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AVCHD BD制作技法

BD制作第1号

2010.07.30. 掲載
2012.03.03. 修正
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目次
はじめに
1.撮影
2.保存と管理
3.PMBを使った編集
4.チャプタ用ファイル分け
5.EDIUS Neo 2 Boosterで編集
6.BD作成
7.DVD作成
8.BD/DVDの外装
まとめ


はじめに

孫の成長の記録として、これまでデジカメでSD動画を撮影し、編集してDVDを作成してきた。最近、HD動画を撮影できるデジカメが発売され、それがフルHDで撮れるまでに進化するに及んで、孫の記録はこれに決まってしまった。欠点は、この映像のフォーマットがAVCHD(H.264/AVC)で、圧縮度が高く、本格的な編集が難しいことだ。

その編集も、最近、比較的簡単にできる状況になったので、BDを作成した。ただし、BDプレーヤーはまだ余り普及していないことから、BDでの編集をそのまま使って、DVDも作成したが、予想以上に美しい映像が得られた。

ここに、AVCHD HD動画のBD制作第1号で使った技法を記録に残しておく。


1.撮影

撮影機器:SONY TX7

このデジカメについては以下の特徴がある
 1.小型軽量で目立たない
 2.デジカメでありながら、フルハイビジョンAVCHDビデオを撮影できる
 3.デジカメでありながら、画質はかなり良い
 4.SONYのPMBという優れたソフトに対応している
 5.広角25mm×光学4倍ズームで、使いやすい(特に広角が)
 6.記録媒体として、メモリースティックHG-Duo、SD、SDHCが選べる


2.保存と管理

手動保存

D:\My Videos\0年度別撮影分\2010年デジカメ動画HDのフォルダの中に、yymmddの名前(例えば100101)のフォルダを作り、その中へ、HG-Duo、SD、SDHCなどに保存されたクリップファイルを保存する。

ファイルの階層構造での保存については、PCファイルの階層構造で詳述した。

PMBでの取り込みは行わず、フォルダを作り、手動で保存する理由は、保存場所を自分で決めた階層構造で保存したいからだ

PMBで管理

映像管理ソフト:SONY PMB
このソフトは、静止画、動画の管理に優れている。カレンダービューというカレンダー上に、映像を撮影日ごとに並べて表示する機能は秀逸である

PCの動画保存場所に収めた動画ファイルは、このPMBで管理する
このPMBを、動画ファイルの保存だけでなく、編集、静止画切り出しなどに活用している

2010年1月1日の動画は、階層構造ではマイ ビデオフォルダの中の、年度別撮影分フォルダの中の、2010年デジカメ動画HDフォルダの中の、100101フォルダの中に保存されている。


3.PMBを使った編集

不要動画の削除

AVCHD動画の再生が容易なので、撮影で失敗したファイルなどの不要動画をまず削除する

カット編集

1.メイン画面で、編集するビデオをダブルクリックする
2.画面右下の[編集パレットを開く]をクリックして編集パレットを開き、[動画編集]を選ぶと、
 ビデオ編集画面が表示される
3.カーソルを動かして、IN点とOUT点(残したい部分の最初と最後)を設定する
 IN点とOUT点が、EDIUSやPREMIERと違う点に注意する必要がある
4.設定が完了したら、[編集した動画を保存]をクリックする
5.[保存]をクリックして、編集したビデオを保存する
 ファイルは、同じ場所に、元のファイル名に(1)とか(2)などを加えたファイル名で保存される
6.1つのファイルをカット編集で、複数のファイルに分割することもできる。
 時間の早い順にカット編集を行うと、その順に(1)→(2)→(3)とファイル名に付くので、分かりやすい。

このカット編集は極めて簡単に行える。編集時間もオリジナルな動画では非常に短い。このPMBで編集したファイルを再度PMBでカット編集する場合も、それは同じだ。

しかし、他の編集ソフトで加工されたものをPMBでカット編集を行うと、時間が長くなる。編集時間が短いのはスマートレンダリング(ファイルの、手が加わった部分だけのレンダリング)で、長いのはフルレンダリング(ファイル全体のレンダリング)を行うためだろう。

