2001年5月19日(土)
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'26レヴァンジルを飲む会
…という酔狂な(?)会が吉祥寺の「ボナペティ」で催された。今回の会は、ブルゴーニュ通であり、膨大なコレクションを持つことでも知られているのへさんの企画。26年というビンテージは、私にとっては過去飲んだ中でも最も古いビンテージだ。はたして26レヴァンジル、生きているのか、味や香りはどのようになっているのか、ちょっと怖いものみたさもあって興味津々。参加者はのへさん、のへさん同伴者、かもしださん、まーやんさん、よもぎねこさん、ほりぴょんさん。

銘柄

エグリウーリエ・ブラン・ド・ノワール

感想 かすかにオレンジがかったやわらかな黄色。気泡は豊かで力強い。アプリコットや洋ナシ、ビスケット、奥から花の蜜のような甘い香り。味わいは豊かな果実味のアタック、酸は豊かで溌剌としており、中盤の広がりも充分にあり、フィニッシュは甘い果実味を中心にバランスよく収束し、余韻も長い。やや甘味が強めな気もするけど、バランスよく美味しいブランドノワールだ。【84】
銘柄 リュリー・1er・ラ・マルゴテ98
(ジャンティアル・バレルセレクション) 
感想 コート・シャロネーズの白。グリーンがかった中程度のイエローで、香りは青りんご、シナモン、白い花、バニラなど。味わいは樽のフレーバーが結構強めで、フレッシュな果実味のアタックのあと、バニラっぽい味わいが口中に広がる。酸はやわらかく、やや控えめで、やわらかな果実味のフィニッシュ。心地よくまとまったシャルドネ。【82】
銘柄 ニュイ・サンジュルジュ・レ・ポワセ80
(ロベール・アルヌー)
感想 オレンジがかった濃いガーネット。香りはかなり熟成を感じさせる梅、土、枯葉、カシスやダークチェリーのリキュールっぽい果実、それにしばらくおくとカラメルっぽい香りが加わる。味わいは旨みを伴ったやわらかい果実味の第一印象。酸は丸くタンニンは溶け込んでいて、やさしくバランスがとれている。全般に旨み系の味わいが強めで美味しいけど、少しグジュグジュ感があって、ピークは超えているなあという感じ。【85】
銘柄 Ch.レヴァンジル83
感想 エッジにオレンジがかった濃いガーネット。香りはプラム、ダークチェリー、オレンジの皮、黒土、中国系のスパイス、それにゲーミーなニュアンスも。味わいはやわらかな果実味の第一印象。酸はしなやかでタンニンはキメ細かいが豊か。全般にスパイシーなフレーバーがありながらもまろやかにまとまっている。フィニッシュにはややタンニンが目立ち、まだまだ若い印象。【88】
銘柄 Ch.レヴァンジル26
感想 色調はやや濃いめのオレンジガーネットで、エッジが透明になって、中心部からのグラデーションが美しい。香りは特筆すべきもので、穏やかな中に繊細な、ガラス細工のようなバラの花束、ファンデーション、ムスクなどの甘い香りが長く尾をひくように鼻腔を刺激する。思ったより複雑さはなくて、むしろ長い年月の間に余計な部分をすべて脱ぎ捨ててエッセンスだけを残した、というような密度感のある香りだ。
味わいは意外なほど若く、やや乾き気味ながらもしっかりと果実味が残っている。力強さや濃縮感は最早感じられず、やさしく繊細なテクスチャーで、雑味のないクリーンなフィニッシュと余韻の長さがすばらしい。
抜栓後も2時間位は下ることなく良好なコンディションを維持したのには驚きで、とにかく状態の良さが出色だ。
リコルクは3回とのことだが、たぶんその際に若いワインが補充されているということはあるのだろう。ちょっと皮膚感覚的に、果実味が若すぎる感じがなきにしもあらずなので。
もっとも、それを差し引いたとしても、このワインは充分にすばらしいし、このようなビンテージを飲めたのは貴重な体験であり、自らも1本購入したいと真剣に思った。(結局やめたけど。(^^;)
【93】
銘柄 ブラインド
感想

明るめの色調のイエロー。ライチ、白い花、レモンティーなどの独特な香り。ゲビュルツ?味わいは甘く、果実味中心に濃縮感もあってコッテリした印象。果実味の甘さになんとなく生のブドウ果実っぽいフレーバーがある。わかった、これはミュスカでしょ!【80】

ケルナー99貴腐葡萄(北海道ワイン)

銘柄 ボンヌゾー・キュベ・ゼニス
感想 やや濃いめのイエロー。香りはアプリコット、ハチミツ、ビニール、それにフローラルな香り。味わいは濃縮感のある甘い果実味の第一印象。酸はやわらかく、バランス的にもう少しあってもいいかな、と思う。前銘柄に比べると、層をなすような厚みのある果実味はさすが甘口ワインの本場だけのことはある。個人的には、ロワールにはもう少しビビッドな酸を求めたいところだけど…。【83】
銘柄 ドルチェ・デ・ロバック96
感想 スペインはプリオラート産。「クロ・デ・ロバック」の作り手による珍しい甘口赤でパーカーさんも高得点をつけている銘柄だ。
エッジにピンクがかった濃いガーネット。ドライハーブ、ブラックチェリーやカシスのジャム、ビターチョコ、それにさまざまなスパイス。味わいはとにかく、甘く、アルコール度が高く、強烈。心して飲まないと一気に酔いが回ってしまいそうだ。そんな中にも、イチゴっぽい果実味がしっかりと感じられるところは好感が持てるのだけど、いかんせん、もう少しこなれるためには歳月が必要だろう。 【81?】
銘柄 最後に店のストックからブラインド。
感想

ピンクがかった明るめのルビー。香りは野菜っぽい香りやハーブ香が支配的で、赤系の果実香には甘いキャンディっぽいニュアンスが感じられる。酸は豊かでタンニンは控えめながら、やや粗さを感じる。味わいに凝縮感はあまりなく、野菜っぽいニュアンスが強い。余韻も短く、果実の熟度が今ひとつという印象が強い。シノンあたりのカベルネフランか?【73】

シャトー・ルミエール96
日本のカベルネでした。