カセットスプロケット組み替えの詳細

カセットスプロケットのスペックを見て、「なんかおかしいな」と感じられた方もいると思いますので、補足説明を・・・
実は、最初から、こんなローギヤードなスプロケットを付けていたわけではないことは、主な変更点を見ていただいた方はおわかりでしょう。
実は、このスプロケット、最初は、トップからローまで、13-14-15-16-17-19-21-23と並んでました。おまけにフロントは52-42のダブル。それではあんまりギヤ比が重すぎるので、フロントを39→38→34と順次替えて行き、リヤも少しローギヤードに替えて、DURA-ACEの13-14-15-17-19-21-23-26だったのです。

それが今はそれでも足りずに、トップの13Tは外され、ローは別に購入した7段用29Tとなっています。(10パーセント越えが延々と続く峠で押してしまったのが悔しくて・・・脚力を付けるよりギヤ比に頼ろうと・・・しました。ゴメンナサイ)
どうしてこういう市販にないスプロケットの組合せを持っているかというと・・・
7段のスプロケットで、2004年度も継続生産になった品に、Kシリーズという名前が付いていますが、
13-15-17-20-24-29-34の7枚のギヤ板で一組のものがあります。
14-15-17-19-21-23-26-29のローで使っている29Tはそのトップから数えて6段目の29Tを単品でショップに注文して手に入れたものを無理やり、ローに組み込んであるのです。
実はカンパニョーロの10段のスプロケットには13-14-15-16-17-19-21-23-26-29のものがあります。
シマノでは、一番大きいギヤでも12-13-14-15-17-19-21-24-27の27Tで、ロード用にはそれ以上なく、無理やりMTB用のスプロケを付けても、ローギヤの歯数が32とか34のものばかりで、もうちょっと軽くしたいという要求に応える28Tとか29Tのローギヤが付いたものはありません。だいたい32Tでもロード用のショートケージの リヤディレーラーでは、Bテンションアジャストボルトをいっぱいに締めて調整しても、ガイドプーリーとローギヤが干渉してリヤディレーラーに無理がかかってしまいます。
そこで注目したのが、単品注文でギヤ板だけ取れるという情報です。
経緯を(繰り返しになりますが)説明しますと、最初は、24Tと28Tを単品で注文して、13-14-15-17-19-21-23-26改め13-14-15-17-19-21-24-28のスプロケットを作りました。
だいぶ長い間、それで満足していたのですが、どうしても24Tと28Tとの間に落差がありすぎて、ちょっと坂が緩くなったなと思って一段上げて28Tから24Tに掛け替えると、ガクンと足にかかる負荷が増え、すぐにこりゃ駄目だと28Tに戻すというようなことが頻繁にあり、何とかならないものかと、考えていたところだったのです。


13-14-15-17-19-21-24-28Tのスプロケット

(21->24->28と並んでいるので21と24の落差(3T差)も24と28との落差も大きいですが、特に24-28間の落差(4T差)が大きすぎて辛く、使えないと判断し、廃棄処分となってしまいました。(19Tより大きいギヤが2T差(21T)-3T差(24T)-4T差(28T)のたったの3枚で28まで連なる)
そこで、13Tを外して、14Tをトップにして、今までの24Tの替りに23Tと25Tを調達し、14-15-17-19-21-23-25-28というロー側クロスレシオのスプロケットを作っては 見たのです


14-15-17-19-21-23-25-28Tのスプロケット

(23の次が25(2T差)なんでちょっとクロスレシオの度合いが強すぎてもったいない気がして、廃棄処分となってしまいました。(19Tより大きいギヤが2T差-2T差-2T差-3T差の4枚で28まで連なる))
しかし、カンパニョーロに13-14-15-16-17-19-21-23-26-29というスプロケットがあるのを知り、21-23-25-28とつながるとちょっとロー側がクロスレシオ過ぎて、本当にきつい時に一段で「やっぱり軽くなった。嬉しい。」と思うことがあまりないので、「本当は21-23-25-28とつながるより21-23-26-29とつながるとクロス過ぎずワイド過ぎずで理想的だけど、シマノには29Tのギヤ板はないなあ」と嘆息し、「カンパニョーロの13-29のスプロケットが欲しい」と本気で思っていたんです。
試しに一度だけ30Tを付けて14-15-17-19-21-23-26-30も作ってみました。


前48T×後30T時のリヤディレーラーの状態

見てもらえればわかるとおり、前をアウターに掛け、後をローの30Tに掛けるとチェーンが張りすぎて、ショートケージのリヤディレーラー(ロー最大ギヤが27TのDURA-ACEのRD-7700-SS)では、プレートがガイドプーリーとテンションプーリーが真横に並ぶまでは行かないのですが、いかにも過大なテンションかかってるなという感じになってしまい、ちょっと無理です。
やっぱりもう1T小さいのが欲しい。しかし29Tは8段用も9段用もシマノにはないので、7段用にもないものと思いこんでいました。
ところが、昔仕入れた、24Tのギヤ板に付いてきた紙をふと見たところ、7段用スプロケットにKシリーズ13-15-17-20-24-29-34の7段というものがあることが書いてあったのです。「やった。この中の29Tを使えば出来る」と思ったのです。
それで13-14-15-17-19-21-23-26Tの14T〜26Tの7枚と新たに購入した29Tを組み合わせて、14-15-17-19-21-23-26-29のスプロケットができました。


14-15-17-19-21-23-26-29Tのスプロケット

(23->26->29のつながりが自然です。21-23間(2T差)に比べ23-26間(3T差)は広すぎるともいえますがまあ我慢できる範囲で、おなじく26-29間(3T差)も広すぎず狭すぎずでバランスがとれています。(19Tより大きいギヤが2T差(21T)-2T差(23T)-3T差(26T)-3T差(29T)の4枚で29まで連なる)
現在は色がバラバラなのが気になって、DURA-ACEをやめ、新しくほぼ同じメッキの105グレードのHG-70カセットスプロケット(8段用)を手に入れ、14→26はそれでまかない、29Tを組み合わせています。


前48T×後29T時のリヤディレーラーの状態

14-15-17-19-21-23-26-29Tのカセットスプロケットでの前48T×後29T時のリヤディレーラーの状態です。
(Bテンションアジャストボルトでリヤディレーラーを下向きにする調整を行ってあります。)
前48T×後30T時のリヤディレーラーの状態に比べてまだ余裕があるようです。(現在は勿体ないのでDURA-ACEはやめ、105のギヤ板を使用)
下に全体像を載せてみました。


13-26を付けた自転車


14-29を付けた自転車

比較してみると、やっぱりロー29Tのスプロケットというのは大きいですね。

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