動画結合

このPMBで、動画をクリップを結合することはできないのが残念で、将来実現されることを強く願う。

*このように書いたが、Ver.5.5.02(2011年夏以上)では、動画を結合する機能が加わった。

静止画切り出し

上記のカット編集画面で、[静止画で保存]をクリックすると、表示されている画像を写真として保存できる。ファイル名は元のファイル名に(1)とか(2)が加わり、拡張子は.jpgとなる。保存場所はデフォルトでは、元の動画ファイルと同じなので、見つけやすい。

通常なら、サイズは1920×1080(200万画素相当)であるが、PMBから切り出すと、2304×1296(300万画素相当)の高画質静止画が得られる。これは非常に重宝で、2Lサイズの印刷であれば、これで充分な画質である。

動画・静止画にコメントをつける

それぞれの動画クリップに、コメントをつけることで、内容を把握しやすく、クリップの取捨選択の際に役立つほか、孫の成長を分析するのに役立つと考えられるので、一石二鳥の効用がある。

コメントをつけるファイル名の工夫
撮影日時による分類(フォルダ)を活用して、フォルダ名(6桁)+ファイル略名(下2桁)(計8桁)で著わす。

yymmdd+00〜99
例えば、2010年6月10日撮影の動画は<100610>というフォルダに保存してあるが、その中の00051.m2stファイルは、10061051と表示する。

これは階層構造による動画ファイルの保存と、PMBによる動画ファイル管理とを融合させたもので、PMBで編集している動画ファイルの実際の保存場所が直感的に分かるメリットがある。

コメントの基本キーワード
撮影場所や日時は、保存しているフォルダから分かるので、コメントには加えないが、以下のようなキーワードに注目する。

  01:感情表現
  02:食べる
  03:眠る
  04:遊ぶ
  05:運動(歩く、走る、持つ、運ぶ)
  06:手を使う
  07:観察
  08:ことば
  09:音楽
  10:意思表示
  11:集中力
  12:チャレンジ度
  13:あきらめ度
  14:こわがり度
  15:泣き虫度
  16:他人との関係

コメント
例えば、 10061049 歩く 緊張気味 ワンワンであとずさり 00:51

     00:51は、その動画ファイルの再生時間で、mm:ss を表す


4.チャプタ用ファイル分け

制作を予定しているのは、1タイトルで、複数のチャプターを持ったBDである

チャプター数は、1歳0ヶ月から1歳7ヶ月までの8チャプターと静止画集を合わせて、9チャプターに決めた。これと、2時間以内に収めるという条件で、クリップファイルの選別を行った。それによって、クリップファイル数を約300から約120にまで減らせた。


5.最終編集

最終クリップファイル120個を、通常仕様のPCから編集用PCへコピー

編集用PCは、Core i7 約4GHzのCPU搭載、FIRECODER Blu 装着の、Windows 7 64bit PCである

EDIUS Neo 2 Boosterで編集

EDIUS Neo 2 Booster
1.AVCHDにネイティブで対応しているアマチュア用本格的ソフト
2.編集、タイトル、テロップ、BGM、特殊効果、オーサリング、書き込みの全てに対応
3.合理的で使いやすい(Premiereに似ているところが多い)
4.BD書き込みの編集結果を、ほとんどそのまま使い、新しいプロジェクトでDVDに書き込みができる

プロジェクト設定を「OHCH HD 1920/59.94i」 のプリセットで起動

フルHDで撮影したAVCHDファイルを使って編集するので、このプリセットを使う。編集結果を消失しないために、編集途中でも、こまめにプロジェクトを保存しておくのが賢明である

BINに取り込めるファイル数は99以下の制限に対処

99個以上のクリップファイルを一度に取り込むことはできないので、クリップを2グループに分けて処理し、それぞれを1つのファイルにまとめ、その2つのファイルを取り込んで、最終編集を行う。

具体的には、取り込む約120のクリップを2分し、まず、約60ファイルを結合(レンダリング)し、rio-1.m2ts の名前で保存、次に、残り約60ファイルを結合し、rio-2.m2ts の名前で保存する。

