10月11日(土) 世界遺産・ヴェルギナ遺跡とペラ遺跡
世界遺産・ヴェルギナ遺跡
■朝5時、モーニングコール前に目覚める。時差ボケが解消し、いつもの早起きおじさんに戻ったようだ。7時にビュッフェ形式の朝食を済ませ、8時には次の目的地テッサロニキに向かう。
■途中で世界遺産・ヴェルギナ遺跡(考古学博物館)を見学する。アレキサンドロス大王の父フィリッポス2世の墳墓が発掘された遺跡のある所である。博物館は遺跡を残したままそれを覆うように建てられ、未盗掘の墳墓からの数々の発掘品も一緒に展示されている。建物全体は緩やかな墳墓のように土で覆われている。残念ながら館内は撮影禁止であり、外観と入口付近しか画像が残せない。それにしても紀元前5世紀の古代の宝飾品がこれ程の完成度で作られていたことに舌を巻くほかはない。
■博物館から数分のレストランで昼食を取る。パン、前菜、野菜サラダ、ポークと玉ねぎの焚き合わせ、デザートのメニューだった。 レストランの斜め向かいにイコンを祀ったギリシャ正教の祠があった。画像は左から、ヴェルギナ遺跡正門、墳墓型の考古学博物館、博物館入口、街並みの中のレストランと昼食、ギリシャ正教の祠である。 
ペラ、アレキサンドロス大王父子の生誕の地
■次の観光地は、ヴェルギナの北東約80kmのぺラである。ぺラ遺跡の入口付近にもギリシャ正教の小さな祠があった。ギリシャ土着の信仰を表現する風物詩というべきか。
■ペラはフィリッポス2世とアレキサンドロス大王父子の生誕の地である。すぐれたモザイク画の床の残る遺跡を見学した後、併設の博物館に入場する。切り取って保存展示されたモザイク画や発掘されたアレキサンドロス大王の顔の彫像が展示されている。
■館内ではマリアばあちゃんの英語ガイドを添乗員さんが通訳する。頑固で空気を読むことのないマリアばあちゃんの長舌のガイドにてこずるMさんとの掛け合いが面白い。画像は左から、ギリシャ正教の祠、ペラ遺跡、遺跡の中の大甕、アレクサンドロスのモザイク画と顔の彫像である。 
テッサロニキの五つ星ホテル
■今日の宿泊地テッサロニキはペラの西38kmにある。首都アテネに次ぐギリシャ第二の都市であり、ビザンチン帝国時代も都コンスタンチノーブルに次ぐ都市だった。ギリシャ第二の都市を初めて知った。4時40分にカプシス・ホテルに到着。今回のツアーで唯一の五つ星ホテルだそうだ。大きな回転ドアを抜け広々とした格調高いロビーに迎えられる。目抜き通りに面した今回のツアー一番の広くて質の高い部屋に足を踏み入れた。
■夕食までにかなり時間がある。買い物がてらに市内を散策する。生憎の土曜日でどの店も休業中である。唯一の営業中のスーパーマーケットを見つけて入った。バスの車内で添乗員さん提供のビスタシオのおいしさを思い浮かべて数個求めた。
■ホテル内のレストランが夕食会場だった。7時に夕食開始。スープ、野菜サラダ、フィッシュとライスの付合わせ、アイスクリームの一般的メニューだった。同席の同世代のご夫婦との他愛ないおしゃべりに花が咲く。長い食事を楽しむギリシャ人でない日本人グループは8時にはそそくさと席をたち部屋に戻る。移動中心の比較的穏やかだったツアー5日目が終わった。画像は左から、カプシス・ホテルの外観、玄関、ロビー、夕食である。

TOPに戻る 次頁に続く