山梨ホソツヤルリ、ツヤハダ採集記 (1/2)

by tsuu3@田中


 帰省ついでのクワガタ採集は恒例行事になってきた。私の住んでいる兵庫県から関東まで車で帰省するのは結構大変であるが、妻の実家から私の実家への移動、そして採集を考えると当然と言える(^^;;;
 採集ポイントは伊豆など色々考えたが、今回は山梨に絞ることにした。そして、今回の狙いはズバリ、ホソツヤルリとツヤハダクワガタである。さてさて結果はどうだったでしょうか?

1999年12月28日
 今日のポイントは富士山麓の御坂山である。ここはホソツヤルリのポイントとして有名であり、月刊むしNo.195号(1987年)に記載されている。ちなみにこの号は、採集地案内がルリクワガタ属特集であり、ルリ好きは必ず揃えておきたい号と思う!


photo 1


photo 2

  朝7時妻の実家を後にする。首都高速を抜け、中央高速を山中湖方面に向かう。途中渋滞などもあり、現地に到着したのは11時になってしまった。富士山が美しい(photo 1)。
 いつものスタイルに着替え、登山道を登り始める。かなりキツイ登りが続く。ここはミズナラの多い山のようだ。結構キツイ(^^;;;
倒木などを見ながら尾根まで登る(photo 2)。一息ついておにぎりの昼飯を食べる。
尾根からはなだらかで、採集をしながら山頂を目指す。ちょっと太めの材を割るとスジクワガタの成虫と幼虫が出てくる。坊主は免れた(笑い)
 ホソツヤルリをめざし、腕よりも細めの材を探す。しかし、良さそうな材は皆割られていた。尾根の北側は霜が降りており、地面は凍っている。南斜面の材は良さそうなのは割られている。割っても、割ってもクワガタは出てこない。
 やはりここは、相当有名なポイントと思い知った。私のレベルではなかなか出てこない。良さそうな材は割られている。
プロがかなり入っているのだろう。


photo 3

photo 4

 山頂で折り返し、南斜面を気にせず、北斜面も見ていく。コルリでも良いから出てくれないか!
いい加減落ち込んできた(^^;;;
ふと北斜面を見ると、4m程度のミズナラの立ち枯れが目に付く(photo 3)。あ〜〜思い切り割ってやろうか!
この立ち枯れは北斜面側に有るが木の上の方は日当たりが良いようだ。
おっ、♀の前胸が落ちている。オオクワガタか?一気に元気回復(笑い)。立ち枯れに登り、割り始める。
固い。これは凄い堅さだ。が、いるはずだ。ガツ、ガツと削って行く。
ガーバーで良かった。太い食痕が出てきました。続いてそこそこの終齢幼虫が出てくる(photo 4)
お尻は真っ赤な不凍液で満たされており、じっと動かない。死んではいないようだ。さらに割り、合計6匹の幼虫を割り出す。見た目は間違いなくオオクワガタ。しかし、こんな所にオオクワガタがいるのか??ヒメオオクワガタかもしれない?標高1450m。とにかく大きなクワガタの幼虫を採集した(^^)


photo 5

photo 6

 もう、ホソツヤルリにこだわるのをやめ、良さそうな材を探す。赤枯れだ!半分埋まったミズナラ材である。
ツヤハダクワガタが頭をよぎる。割ると直ぐにがっちょ〜〜〜〜〜ん(^^;;
マダラクワガタの巣であった。幼虫がざくざく。ツヤハダが採れない時のパターンである。こういう場合は成虫を狙うしかない。出てきました(photo 1)ぽっこり空いた穴の中から現れました。足を縮めじっと寒そうにしています。幼虫はどう見てもクワガタですが、成虫はどうもクワガタには見えないね(^^;;;
 暖かい所で活動し始めるとどう見ても暗い色のテントウムシ(photo 6)!失礼(笑い)
 でも可愛い!採れて良かった。これは♀。
 4時を過ぎてしまったので、幼虫と材をまとめてコンビニの袋に入れて下山する。


photo 7

photo 8

 本日の採集結果!

スジクワガタ成虫  1♂
マダラクワガタ成虫  3♂1♀ (photo 8)
オオ or ヒメオオクワガタ幼虫?  6匹(photo 7)
マダラクワガタ幼虫  沢山
スジクワガタ幼虫  6匹

 実は今回採集したphoto 8のマダラクワガタの成虫はかなり大きい。と言っても7mmであるが(^^;;;
図鑑などでマダラクワガタの最大サイズは6mmか5mmである。つまり今回採集したペアはギネスか(笑い)
しかし、オオクワかもしれない幼虫は2匹死亡し、4匹となってしまった(^^;;;


photo 9

 明日にそなえ韮崎近辺まで車を走らせる。車中に泊まる予定であったが、行った温泉が泊まれるとのことなので、泊まることにする。

 あ〜〜〜ホソツヤルリは何処にいる!ツヤハダクワガタは何処にいる????

 
 

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