EDIUS Neo 2 Boosterで編集

rio-1.m2ts とrio-2.m2ts、複数の静止画ファイルを、EDIUSのタイムラインに並べ、最終編集を行う

作成するBDのイメージ(作品の構想)
 1.孫の成長記録
 2.BDに収まる2時間以内
 3.1歳0ヶ月から1歳7ヶ月まで、各月の違いが分かるようなチャプターを付ける
 4.孫の特徴が分かるように
 5.最後にサマリーを兼ねて、動画から切り出した静止画を並べる
 6.音声は原則として残す
 7.コメントを多くつけ、テロップで表示する
 8.トランジションやメニューなどは、全体としてシンプルに
 9.見たい場面を早く見ることができるように、チャプターを多くつける
 10.盤面やケースも分かりやすくする

カット編集
クリップのトリミング、分割、削除、移動などを行なう

トランジション追加
最も単純なディゾルブのみを利用する
作品の最後は、黒のカラーマットをつけ、フェードアウトを設定する
トランジションを追加したり、Durationを変えるときは、上書きモードにする。挿入モードでは、ほかのトラックとずれが生じる可能性があるからだ。以下の、タイトルとテロップ、BGM、ナレーションについても上書きモードにする。

タイトルとテロップ
専用タイトル作成ツール「QuickTitler」を使って、オープニング・タイトルとテロップを付ける

BGM
BGM用としてCDから取り込み、MP3ファイルで保存している曲の中から、場面にふさわしい曲を選択
ただし、このソフトはMP3を受け入れてくれないので、WAVファイルに変換して、BINに取り込む

ナレーション
チャプターの変わり目を印象づける目的で、女声のアナウンスを入れた
これは音声合成ソフト「声の職人 for EDIUS」を利用した

音量調節
ビデオクリップやBGMの音量をラバーバンドを使って調節する

チャプター設定
BDやDVDのメニュー用に、チャプターを設定する

その方法は、BINウィンドウの左下にある「Sequence marker」タグをクリックして、Sequence markerウインドウに変え、タイムラインカーソルをチャプターを設定したい位置に移動させ、このウインドウの右上にある「マーカーの追加」アイコンを押す

これにより、タイムラインに上向き3角のマーカーが設定され、Sequence markerウインドウには、追加したマーカーの情報が表示される

このチャプター設定は、ファイル出力だけであれば不要だが、通常はBD/DVDも作成するので、設定をしておく

ただし、冒頭部分は自動的にチャプター1となるので、冒頭にマーカーを追加してはいけない。

ファイルに出力
以上の最終編集が終われば、プレビューウインドウの右下にある「出力」アイコンをクリックすると「エクスポーターの選択」ダイアログボックスが表示される

ファイル形式の一覧から「H.264/AVC」を選び、「FIRECODER Blu - Blu-ray」を選択し、[出力]ボタンを押すと、保存場所とファイル名を入力する画面は現れる

デスクトップを選び、「rio-final.m2ts」の名前で[保存]ボタンを押すと、レンダリングが始まり、約1時間30分で終了してファイルとして保存される。再生時間約1時間50分のクリップが、それ以下の時間でレンダリングできるのは、「FIRECODER Blu」の威力である

「AVCHD」という用語は、HDデジタルビデオカメラ規格の名称で、映像圧縮に「H.264/AVC」方式を採用している

「レンダリング」という用語は、いろいろな意味で使われているが、ここで使われているのは、映像や音声、BGM、タイトルやテロップなどを1つにまとめる作業を指している。動画では、同じフォーマートで再圧縮する場合に使われことが多いようだ。

キーボードショートカット

キーボードショートカットを活用すれば、すばやく編集操作を行うことができる。キーボードショートカットの数は膨大だが、以下のようなものだけでも、ずいぶん効率が上がる。

プレビュー
[Space] →再生/停止
[Enter] →再生/停止
[→] →前のフレームに移動
[←] →次のフレームに移動

タイムライン
[Home] →先頭へ移動
[End] →末尾へ移動
[Ctrl] +[+] / [-] (テンキー) →タイムスケールの拡大/縮小
[Ctrl] +[0] (フルキー) →Fit(すべてのクリップの表示)

