2003年6月21日

バーガンディナイト21
F木師匠主催のバーガンデイナイトに参加。今回のテーマは、コントラフォン。三軒茶屋「イル・ピアット」にて。
銘柄 ムルソー94(コント・ラフォン)

94

黄色いフルーツ、ナッツ、バター、柑橘っぽいフレッシュさも残っているが、甘く外向的な香りが主体味わいはミネラリーでたっぷりした厚みがあり、口中での含み香や表情の変化が豊か。さすがコントラフォン、村名のレベルを大きく超えている【92】
銘柄 ムルソー・クロ・ド・ラ・バール(コント・ラフォン)
94 94 上記銘柄と並べて。閉じ気味だが密度感のある硬質な香り。味わいはミネラリーで、酸の勢いというかピンと張った感じが前銘柄より力強い。香りが開くのにはかなり時間がかかる。ポテンシャルを感じるワイン。ピークにはまだ少し早そう。【93】
88
白桃、マロン、ヘーゼルナッツ、わずかにシェリーっぽいニュアンス(しかし不快ではない)。口に含むとナッティなフレーバーが爆発的に広がる。果実に驚くほどの厚みがあり、それを支える酸はわりと大人め。コルトンシャルルマーニュを彷彿させる味わい。【94】
86 色調にぐっと黄金色を感じる。黄色い果実、マロン、蜂蜜などに加えて貴腐がかった独特の香りに、「ラベルにVTと書いてあるんじゃあ?」との声も。(^^;
甘くコッテリした果実味、しっかりした酸もあり、豊かな構造を感じる。非常に華やかなワインで、ブラインドだとシャルドネとは思わないかもしれない。(ピノグリとか答えそう。)いやあ、これはびっくり。こういう熟成の仕方をする年もあるんですなあ。【94】
銘柄 ムルソー・デジレ(コント・ラフォン)

90

黄色い果実、マッシュルーム、ナッツ、それにスパイスっぽいニュアンスもある。味わいは凝縮度があり、外向的。同年の下記銘柄に比べるとややコンセントレーションに劣るが、たっぷりした広がりは魅力的。【92】

銘柄

ムルソー・シャルム(コント・ラフォン)
90 濃厚な色調で、黄金色がかかっている。黄色い果実やヘーゼルナッツ、それにオークを強めに感じる香りは思ったほど複雑さが出ておらず、熟成途上であることをうかがわせる。味わいは充実した果実による密度感のある丸い広がりと、エッジのとれた丸いテクスチャーが見事で、口中を液体が隙間なく埋めて行くような印象はさすが1級と思わせる。まだピークには早い。しかし、今でも充分すぎるほど美味しい。【94】
銘柄 ポマール・ラルジリエール(ドメーヌ・ルジューヌ)
90 この生産者を飲むのは初めて。赤い果実のリキュール、スパイス、土。味わいはクラシックな印象で、クリーンな果実味を中心にたっぷりした味わいに仕上がっている。ただ、結構タニックで、やや乾いたタンニンがフィニッシュに残るあたり、90というビンテージを考えるとちょっと意外。【89】
83 かなり薄くなったガーネット。リキュール状のラズベリーやオレンジピール、スパイス、ジビエ、それにファンデーションのようなニュアンスも。この銘柄も結構タンニンがフィニッシュに残るのが珠にキズだが、前銘柄と同様、クリーンで透明感のある果実味を、鮮やかな酸が受け止めていて、心地よい熟成感を味わえる。個人的には83年のブルは今やギャンブルという気がしているが、このボトルは「当たり」だった。【91】
銘柄 クロ・ド・ラ・ロッシュ96(ルイ・ラトゥール)
感想

F木師匠差し入れ。リキュールっぽい赤い果実、紅茶、枯葉、それにややジビエやスーボワッポイニュアンスが出始めている。味わいは力強くはないが、クリーンな果実味と酸、タンニンのバランスがよく、クラシックなピノのよさが味わえる。それにしても96年のグランクリュが今これだけよい表情を見せていることに驚かされた。【91】

いつもながら、F木師匠、参加者のみなさま、いろいろお世話になりました。