タヒチ&イースター島 旅行記 
Aug.10 to Aug.17,2002

1日目〜2日目 in Tahiti

長い第1日目

 PM5時40分成田発のフライトでパペーテへ出発。イースター島へはタヒチ経由とチリのサンチアゴ経由の2種類の方法がある。今回は先に書いたように「水上コテージでラジオを聞く」というのも目的の一つだったのでタヒチ経由となる。したがってタヒチにはイースター島への行き、帰りの途中で寄る事になっている。
 パペーテまでは飛行機に乗っている時間だけで11時間。さすがに長い。食事をして映画を2本続けて見てもまだ半分にも到達していない。赤道も超えていないし、日付変更線も超えていない。基本的に飛行機では熟睡出来ない人間なので映画見たり本を読んだりしながら時間を過ごす。うちの奥さんは平気で寝られるらしい。本当に食事以外は寝ていた。
 現地時間の午前11時にパペーテに到着。ホテルはわざわざ指定した水上コテージ。本当はボラボラ島まで考えたのだが、値段の問題と、それ以上にイースター島への足を考えて余りにも慌ただしいので諦めた。でも正直、タヒチに行くなら「ボタボラ島の水上コテージ」なんだろうなあと思う。参考までに。。。。

宿泊した水上コテージ

ホテルのロビーからプール、モーレア島を望む。

  さて、ホテルに到着し早速FM帯をチェックするも余りの多さに計画したタヒチFM局調査は早々に諦める。76M〜108Mまでなんだか知らんがごちゃごちゃなのである。次に中波チェック。昼間聞こえているのはRFOのみで寂しい限り。そんなもんなのかなあ。夕食は近所のカルフールでパンとビールとおかずをかってきて終り。ちなみにタヒチの物価は高い。概略1円が1パシフィックフラン(CEP)で計算出来るのだが、ビールが130CEP、味付けパン4個で400CEPよほど日本の方が安い感じだ。


 本題の短波帯。窓から出した線を水上コテージの周りに巻きつけ、その先をSW55の先にくくりつけて準備はOK。受信開始。ハイバンドは興味がないのでローバンド中心にチェックを行なう。夕方の様相になってきた現地時間は17:00。60mbは時間が早いのかぱっとしないので49mbをチェック。日本でも良好な6185,6180をチェックする。6185 Educacionは問題なく強力。6180はフランス語が強力に聞こえる。Aamzoniaがフランス語でも始めたか?と思っていると6045でもパラのフランス語を確認。IDでRFiであることを確認した。他6125でREEが良好(スペイン語なんでちょっとダイアルが止まった)。どうもこの季節のこの時間は冬である南半球ではヨーロッパが開けているようだ。実際、ARDXC(Australian DX Club)の会報を見てもオーストラリアの6月、7月の現地時間夕方には49mbでヨーロッパ局のレポートが多い。バンドは違うが同時間帯に3995のDWも強力に聞こえていた。現地にはLA局リストとWRTHしか持っていかなかったので49mbに関してはID待ちしか確認、推定の手段がなくちょっと失敗。中南米系でダイアルが止まったのはR.Fides?ですごい強さで入感していたが1754にs/off。
 現地時間の18:00は正にグレーラインという様相なのでバンドを変えて60mbへ。4996 Andina,4950 Madre de Dios,4919 Quito,4832 LitoralがS3という状態で聞こえる。特にMadre de Dios,Litoralは強力。もちろん他に聞こえているのだがイマイチ弱いので90mbへ。3330 Cultural,3330 CHU,3350 REE Costa Rica,3210 WWCRが良好に聞こえている。3270,3290,3366で聞こえているのはアフリカか?と思われるが、弱くて確認、推定までも至らない。1830過ぎに食事をしたらさすがに眠くなったのでとりあえず寝ることにした。
 2330に目が覚めたので R.Japanを受信報告書作成用に聞いたのを皮切りに再び60mbを中心にチェックを始める。ちなみに現地時間の0000はUTC1000つまりJST1900ということで日本で中南米を聞くのと同じ時間帯である。さきほどまあまあの受信状態だった4996のAndina,4985 Brasil Central,4955 Cultural AmautaはS4以上という強さ倍増という感じでラジオに飛び込んでくる。0100以降、(2000JST)以降はこれに加えて5010のAlturaが一層強力に入っていた。4927のSan Miguelも超強力である。同時間の90mbでは3300のCulturalもS4以上で超強力に聞こえていた。
 基本線としては「日本で強いのはタヒチでも強い」ってことは間違いないだろう。
 せっかくなので全く専門外だが中波も少しチェック。690 R.Disney,830KHVH,940 KJPNなどがID確認出来た程度。ハワイはまずまずで聞こえる。940で演歌が聞こえた時はNHKか?と思ったのだが、奇麗な日本語のKJPNのID、アナウンスを確認した。
 時間がちょうどいいので海外日本語放送もチェックしてみた。9840Vietnam,9855 CRIは明らかに日本よりも強いぞ、って感じで聞こえていた。0200(1200UTC、2100 JST)になるとローバンドでもアジアが良好に聞えはじめ5005Nepalもまずまずで聞える。6055,3925のラジオたんぱは強力。で、アジア関係で一番おもしろかったのはハムバンドの7MHz SSBでJA各局の信号がガンガン聞えることだ。日本国内で聞いているとの差がないのでは?と思うほどごちゃごちゃ聞える。JAアマチュア局の信号は強い。0200過ぎまで聞いているが、飛行機でもろくに寝ていないので奥さんも心配しているようなのでとりあえずHINANO Beerを飲んでまた寝る事にした。

快適な水上コテージでの受信

2日目

 朝0700少し前の起床。顔も洗わず受信開始。それにしても横に寝ているうちの奥さんはまだ寝ている。時差ぼけの経験がないと自負していたが、確かに分かる。飛行機の11時間のうちおそらく7時間以上は寝て、その日の夜も9時過ぎから朝7時過ぎまで寝ているのだから凄い。もっともこちらとしては非常に有り難い限りであるが。。。
 朝の60mbはアジア局のオンパレードでしかもどれも非常に強い。特に60mb中どこでも聞こえるインド局の信号は別格で明らかに日本よりも強い。伝播ルート的にはどうなっているのかと想像したくなる。
タヒチでの受信で一番感じたことは聞く方面以外で喧嘩しないということ。日本のように夕方に中南米や朝にアフリカを聞こうと思うとことごとく近隣諸国からの混信があるが、たとえば夕方〜深夜にかけてタヒチで中南米を聞く限り混信は同エリア、つまり聞こうと思っている中南米局の混信であり、わざわざアジアの局が混信してくる事はない。もっと言うと距離的に1000〜2000k以内には10kW以上の短波局がほとんど存在していないのであり当たり前の事でもある。(ソロモン、バヌアツ程度だろうか)逆にいうならばアジア、とりわけ極東の日本という地域環境はローバンド大電力局を抱える中国、朝鮮半島というエリアの一角にあり、世界的にも遠距離ローバンド短波受信には、非常に困難をともなう地域なのかなということを改めて認識させられた思いである。

この日の午前中はホテルのプールで過ごして午後からパペーテ市内へ。あいにく日曜日ということでほとんど店が閉まっているが営業していたお土産店か何店がったので、買い物をして早々に引き上げる。夕食はホテルで食べてイースター島出発の時間まで待つ。パッキング作業もあるのでこの日の受信はなし。ところがこの日はイースター島に向かうランチリ航空が4時間遅れということなので、夜の11時出発がが朝4時に変更。飛行場でぼーっと過ごす。こんなことならラジオを聞いていれば良かった。

3日目へ