したい」
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