日時 |
1999/12/19 |
銘柄 |
Ch.パルメ82
仏>ボルドー>メドック3級>カントナック村 |
コメント |
全般にややオレンジを強く感じるガーネット。色調はムートンに比べるとかなりおだやか。香りは甘い香りが支配的。
カシスリキュール、ミント、シナモン、回すと、甘草、黒砂糖など。味わいはバランスがとてもよく、まだまだしっかりした酸と乾いたタンニンが甘みを伴った果実とよく調和している。
後半にかけて酸味と果実味とが広がり、タンニンはやや収斂性も。余韻は長い。【89】 |
銘柄 |
Ch.ムートンロトシルト82
仏>ボルドー>メドック1級>ポイヤック |
コメント |
縁にややオレンジのニュアンスの見える、輝きのある濃いガーネット。色自体は82にしてはわりと若い印象。ジョンブはしっかり。
香りは豊かで凝縮されている。甘いカシスリキュールやブラックチェリーのシロップ漬け。甘草などのスパイス。黒砂糖。湿った黒土やエスプレッソなどのロースト香も。熟成香は目立たず、わずかになめし皮やジビエのニュアンスも感じる。時間が経過してもあまり開かず、まだまだ閉じた印象が強い。
味わいはアタックからしっかりとした酸と(年代のわりに)若い果実を感じる。ボリューム感は大きいが、思ったほどではない。タンニンはやや乾いており、溶け込んできているがまだまだしっかりしている。後半にかけて酸とタンニンが口中に広がり、非常に堅牢な骨格を感じる。余韻は長くやや甘みを伴った果実を感じるが、総じてまだまだ閉じていて、ソリッドな印象。【94】 |
総評/
雑感 |
82年といえば、戦後屈指の当たり年であり、ムートン82はロバートパーカーも100点をつけた傑作として知られている。巷では10万円近くで売られており、我が家ではとても買えないが、たまたまやまやのセールで有料試飲をやっていたので試飲してみた。一杯5000円(!)は辛いけれど、この先またいつ飲めるかも判らないからね。
で、結果は上記の通り、たしかにスゴいワインだというのはわかるが、今飲んで美味しいとは思えない。ガチガチでまるでガラスのような厳しさ。まあ以前のラトゥール垂直試飲の時に比べれば、今の時点で十分ポテンシャルはわかるのだけど。やはり良いビンテージの名醸ワインは飲み頃が難しいということなのか。このところ、良いといわれるワインを飲めば飲むほど、ワインがわからなくなってきている。
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