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エルミタージュ美術館 ほか

2014.09.10. 掲載
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目次
はじめに
エルミタージュ美術館
  建物外観
  建物内部
  イタリア・ルネサンス
  スペイン
  フランドル・オランダ
  印象派以降
トレチャコフ美術館
まとめ



はじめに

今回の旅行先にロシアを選んだ理由を「ロシア旅行」に詳しく書いたが、その一つが、ここエルミタージュ美術館を訪れることだった。

これまでの美術館訪問歴を、私の美術歴にまとめているが、それによると36の美術館になる。

世界三大美術館をウェブで調べると、以下の美術館が挙げられている。この中でエルミタージュ美術館だけが未訪問だった。

     ●ルーヴル美術館、プラド美術館、ウフィツィ美術館
     ●ルーヴル美術館、プラド美術館、メトロポリタン美術館
     ●ルーヴル美術館、メトロポリタン美術館、大英博物館
     ●ルーヴル美術館、エルミタージュ美術館、メトロポリタン美術館
     ●ルーヴル美術館、エルミタージュ美術館、プラド美術館

この「エルミタージュ美術館 ほか」の記録を、私の美術歴の追加記事とする。




図1.ロシア地図 モスクワはウクライナに近く、サンクトペテルブルグはフィンランドに近い



エルミタージュ美術館

サンクトペテルブルグのネヴァ川沿いに建つエルミタージュ美術館は、女帝エカテリーナ二世が、自ら買い集めた絵画コレクションを、宮殿内ギャラリーに展示したことが発端となり、今日では所蔵作品300万点を超える世界最大級の美術館である。

パリのルーブル美術館の30万点、ニューヨークのメトロポリタン美術館の200万点に比べると、所蔵作品300万点は圧倒的に多い。

建物は、小エルミタージュ、旧エルミタージュ、新エルミタージュ、エルミタージュ劇場、冬宮の5つが一体となって構成されており、現在本館となっている冬宮はロマノフ朝時代の王宮である。

この美術館ではフラッシュなしの写真撮影が許されている。そこで絵画は可能なかぎり額縁を含めた。トリミングをして絵画だけにしたものより、見栄えは悪くなるが、実感が得られるのではないかと思う。美術館の撮影では、これが最初の試みである。


