2001年5月13日(土)
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平野弥勉強会終了パーティ (続き)
さすがに後半はメモも怪しくなってくるんだけど、 最後にみなで金を出しあって、86マルゴーと90ディケムで締めました。ちなみに教室は平野さんがまだ日本にいる6月、7月は継続、その後は生徒たちが持ち回りで自主的に行うということになった。いやあ、それにしても、今日もよく外しました。

銘柄 ブラインド11
感想

エッジがやや透明のガーネットで、色調はやや濃いめ。香りはラズベリー、オレンジ、紅茶、それにスパイシーなニュアンスも。味わいは甘く豊かな果実味のアタック。タンニンはよく熟した印象でやわらかく、酸はやや緩めで、果実味中心のバランス。フィニッシュまで残る甘味には、果実やグリセリンの甘味というよりも、なんとなく残糖のようなニュアンスがある。カリフォルニアかオーストラリアのピノ?【84】

キュペ・シラー95
う〜ん、そういえば以前飲んだなあ、この銘柄。

銘柄 ブラインド12
感想

エッジが透明になったやや明るめのガーネットの色調。スーッとするメンソールっぽい香り。シナモン、ラズベリーやチェリーのシロップ漬け。味わいは甘い果実味が口中に広がり、しっかりした酸、なめらかなタンニンなど、バランスよく整然としたいでたち。ブルゴーニュ。ニュイのよい造り手。【85?】

ヴォーヌロマネ・ボーモン93(デュジャック)
さすがのデュジャックだが、やや香りが本来のものでなかったかな。

銘柄 ブラインド13
感想

エッジにピンクがかった濃いガーネット。香りはトップノーズに独特の厩臭、腐葉土、その奥からブルーベリー、カシスのジャム、さまざまなスパイス。味わいは伸びやかな酸、タンニンも溶け込んでいて、甘くやわらかい果実味のフィニッシュが心地よい。これも果実味にやや過熟気味のニュアンスがある。全然わからず。【85】

イル・カルボナイオーネ97
あれ?これって96を二度ほど飲んだけど、今回の97は全然印象が違うなあ…。

銘柄 ブラインド14
感想

明るめのルビーでエッジは透明になっている。オレンジピール、イチゴ、シナモン。アタックは豊かでみずみずしい果実味、クラシックな感じの透明感のある酸、タンニンはなめらかで、フィニッシュにも凛とした酸と甘い果実味が調和のとれた余韻を残す。スパイシーな印象やゲーミーなニュアンスはほとんどない。若いブルゴーニュ。モレサンドニ?ドルーアンラローズのボンヌマールあたりか? 【84】

シャンボール・ミュジニー98(アラン・ユドロ・ノエラ)
ありゃりゃ、村名でした。

この辺からだんだんメモが怪しい。
銘柄 ブラインド15
感想

エッジにピンクがかった濃いガーネット。生肉っぽい香り、ラズベリーなどの小粒の果実。味わいは甘くなめらかな果実のアタック、果実味はジャムっぽく、タンニンは豊かでやや収斂性を感じる。きちんとした構成の良く出来たワイン。これもイタリア。トスカーナのサンジョベーゼ?【84】

サグランティーノ・ディ・モンテファルコ96
 (ARNALDO CAPRA)

ウンブリア州のDOCG。かって勉強はしたけど、飲んだのは初めて。

銘柄 ブラインド16
感想

これは平野さんより。エッジにピンクがかった中程度のルビーで、色調は明るめ。ブルーベリー、スミレ、メープルシロップ。味わいはこれも豊かでみずみずしい果実味のアタックで、酸もしっかりあって、甘酸っぱいフィニッシュ。なんか今回こういうワインが多いなあ。タンニンもなめらかでジューシーな印象。南仏?【84】

ボジョレー(NV)
(マルセル・ラピエール・スペシャルキュベ)

ふ〜む、ガメイらしくないガメイだなあ。。

銘柄 ブラインド17
感想

黄緑がかっているやや薄めのイエロー。(日本の)ナシ、カリン、白い花。味わいはさらりとした甘味があって、一方で酸もしっかりしているので、バランスがよく、甘酸っぱいニュアンスの果実味をアフターに感じる。面白いワイン。ロワール。コトー・デュ・レイヨン?【85】

コトー・デュ・レイヨン73(カーヴ・ド・ラ・ロワール)
おお、73年とは!

これにてブラインドは終わり。
銘柄 シャトー・マルゴー86(マグナム)
感想 エッジがピンク色の濃いガーネットで、オレンジのニュアンスはあまり感じられない。ブラックチェリーやカシスのシロップ漬け。丁子やナツメグなどのスパイス、木の根、湿った土。味わいはアタックにやわらかな果実味を感じるが、すぐにしっかりした緻密でぶ暑いタンニンが広がる。大きな構成。力強い。タニック。アフターには、深煎りのコーヒーのようなフレーバーが感じられ、余韻も長い。すばらしいコンディション。ただ状態がすばらしい分、飲み頃にはまだ早い印象。【90】
銘柄 シャトー・ディケム90(ハーフ)
感想 鮮やかな黄金色がかったイエロー。香りは豊かなマロングラッセやハチミツや黄色い花やアプリコットやビニールなどの香りが渾然一体となっている。味わいはなめらかなアタックのあと、上質な甘味が爆発的に口中に広がる。酸はしなやかで、甘味とのバランスもよく、フィニッシュは甘味、酸味が層をなしてまさに甘露のような味わい。余韻の長さはかって経験した中でももっとも長い部類だ。この恐るべき長命なワインの90ビンテージを今飲むのは、「幼児虐待」と言われても仕方ないが、それでもポテンシャルの高さは充分わかるし、とにかくこのワインの甘さとたるやその他大勢のコッテリした鈍重なデザートワインの類のそれとはまったく別物だ。
【94】