霊訓(一)の第一章 あなたとは何か
から、第一・二・三・四・五段落の部分を取り出したのが下記です。
第一段落
いったいあなたとは何なのでしょう。ご存知ですか。自分だと思っておられるのは、その身体を通して表現されている一面だけです。それは奥に控えるより大きな自分に比べればピンの先ほどのものでしかありません。
ですから、どれが自分でどれが自分でないかを知りたければ、まずその総体としての自分を発見することから始めなくてはなりません。これまであなたはその身体に包まれた“小さな自分”以上のものを少しでも発見された経験がおありですか。今あなたが意識しておられるその自我意識が本来のあなた全体の意識であると思われますか。お分かりにならないでしょう。
第二段落
となると、どれがあなたの考え・あなたの想像物であり、どれがあなたのより大きな自我からもたらされた印象(感覚・直感・インスピレーション)・導きであるのか、あるいはあなたを用いている高次の世界(*霊界)からもたらされた印象(直感・霊感・インスピレーション)・導きであるのかを、どのように判断すればいいのでしょうか。
第三段落
そのためには正しい物の観方を身につけなくてはなりません。つまりあなた方は本来が霊的存在であり、それが肉体という器官を通して自己を表現しているのだということです。霊的部分が本来のあなたなのです。霊が上であり身体は下です。霊が主人であり身体は召使いなのです。霊が王様であり身体はその従僕なのです。霊はあなた全体の中の神性を帯びた部分を言うのです。
第四段落
それはこの全大宇宙を創造し計画し運用してきた大いなる霊と本質的には全く同じ霊なのです。つまりあなたの奥にはいわゆる“神”の属性である莫大なエネルギーの全てを未熟な形、あるいはミニチュアの形、つまり小宇宙の形で秘めているのです。その秘められた神性を開発しそれを生活の原動力とすれば、心配も不安も悩みも立ちどころに消えてしまいます。なぜなら、この世に自分の力で克服できないものは何一つ起きないことを悟るからです。その悟りを得ることこそあなた方の勤めなのです。それは容易なことではありません。
第五段落
身体はあなたが住む家であると考えればよろしい。家であってあなた自身ではないということです。家である以上は住み心地よくしなければなりません。手入れが要るわけです。しかし、あくまで住居であり住人ではないことを忘れてはなりません。
そして各段落で説明していることが下記のものです。テーマは「人間とは何か」ですが、第三・五段落以外は違うことについての説明になっています。
第一段落: 「インディビジュアリティー」と「パーソナリティー」についての説明
第二段落: 「インスピレーション」として感じるものについての説明
第三段落: 人間観(人間とは何か)
第四段落: 「霊」についての説明
第五段落: 人間観(人間とは何か)
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『霊訓(一)には致命的な編集の問題』があるので、初めてシルバーバーチの霊訓を読まれる方には『霊訓(一)』はお勧めできません。
お勧めは、A.W.オースティン編集の霊訓(五)か霊訓(八)或いは『シルバーバーチは語る』から読まれる方がベターです。
・あなたとは何か(人間とは何か)
・地上人の意識とは何か
・インスピレーション
・霊について
上記の4つ全部を入れた短編小説を作成しましたのでお楽しみください。
鏡の中に映る自分の姿を見つめながら、多くの者は「これが私だ」と疑いもなく信じている。しかし、シルバーバーチは穏やかな声でその錯覚を打ち砕く。「あなたとは何か」不滅の霊的実在なのだと。肉体は霊が地上という舞台で自己を表現するための「道具」や「家」に過ぎず、霊こそが主人であり、身体はその召使いなのである。あなたは全大宇宙を創造した大霊の分身であり、その奥底には神の属性である莫大なエネルギーを「小宇宙」の形で秘めているのである。
では、私たちが日常的に「自分」だと思い込んでいる「地上人の意識」とは一体何なのだろうか。それは、海面上に突き出た「氷山の一角」のようなものだ。
シルバーバーチによれば、地上で自覚できる意識(パーソナリティ)は、背後に控える広大な本来の自己(インディビジュアリティ)に比べれば、ピンの先ほどのごく一部に過ぎない。私たちの肉体の脳という「レシーバー」はあまりに不自由で小さいため、巨大な霊的意識のすべてを詰め込むことができず、地上の生活のために必要な「仮面」としての意識だけを表現しているのである。
時折、その狭い意識の壁を突き抜けて、目も眩むような知恵や美しい着想が舞い降りてくることがある。それが「インスピレーション」の正体である。これは単なる偶然の産物ではなく、「霊の即発」とも呼ぶべき一体化のプロセスなのだ。
インスピレーションには二つの源泉がある。一つは、普段は意識できない自分自身の「より大きな自我(潜在意識)」から送られてくるもの。そしてもう一つは、あなたを援助しようと待機している「高次元の霊」から届けられるものである。その瞬間、あなたの波長が霊的な通信網と一致し、三次元の推理を超えて一気に真実へと到達するのである。
そもそも、すべての根源である「霊」とは、言葉で定義し尽くせるものではない。霊とは生命そのものであり、生命あるところには必ず霊が流れている。霊は無始無終の存在であり、肉体が土に帰った後も、その輝きを失うことなく永遠の旅を続ける。
それは愛・叡知・真理といった神的属性の総合体であり、私たちが困難や悲哀という溶鉱炉で自分を鍛え、磨き上げるほどに、その純金の如き輝きが外へと溢れ出していくのである。私たちが霊であることを自覚し、その無限の貯蔵庫からエネルギーを引き出す術を学んだ時、もはや地上に恐れるべきものは何一つなくなるのだ。