建物外観


図2.エルミタージュ美術館前の宮殿広場、中央にナポレオン戦争の勝利を記念したアレクサンドルの円柱



図3.エルミタージュ美術館本館 以前は冬宮と呼ばれていた



図4.エルミタージュ美術館本館 宮殿広場の北西側にあり、南東側はネヴァ川に沿っている



図5.美術館の対面にある帝国軍参謀本部ビルに美術館の分館があり、マチスの作品が展示されていた



建物内部


図6.中央(ヨルダンの)ギャラリー



図7.大使の階段



図8.大使の階段



図9.時計「孔雀」18世紀後半、イギリス、J.コックス



図10.渡り廊下の窓から眺めた運河



図11.「ラファエロ回廊」エカテリーナ二世がヴァチカン宮殿のラファエロ回廊をコピーして作らせた



図12.ピョートルの間



図13.大イタリア天窓の間



図14.モダンなデザインのインテリア



イタリア・ルネサンス


図15.レオナルド・ダ・ヴィンチ 1452〜1519年「聖母ブノワ」1478年



図16.レオナルド・ダ・ヴィンチ 1452〜1519年「リッタの聖母」1490〜1491年



図17.ラファエロ 1483〜1520年「コネスタビレの聖母」1504年



図18.ラファエロ 1483〜1520年「聖家族」1506年



図19.ティツィアーノ 1485/90〜1576年「ダナエ」、図27にレンブラントの作品がある



図20.ティツィアーノ 1485/90〜1576年「懺悔するマグダラのマリア」



図21.ティントレット 1518〜1594年「洗礼者ヨハネの誕生」



図22.カラヴァッジオ 1571〜1610年「リュートを弾く若者」



図23.カナーレ 1967〜1768年「ヴェネチアにおけるフランス大使の歓迎」



スペイン


図24.エル・グレコ 1541〜1614年「使徒ペトロとパウロ」、温和なペトロと教養あるパウロを描き分けている



図25.ゴヤ 1746〜1828年「アントニア・サラテの肖像」、早逝した女優の唯一の存在の証しとなる肖像画



フランドル・オランダ


図26.ルーベンス 1577〜1640年「ローマの自愛」、牢獄で衰弱し切った父親に自分の乳を飲ませる娘



図27.ルーベンス 1577〜1640年「バッコス」、酒嫌いのルーベンは酒飲みの末路を描いた



図28.レンブラント 1606〜1669年「ダナエ」、図18にティツィアーノの作品がある



図29.レンブラント 1606〜1669年「フローラに扮したサスキア」 サスキアはレンブラントの愛妻



図30.レンブラント 1606〜1669年「放蕩息子の帰還」、父親は泣き続けて目が見えなくなっていた



印象派以降


図31.ファルコネ 1716〜1791年「指で脅すアモール」



図32.モネ 1840〜1926年「庭の女」



図33.ドンゲン 1877〜1968年「黒い帽子の女」



図34.ゴーギャン 1848〜1903年「果実を持つ女」



図35.ゴッホ 1853〜1890年「アルルの女たち」



図36.ルノワール 1841〜1919年「ジャンヌ・サマリーの肖像」



図37.ルノワール 1841〜1919年「扇子を持つ女」



図38.ルノワール 1841〜1919年「むちを持った子供」



図39.セザンヌ 1839〜1906年「ピアノを弾く少女」



図40.セザンヌ 1839〜1906年「煙草を吸う男」



図41.セザンヌ 1839〜1906年「サント・ヴィクトワール山」



図42.セザンヌ 1839〜1906年「カーテンのある静物」



図43.ピカソ 1881〜1972年「ヴェールの踊り」



図44.ピカソ 1881〜1972年「扇子を持つ女性」



図45.ピカソ 1881〜1972年「友情」



図46.ピカソ 1881〜1972年「裸婦」



図47.マティス 1869〜1954年「画家の家族」



図48.マティス 1869〜1954年「音楽」



図49.マティス 1869〜1954年「ダンス」



図50.マティス 1869〜1954年「赤い部屋」



図51.マティス 1869〜1954年「会話」



トレチャコフ美術館

モスクワにあるロシアの古美術と18世紀以降の絵画が専門のロシア美術最大の美術館。モスクワの商人トレチャコフ 兄弟が自邸に開いた美術ギャラリーから始まった。



図52.トレチャコフ美術館の外観



図53.トレチャコフ美術館の内部 ヴルーベリの間とパネル画「幻の王女」1896年



図54.美術館の創設者P.M.トレチャコフの胸像



図55.「人の手によらない救世主」  12世紀後半  木版  テンペラ



図56.ボロヴィスコフスキー 1757〜1825年 「ロプヒナの肖像」



図57.キプレンスキー 1782〜1836年 「詩人 プーシキンの肖像」



図58.イワーノフ 1837〜1857年 「民衆に現れたキリスト(メシアの出現)」



図59.クラムスコイ 1837〜1887年 「忘れえぬ人」


まとめ

1.エルミタージュ美術館には、期待していた以上に素晴らしい作品がたくさんあった。私が美術館で36も
 の作品を写真に記録したのは、これが最初である。

2.圧巻は印象派以降の作品群で、これらの作品を観るだけで、ここを訪れた価値があった。マチスの作品
 だけは、宮殿広場の反対側のロシア帝国軍参謀本部ビルに臨時に設けられた分館で展示されていた。

3.これまで嫌いな画家だったマチスだが、この美術館の作品を見て好きになってしまった。中でも図47
 「画家の家族」、図49「ダンス」、図50「赤い部屋」 に魅せられた。これはすごいことだと思う。
  生まれて初めての経験だ。嫌いだったマチスの青も、図51「会話」 では気にならない。

4.これまで好きではなかったセザンヌも、図39「ピアノを弾く少女」を観て考えが変わった。エルミター
 ジュ美術館は、私にとって記憶に残る大切な場所となった。

5.ロシア美術を集めたトレチャコフ美術館にも好きな作品があった。図59「忘れえぬ人」などは忘れられ
 ないかも知れない。


<2014.9.10.>


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