6月11日(火)オスロからガイランゲルフィヨルドへ
■二日目の朝は5時頃の起床だった。6時半の朝食まで家内と二人でホテル周辺の散策に出かけた。オスロ郊外の早朝の商業施設を囲む住宅街は、小鳥のさえずりだけが支配する静寂に包まれていた。ホテルに戻り朝食をとる。相変わらずのバイキングだが、好みの豊富なハムソーセージや目玉焼きの素材を堪能した。
■9時に出発した専用バスは北に進路を北にとってひた走る。車窓からは「これぞ北欧の田園風景」といった牧歌的な光景が広がっている。2時間ほどでリレハンメルの近くのミョーサ湖北端の湖畔に着いた。10年前の冬季オリンピック会場だったリレハンメルのスキージャンプ場が遠望できた。持参の30倍ズームのデジカメが威力を発揮しジャンプ場を指呼の距離感で写し取った。
■バスは北西に進路を取って1時頃にヴィンストラという街のドライブインに停車し蒸し鶏とポテトの昼食をとった。更に北上してロムという町のスターブ教会に着いた。スターブ教会は中世北ヨーロッパ独特の木造教会である。28棟しか現存しないスターブ教会のひとつである。石積みの塀に囲まれた敷地内に、こげ茶色の厚板で覆われた風格ある教会が建っていた。いつもは見学できる教会内部だが地元のイベントで今回は見学できなかった。
■ロムから西にガイランゲルに向かう。途中で真っ白な残雪がまだら模様を描いた山合の氷河の絶景が車窓に映り込んできた。展望台らしき場所にバスが止められ存分にその絶景を味わった。
■ガイランゲルフィヨルド地区に入り、高台の展望台でバスが停車した。フリーダールスユーヴェット展望台である。今回のツアーにあたって事前にしばしば目にした写真の実際の光景が目の前にあった。ガイランゲル村やクルーズ船が行き交うガイランゲルフィヨルドを俯瞰する世界遺産の絶景ポイントである。折しも白い豪華客船が湾の中央に停船し豊かな旅情をかもしていた。
■湾に面して建つゲイランゲルホテルに7時頃に到着した。前後2棟の白い建物の前棟3階のフィヨルドビューの部屋を割り振られた。部屋のベランダの椅子に座りあらためて間近にガイランゲルフィヨルドの絶景を満喫した。夕食はすっかり定番となってしまい少々飽きてきたバイキング料理だった。夕食の後、階下のお土産品店を覗いた他は部屋で寛いだ。それにしても夜更けていつまでも明るい北欧の白夜に驚かされた。 

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