10月18日(土) シンガポール航空帰国便
クルーズ最後の朝
■ギリシャ時間午後13時30分に飛び立ったSQ347便は、10時間半のフライトでシンガポールのチャンギ空港に到着した。金曜日昼過ぎの絶好のフライト時間のためか機内は満席状態だった。昼食と夕食の2回の機内食はノルマのように味気ない。唯一の救いはお代わり自由のドリンクだった。ビールとワインを飲んで眠りを求めたが無駄な努力に終わった。結局、多くの時間を出発前に購入した塩野七生さんの新刊「ローマから日本が見える」の読書で過ごした。
■チャンギ空港では早朝5時過ぎからの3時間余りのトランジットだった。往路の同空港での飲食で、財布には8シンガポールドルの釣銭があった。もう当分使うこともない通貨である。使い切ろうと思ったが早朝のTaxFReeゾーン内の店舗はわずかにファーストフードが開いているだけだ。ドリンク類を買った後、7時以降にようやくBookStoreが開店した。ツアー仲間が日経新聞の今日の朝刊を手にしている。早速、買いに行くと5シンガポールドルだという。わずかに10セント足りない。仲間に不足分を貰ってようやく手に入れる。11日ぶりの世界と日本の政治経済の動向を知った。スポーツ蘭には「真弓氏の阪神監督就任が濃厚」の見出しが踊っていた。岡田監督の辞任発表を初めて知った。
■8時25分、SQ622便がチャンギ空港を飛び立った。関西空港に向けた約6時間のフライトである。はなっから眠ることは諦めて読書にふけった。離陸直後の朝食と着陸前の昼食の2回の機内食だ。搭乗直後に配られた機内食の昼食メニューには日本食の選択肢が載っている。ツアー仲間の誰もが待ち望んだ12日振りの日本食だ。いよいよ昼食の配膳が始まった。ツアー仲間のシートの塊りはアテンダント毎の配膳エリアの後方に位置していた。不吉な予感がした。日本人女性アテンダントが日本語でオーダー聞く。すかさず日本食をオーダーする。恐れていた答えが返ってきた。「申し訳けありません。そちらは終わってしまいました」。インタナショナル・メニューをチョイスする他はない。結果的にはこちらも結構美味しかったのだが・・・。同じ答を聞かされた旅友の一人は、怒りを露わに他の選択肢を拒否していた。ともあれ事前に期待していたシンガポール航空の機内サービスへの評価の高さが、落胆に変ったは感は拭えない。唯一の慰めは女性アテンダントたちの魅力的なコスチュームだった。
■15時35分、無事関西空港に着陸した。入国手続き、スーツケースの宅配便配送依頼等を済ませ、16時33分のJRに乗車した。19時前に帰宅。早速、最寄りの救急医療機関で家内の診察に同行する。予想通りのヘルペスの診断だった。ツアー中のパンフレットやデジカメの画像取り込み、留守中の郵便物のチェックなどの雑用を終え、久々の我が家のベッドに横になったのは23時過ぎだった。

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