くわ馬鹿’99年秋号にて、ノコギリクワガタ累代飼育結果報告と題し、我が家でのノコギリクワガタの飼育結果を報告致しましたが、その中の「羽化後の管理について」で触れた、羽化後の虫を一度冷蔵庫に入れ、人工的に冬眠状態を体験させて、かったるい休眠期間を短縮させ活動を促すことが出来るかどうかという実験を行ってみたので追加報告をすることとしよう。ただ、今回の実験に使用した虫は、雌雄各1頭、ワンペアのみであったことをお断りしておく。ワンペアのみでの実験を報告するのはいかがなものかとも思ったが、数件のご要望があったので参考までに報告させて頂きます。

 早速、冷蔵庫へ!

 この実験にご協力を頂いたノコギリクワガタは、’99年4月に羽化した♂と同年7月に羽化した♀であった。羽化後もずっと25℃程の温度でほったらかされていた。そして彼等は’99年10月12日に一気に4℃の世界へと放り込まれたのであった。冷蔵庫へ入れられた時点で♂は羽化後6ヶ月、♀は羽化後3ヶ月が経過していたわけだが全く活動を開始してはいなかった。はたして無事に生還できるのであろうか?

ノコギリクワガタ in 冷蔵庫


 画像では温度計の針は5〜6℃を指しているが、ドアを開けた時点では4℃であった。
 左の瓶には♂、右の瓶には♀が入っている。


 入れたら出す!

 「ノコギリクワガタ累代飼育結果報告」の中で勝手に引用させて頂いたアイデアは次のようなものであった。

トカラノコに限らず国産ノコの新成虫は、羽化したばかりの時はなにも食べません。新成虫を確実に産卵させるには、一度冷蔵庫に2〜3週間入れて冬眠をさせると良く生んでいます。

 っちゅーことであったので、2〜3週間のだいたいまん中をとって18日後の10月30日に冷蔵庫から取り出してみた。そして4℃の世界から今度はこれまた一気に23℃の世界へと。「イッキ!」が体に良くないのはわかってはいるが...。

ノコギリクワガタ解凍中


 約23℃で解凍中。初めのうち、冷えた瓶は結露で曇っていた。
 因みに、うさぎのぬいぐるみには何の意味もない。(^^;;


 無事だったのか?

 さて、ノコギリクワガタの安否でありますが、結果から申し上げますと無事でありました。冷蔵庫から出してすぐに確認をした時には「こりゃダメだ」と思ったのでありますが、1時間後に見てみるとピクピクと動いていて生存を確認することが出来ました。そして3時間後にプラスチックケースへと移しました。ホッ...



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