Theodosia viridiaurata
美麗だ・・・しかし累代の道は限りなく険しい(TT)
見た瞬間欲しくなった虫、それがテオドシアである。ようやくネットで購入したときはそれは嬉しかった。
そして紫色の♀が卵を産んで幼虫が大量に湧いた時は、本当に嬉しかった。
ただ、日本でも羽化実績の無い難しい種であるとの情報は得ていたので、80頭の幼虫を
ベテランブリーダーに配りまくって保険もかけた。
しかし・・・1頭も羽化せずという惨敗に終わったのであった。
幼虫飼育自体はかなり順調であったと思う。
特に産卵床のマットのまま飼育した幼虫は割と大きくなっていった。
一方では配った幼虫は、多様なマットで飼育されたが次々と落ちていったようだ・・・
テオドシア3令幼虫。ここまでは順調だった・・・
やがて殆どが3令幼虫になり土繭を作り始め、私の期待は大いに盛り上がった。
土繭を割ってしまった前蛹・・・土繭は非常に弱い
がしかし・・・1ヶ月が過ぎ2ヶ月が過ぎても羽化して成虫がでてこないので、業を煮やして土繭を
割ってみると、次から次へと前蛹で腐ったものばかりであった・・・
そして中には羽化したものの、繭が小さすぎた結果画像をお見せするのも忍びない不全個体まで出てくる始末でした。
私は色虫好きのくせに土繭物が苦手で、マルバネ・各種ハナムグリ・カナブン・ツヤクワ系と沢山失敗しており、
そもそも最難関のテオドシアに挑んだのが間違いだったのかもしれません。
Fan Linさんの掲示板で知り合った愛知の永田さんが立派な♂を羽化させられ、画像も見せていただきました。
永田さんは土状のマットから上部は腐葉土と階層的な飼育環境にて成功されていますので、
ブリードが不可能な虫ではないことは確かです。以下は私の失敗環境ですので、
温度か湿度か何が原因かは不明ですが反面教師としてご活用下さい。
飼育コメント
25℃一定。室内湿度50%。
特大プリンカップに3令までは産卵床で飼育。
産卵床はミミズが湧くような劣化したもの。
幼虫は殆ど動かないが、糞は沢山しておりしっかり食べている模様。
その後黒クヌギオーガニックマットを使用。
プリンカップの中で殆どが土繭形成。非常に壊れやすい土繭であった。