こばくち日記


2004/1/28.(水)
シービスケット
 先週の重賞結果を更新するのをすっかり忘れていた。しっかりと更新。AJCCは凡レースだったが平安Sはそれなりのレベルだろう。だがG1で勝ち負けというレベルでもない。
 さて今日は何かと話題のシービスケットを見てきた。原作は馬事文化賞受賞、国際線で2回見たという武豊も絶賛だが果たしてどうか。
 ネタバレも何なのでストーリーはあえて記さないがレースシーンは武豊も公式サイトで述べているように物凄い視点からの撮影だった。F1のオンボードカメラみたいなのとか空撮(?)みたいなのとか。ただそれが果たして効果的なのかはかなり疑問だ。オンボードカメラみたいなのは騎手の視点が垣間見られて主人公と一体化できたりするがその必要性があるのだろうかという場面で使用されていたりする。
 そしてストーリーだがノンフィクションなので基本的には主人公たちの経歴なんかはいじりようもないわけで仕方ないのだがじゃじゃ馬だったシービスケットがまともに競馬をするようになるまでのきっかけや経過が今一つ浅い。闘争心で走る馬という設定なのだが映画を見ているとどうみてもそのような馴致をしたわけでもなく真っ直ぐ走るようになったのでとりあえずコースを走らせて併せ馬をしたらすごい闘争心だったという三流調教師のようなやり方にしか見えない。
 致命的なのが後半部分だ。人馬ともに大怪我を負うのだが復帰へ向けての苦労だとか苦悩などというものがあるはずだ。手負い同士が徐々にリハビリを積んでいく話が挟まれているがその描写があまりに牧歌的でまた挿話的なのだ。軽すぎる。未曾有の大恐慌の中で駄馬と評価された馬が草競馬から一流馬を負かすまでになるという日本で言えばハイセイコーやオグリキャップのような馬がシービスケットだったわけだ。一度失敗してもまた挑戦する姿に人々は共感を得たわけだ。すれば一流馬を負かすまでの過程も重要だが、同じく怪我からの復活という過程も重要だろう。また馬主サイドも我が子のように接した騎手が騎手生命、いや、歩行の自由まで賭けて騎乗しようとするのを当初は制止するのだがいつの間にか騎乗させている。そこにも葛藤が存在するはずなのだがいやに淡白な昼の三流ドラマ以下の展開が繰り広げられる。いや、広げるほどもない。
 全体として素材自体は悪くないのだが心理的な掘り下げが余りにも浅すぎていかにもアメリカの娯楽映画という感じだ。無理矢理に感動的なシーンを映像に埋め込んでストーリーの溝を埋めようとするが強引過ぎる。感動の押し売りにさえ思える。これがアカデミー賞を取ったら臍で茶を沸かしてやるよ。シービスケットの話自体は草競馬から中央へのハイセイコーとトウカイテイオー奇跡の復活を足したようなもので素晴らしいのだが。

2004/1/21.(水)
久々に大当たり
 とは言っても博打の話ではない。
 帰りがけに駅へ歩いているとふと鰻という単語が頭によぎった。何の前触れもなくである。折から今日は地下街の定休日でもあり地上に昇って千日前のいづもやにでも行ってみようかと。大寒波襲来で朝から気温が下がる一方。道端に残った雨水が凍り始めている。アーケード街と言えど例外ではなくすれ違う人々は誰もが身を縮めて歩いている。
 定休日。ああそうか水曜は定休日なのか。では帰ろうかと思いながら鰻という文字は頭から離れずそう言えば途中に一軒別の店があったことを思い出し来た道を引き返し奥まった店に這入る。
 店先には寒そうなオババが一人。自動扉を潜ると、いらっしゃいませの声もなく、店内には一組の老夫婦の姿が見えるのみ。寒いのでとりあえず奥の席に着く。店先のオババがやってきて給仕してくれるのかとも思ったが漸く調理場の方から片言の給仕女が現れた。上を頼むと待ち時間を潰すために手持ちの本などを開いて読み始める。一頁二頁と読んでいるとふいに「お待たせしました」。いくら客が少ないからと言っても早すぎやしないか?普通はもっと焼くのに時間がかからないか?ある種の期待を込めて蓋を取る。湯気とともに上がる焼き目の香ばしさと鼻を刺す山椒、があるはずなのに、ない。本線的中である。おまけに、何と謙虚な身振りであることか。そのわずかな肉をつまみタレのかかった飯とともに試してみる。その身はよく締まっていて内と外とに温度差があるのも奥ゆかしい。そんな乾いた魚にまとわいつく飯はなんと潤しいことか。ワシは店先のオババに投げつけるように代金を支払って出てきたのである。