編集
[I] →In点の設定
[O] →Out点の設定
[D] →In/Out間を削除
[Delete] →削除
[Alt] + [Delete] →リップル削除
[N] →タイムラインカーソルの位置で選択クリップのIn点をトリム
[M] →タイムラインカーソルの位置で選択クリップのOut点をトリム


6.BD作成

前準備として、チャプターポイントにマーカーを設定

これは、5.最終編集の●チャプター設定で行ったことの再掲である

・頭出し用のチャプターを設定したい位置にカーソルを移動
・[Bin]ウインドウの下にある[Sequence marker]タブをクリックすると
 [Sequence marker]ウインドウに変わる
・マーカー追加アイコンを押すと、その場所がマーカーとなり、[Sequence marker]ウインドウに
 リストが書き込まれる
・マーカーを削除するには、マーカーを右クリックし、シ−ケンスマーカーを削除(D)をクリック

BD作成

「出力」ボタンをクリックし、「DVD/BDに出力(V)」を選ぶと、「Disc Burner」が起動し、「ディスクへ出力」ウインドウが現れる

「ムービーの選択」タブ
タイムラインの映像は自動的に「タイトル1」として読み込まれる

[設定]ボタンを押すと、エンコードパラメータウインドウが現れる。ここで「ハードウエアエンコードを使用する」にチェックを入れると、FIRECODER Bluが使われる

「スタイル選択」タブ
出力はBDをチェックし、メニューをつけるので、メニューをつけるにチェックを入れるが、もし、メニューをつけない場合は、メニューをつけるのチェックを外す

メニューは1タイトル、9チャプターを予定しているので、「1タイトルなのでタイトルメニューはつけない」にチェックを入れる。これにより、タイトルメニューはなくなり、チャプタメニューが表示される

メニューのテンプレートが、11個のカテゴリー別に、それぞれ200近くある。そこから、サムネイルありのテンプレートを選ぶと、自動的に映像が入る

「メニュー編集」タブ
選んだチャプターメニューが表示されるが、冒頭部分がチャプター1として自動的に入り、1つチャプターが増えている。つまり、8個のマーカーに対して9個のチャプターができる

これに対しては、そのサムネイルをダブルクリックし、変更ボタンを押し、カーソルを表示したい映像の位置に移動させ、設定ボタンを押すことで、表示したい映像に変わる。

文字やサムネイルの位置、大きさ、内容は、それぞれをダブルクリックすることで変えることができる

「出力」タブをクリック
BDディスクをトレイにセットし、 [出力設定]ボタンで、ボリュームラベルに RIO と入力する

[再生時の動作]ボタンを押して、最初の動作:映像を再生するにチェック(メニューを表示する場合はこれにチェック)、1タイトルを再生した後:次のタイトルを再生するにチェックを入れる

表示順序として、最初に再生、終了後メニュー画面を出すことを選んだのは、最初からメニュー選択をするより、一通り見終わって、あとで再度見たい箇所を選ぶというのが自然と思うからだ

[作成開始]ボタンを押すと「エンコード」が始まる。この「書き出し」が約1時間30分かかり、それが終わるとBDディスクへの「書込み」が始まり、約30分で終了する

ファイル出力の場合は「レンダリング」という用語が使われたが、今回は「エンコード」になっている。「レンダリング」が同じフォーマットであるのに対して、「エンコード」は、異なるフォーマットの場合も含め、より一般的に使われているようだ。

BDの中身は「BDMV」フォルダと「CERTIFICATE」フォルダの二つで構成され、

BDMV」フォルダには、「AUXDATA」フォルダ、「BACKUP」フォルダ(この中には、BDJO、CLIPINF、PLAYLISTフォルダ、index.bdmv MovieObject.bdmvファイルがある)、「BDJO」、「CLIPINF」、「JAR」、「META」、「PLAYLIST」、「STREAM」フォルダが含まれている

