■3月2日(水)
ディーラーに修理が終えた車を引き取りに行った。エンジンにダメージはないがラジエターなど当初の見込みより広範囲に損傷を受けており、修理費は454万円ということであった。渡された見積書は22ページという分厚いもので、見積明細が7ページ198項目、残り15ページには損傷箇所を示す写真が43枚添付されていた。
<↓修理見積書は全22ページ、修理費用は454万円に>

<↓見積の明細書は 小計 7ページ/198
項目>

<↓損傷箇所を示す写真は43枚にも及んだ>


まだ、示談が成立していないので、4月末まで支払いを待ってほしいとお願いし、了承してもらった。もし、4月末までに解決しなければ自分の車両保険で支払うしかない。
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車の修理はほぼ完璧に成されており、修理後の状態についての当初の不安は杞憂であった。車内の機密性やビビリ音が心配であったが殆ど気にならなかった。
<↓修理から無事に戻ってきた愛車(CLK320)>

この間、何度か相手の保険会社にメールや電話で質問したり、こちらの主張を伝えたりしたが、相変わらず真摯な対応は無く、埒が明かなかった。そこで、当方の保険会社と今後の方針を打合せ、相手の保険会社に自宅に来てもらって最終的な確認をすることとした。
■3月17日(木)
相手の保険会社の担当者が来訪。
私と妻と、当方の保険会社が対応。
相手の保険会社は
「警察で信号は赤という供述をしたとのことなので100:0で行くことにしたが、
調査会社の報告を受け、100:0を見直すことになった。
本人に真意を確かめたが、警察での証言は相手(私の妻)のことを思い、
相手に有利になるように虚偽の報告をしたが、調査会社には本当のことを
話した、と言っている」
とのことであった。全く納得の範囲を超えている。
再度、こちらの主張、質問を整理して伝え、最終的な回答を求めた。こちらとしては誠意と事実に基づいた円満な解決を望むが、それでも変わらないのであれば裁判に持ち込む考えを示した。
■4月11日(月)
相手の保険会社からメールで回答があった。
「救急車内での事情聴取と、警察の取調べに赤信号と回答したのは、
衝突直後の色の確認と錯覚した。交差点進入時は黄色であったが、
そのことは確認されなかった」
とのことである。結論として、これまでの考え方に変化は無く、過失責任は50:50を主張するとのことであった。
もうこれ以上示談交渉をしても無駄であり、裁判に持ち込むことを決意した。
車の修理代は自分の保険で支払った。保険の等級が下がるなど不利があるが、450万円は大金でありやむを得なかった。ディーラーに格落ちについてどの程度の不利があるのかと聞いたところ、現時点で60万円くらいでしょうとのことであった。念のため自動車査定協会で査定してもらったが、こちらの査定額は69万円であった。
■4月26日(火)
保険会社が手配した弁護士と打合せを持った。妻は事故の瞬間から起こったことを詳細に書きとめていたため、これを整理し、相手側からのメールや資料を添えて事前に弁護士に送っておいた。弁護士は、
「担当した刑事が証人になってくれるかどうか、また証人になってくれる
と言った青年が本当に証言してくれるかが大きなポイントだ」
と言った。警察は民事不介入が原則なので民事裁判で証言してくれることはほとんど期待できないとのことであった。私たちはその場で警察に電話し、担当した刑事に証言を依頼、承諾してもらった。刑事もこれまでのやり取りを知っているので、協力してくれることを約束してくれたことと思う。
裁判では、
◎こちらの保険会社が保険で支払った修理代金454万円を相手に請求し、
◎私が評価損と弁護士費用を請求する
ことになった。評価損については修理費の30%、136万円を要求することとし、弁護士費用として評価損の10%を要求、私の請求額は合計約150万円になった。
自動車査定協会の査定書も用意したが、裁判所はあまり重視しないことと、査定額も69万円であり不要との判断であった。評価損については、KAZさんのページやいろいろ調べた結果から、2年落ちの車では満額は無理だろうとは思っていた。
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