2004/1/13.(火)
3連休終えて
 負けたり勝ったりで結局プラスマイナス0の連休。ちょっと空しさは残るが終わりよければ全てよし。
 3日分あるので手短に特注馬のチェック。土曜の中山は特になし。平凡。京都は10Rの万葉S。勝ったナムラサンクスと2着のエリモシャルマンはそれぞれ指数62、61でG3ぐらいなら十分に勝負になる。12Rのローズレディは57と昇級しても大丈夫。
 日曜の中山。ガーネットSの上位2頭は相当だ。マイネルセレクト75、ブルーコンコルド70はG1級の指数。惜しむらくはJRAにはダ千二のG1がないことだ。秋のJBCまで調子を保てるかどうか。マイネルセレクトはドバイに行くらしいがこれなら勝負になるのではないかと思う。12Rのチェリーグローリーは60とOP級の指数。ただしダートは異常指数が出易いので注意が必要だ。京都は8Rワールドサンボーイ3走続けての50超えは実力。ただし関西の1000万は非常に層が厚いので昇級してすぐに勝てるかというとメンバー次第。次走はハズシ頃かもしれない。10Rは勝ったタニノボルガ61、2着のケイエスブリザードが57と1000万では異例の指数。11Rのゴールデンキャストは57と1600万の標準程度。次走は人気を集めるのでおいしい鴨。
 月曜。中山7R。勝ったコングレス50という指数よりも2着マイネルクオリティ48の方に注目。9Rはジンクライシスが48と世代で上位の指数をマーク。ダート路線で注目の1頭。京都では5Rの新馬でを勝ったエイシンボーダンが43と初戦にしては高い指数を出した。スピードはかなりのものがありそうだ。7Rの1、2着のハギノメトロポリス、コネクトフォーは全く同じペースと時計。49という指数でむしろ2着のコネクトフォーの次走に注目だ。9Rのクラクエンリーグは展開が向いたとはいえ60という指数は立派。ついに本格化か?11Rシンザン記念。グレイトジャーニーは血統や厩舎からクラシックで穴人気しそうな1頭。だが指数はそれほど高くなく穴人気は所詮は穴人気。朝日杯の結果が全てを物語る。レース後は調子のいいことを言いつつ武豊は去年のサイレントディールと同じく本番では別馬に乗るはずだ。12Rのバンブーミランの指数は59。1600万でも勝ち負けのレベルなので次も狙える。

2004/1/6.(火)
勝負レースの見極めはできていた
 金杯はどちらもハズレ。とはいえどちらもいいハンデがついていて力量が接近していたので勝負レースでないことは分かっていたのでそれほど残念ではない。むしろ捨てレースだったことが分かっていたということが嬉しい。両方合わせて1000円ほどしか使っていないので御神籤みたいなものだ。

 この日の特注馬。中山から。1Rのサクラセレーネは相手も弱かったとはいえ45という指数は立派。平場500万なら楽勝。ただ次走が平場500万ならグリグリになるだろうから買えないが。4Rのグローリーブラッドも45。こちらも相手は弱かった。5Rは勝ったヘイアンワイルドと2着のエイシンタイアン。47と41という指数。前傾型のPBからおそらく芝では行ってバテるだけだと思うがダートの短距離なら話は別。7Rのトーヨーアトランタは50。これなら昇級戦でも馬券になりそうだ。今日一番の特筆すべき馬は8Rを勝ったウインデュエルだ。58という指数は昇級即通用どころか1600万でも勝負になる。次走で単が2倍程度までならガチンコ勝負。9Rで2着のブラックカフェは57。これがあと1年早ければ…。11R金杯。アサカディフィートは以前から63程度の指数は出していた馬で重賞を勝ってないほうがおかしいくらい。うまく流れに乗れた今回は順当とも言える。5着のサンライズシャークもG3までならいずれ出番はある。
 京都。全体的に低調。その中で8Rのアンドゥオールが出色。1000万を62という指数で勝つ。重賞でも通用するレベルだ。格上挑戦でOPのハンデに出てきたら面白い。11R金杯。サイドワインダーの63という指数が目立つ程度でそれほどレベルは高くない。レースレコードだが千六になってからの歴史が浅いので取り立てて騒ぐほどのことでもない。

2004/1/3.(土)
先週の特注馬
 サクッと行ってみよう。土曜中山。9R2歳OPのレースだがタイム的には高レベル。ウェディングバレーとガッサンルーブルは短距離路線では頭角を表わしそうだ。52、51。
 中京は2Rの2歳新馬。頭3頭が42と高指数。ただ新馬の指数なので全幅の信頼とまでは行かないが。6Rストロングレガリアは51と昇級即通用。8Rのトウカイエリートも50。3着のスプラッシュヒットは49と500万なら確勝。
 阪神。9Rサクラセンチュリーは二千以上なら重賞でも好走できるだろう。指数は63。そして注目の11Rラジオたんぱ杯。頭5頭は朝日杯の上位と遜色なくクラシック路線で活躍できる。現時点でそれほど差はない。
 続いて日曜。中山から4R。新馬だが2着のダイワメジャー。指数41は出走馬で最高だが乗り方が酷かった。3角から大外ブン回しで捲り最後は脚色が鈍って差を詰められず。能力は高そうだ。7Rは勝ったエアシェイディは血統的に放っておいても人気するだろう。エアシャカールほどではないと思うが確かに馬体は良かった。2着のヤマニンアラバスタが物凄くマイネヌーヴェルになりそうな予感。フラワーC勝って桜花賞穴人気で不発。オークスは人気を落として凡走。指数は50と同世代の牝馬ではトップクラス。ただしスローでのものなのでハイペースではどうか?8Rのトライワンズラックは実はパドックが回り始めた段階で単4倍以上のオッズでかなりおいしいと思っていたほど指数が抜けていた馬で結果も案の定。62という指数は重賞級。さすがに最終的には260円と落ち着いた払戻になってちょっと残念だった。
 有馬記念。シンボリクリスエスはもう引退なのでここの趣旨から外れるので除外。ツルマルボーイはいつものことながら指数は高いが脚質というのが付きまとう。やはりあの脚を発揮できるコースが必要だ。後はそれほど言うこともない。10Rのパラダイスリヴァーは57と1600万なら勝ち負けになるだろう。
 中京5R。テイクザケイクは指数50。中京勝ちで低評価なら狙える。10Rのテンカタイヘイ、イセノイチも指数がいい。56、55。中央場所での1000万でも十分勝ち負け。
 阪神は4Rアイファーフクオー。着差が着差なので次走は人気するだろうが44という指数ならメンバー次第では楽勝。

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