この「STREAM」フォルダに含まれている「00000.m2ts」が動画の本体である

CERTIFICATE」フォルダには「BACKUP」フォルダが含まれている

このようにBDの中身は複雑な構造になっている

BD作成は、2枚目からは「書込み」だけで良いので、時間は40分以内で終了する

BDを複数枚作る場合は、この作業を続けるのが効率的である。この場合も、BD-REで何度か試し、確かめてから、BD-Rで複数枚を作るのが、失敗を救うことになる


7.DVD作成

BDを作成後、そのままの設定で「DVD/BDに出力(V)」を選ぶと、「Disc Burner」が起動し、「ディスクへ出力」ウインドウが現れる

「スタイル選択」で、DVDを選択し、「出力」タブをクリックし、DVD-RWかDVD-Rをディスクトレイにセットし、[作成開始]ボタンを押すと「エンコード」が始まる。これが約1時間20分かかり、それが終わるとDVDディスクへの「書込み」が始まり、約8分で終了する

同じ内容のディスクを複数枚作るときは、メディアを入れ替え、続行するのが簡単で、2枚目からは、書込みだけなので約8分で終了する。この場合も、DVD-RWで何度か試し、確かめてから、DVD-Rで複数枚作るのが失敗を救うことになる

このHDカメラで撮影した映像から作ったSD映像は、SDカメラで撮影したSD映像と比べて、非常に美しいことに驚いた。DVD映像がBD映像にかなり近いのだ

考えてみれば、1920 X 1080 の映像を 640 X 480 に圧縮しているのだから、美しくて当然である

もう一つの驚きは、16:9 のHD映像を 4:3 のSD映像に変換しているが、16:9のモニター(TV、PCとも)で見れば、16:9で見ることができることだ

BDプレーヤーの普及は、まだDVDプレーヤーには及ばないので、このDVD作成は現在では意義がある。しかし、BDプレーヤーの価格が1万円台にまで下がってきているので、地デジ化で目が肥えてきた人は、将来、より美しいBD映像を選ぶようになるのではないかと予想される


8.BD/DVDの外装

盤面ラベル印刷にBDとDVDの文字をを加えておいた方が、間違えることが少なく親切である

盤面ラベル印刷は、ラベルプロダクションの方がラベルマイティーよりも美しいが、64ビット非対応であり、XP機を使うことになる

一方、ケースジャケットの印刷はラベルマイティーが、多くの用紙に対応していて、使いやすい。ここでも、BDとDVDの文字をを加えておいた方が、間違えることが少なく親切である

ケースジャケットの2つ折表紙の裏面には、チャプターの項目を印刷して置くと、中身が分かりやすい


まとめ

AVCHD HD動画のBD制作第1号で使った技法をまとめたのは、記憶力の衰えをカバーして、次のBD作成に活用しようとする老人の知恵である。

「DVD制作第1号で使った技法」を掲載したのは2003年で、当時は個人のDVD制作が始まったばかりだった。

リタイヤして、65インチ液晶大画面のハイビジョン映像を見るようになると、HD動画の美しさに魅せられ、HDV方式のHD動画カメラとBDドライブ搭載PC購入し、2006年からHD動画制作に転向した。

定着すると思っていたHDV方式のHD動画は、2008年からAVCHD方式に急転換したが、本格的に対応できる編集ソフトがなく、2009年11月にEdius neo 2 booster が発売されてようやく解決した。このソフトをスムーズに使いこなすには、高性能のPCが必要だが、Core i7などのCPUや、FIRECODER Blu というコーデック アクセラレータ ボードが発売され、こちらもクリアできるようになった。

HD動画カメラも、1920 X 1080 のフルHD動画を撮影できるAVCHD方式のデジカメ TX7 が2010年に発売され、HD動画のBD制作の環境は整ったので、AVCHD HD動画のBD制作を行った次第である。

DVD第1号制作の動機は、息子夫婦の結婚の記録を残すことだった。今回のAVCHD BD第1号制作の動機は、孫娘の成長の記録を残すことで、これがなければ、300クリップの撮影も、それを編集し、BDを制作する意欲も、湧かなかったかもしれない。孫はまこと活力の源である。

AVCHD HD動画のBD制作に関する実用的な記事はまだ少ない。この記事がお役に立つところがあれば嬉しく思う。


<2010.7.30.>
<2012.3.3.>修正

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