Phalacrognathus muelleri
これほど美麗で強い種もいないだろう。2001年8月羽化62mm
私が最初にニジイロを見た2年前はそれはそれは高価で買えないほどであった。
まさにニジイロという名前がぴったりのこの種は誰もが飼ってみたいと思うのではないか?
最近では入手は非常に容易であり、その理由は飼ってみればすぐに体験できる。
そう、ニジイロこそ比較的早期に羽化し、直ぐ産卵可能となり爆産し、幼虫は非常に強く、羽化不全も殆どしないし成虫は長生き・・・
まさにある意味最強のクワガタなのである。
私が念願叶ってニジイロ幼虫を入手したのは、いまの価格の10倍はした頃であったが、それでも随分安くなったと感じたものであった。
3頭飼育して2♂羽化したものの、♀が不注意で羽化不全したのだが、FanLinさんから1♀頂いたのを大事にブリードした。
最初に産卵を確認したときはそれは嬉しかったが・・・約4ヶ月以上にわたり産んで採れた幼虫総数は
127頭
であった。それからは幼虫を配り回る日々であったが、幸いにもまだあまり普及しておらずかなりの人に受け入れて頂いた。
自分では標本箱をニジイロ♂でいっぱいにするという野望があるため現在30頭あまり飼育しており、
続々と羽化中である。配った方々からも続々と羽化報告がきている。
あの有名な田老さんのくわ馬鹿連載記事「ニジイロ伝説」に登場しているのも、この兄弟である・・・
これらがペアリングして新たな幼虫が湧き・・・
次世代はいったい何頭になるのだろうか?もう考えるのは止めておこう(^^;
飼育コメント
25℃一定で飼育。
幼虫時の最大体重23gまでいったのが、62mmとなった。
菌床ビン飼育が合っているが、マットでも大丈夫そうだ。
使用したのはSpirit。ドルクスに定評のあるものより、Spiritはニジイロ大型化には適していると思う。
蛹化前に菌床ビン内で暴れるが、放っておけばあきらめて底に蛹室を作る。
よほどのことが無い限り羽化不全は無いと思う。ビン底が水浸しになって溺れたときのみ不全してしまった。
産卵は、マットに産ませた方が多いと思う。ヘラクレスなどの外国産カブトの産卵床を流用した。底は固めに4〜5cmほど固めた。黒っぽい方が産むと思うが、累代するだけなら何でもOKであろう。材にも産むが柔らかいものを好む。